天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

アジャイルコーチとスクラムマスターの集い(2023年11月16-18日)に参加してきた(Day1)

www.attractor.co.jp

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

到着まで

道が混んでいるという情報があった+ちょっとした運動をしたかった+今日は天気がいいという情報があった、の3点から、小田原から開催場所のLIME RESORTまで歩いていくことにしました。(最初は走ろうと思っていましたが、荷物が重かったので走れず)

景色が綺麗で気持ちが高まりました。

ランチ

前回のリトリートでめちゃくちゃ話しかけやすいことが分かったryuzeeさんが受付をしていたので、ご飯を食べながら将棋とか麻雀の話や、子育ての話をしました。

ryuzeeさんくらい強くなると、棋力を取り戻すのに結構時間がかかると言うことを知れたり、ryuzeeさんが若気の至り(?笑)で麻雀でプロ選手になることを目指していた話などを聴けて、面白かったです。

工藤さんと初対面

工藤さんとリアルでは初対面しました。

元々オンライン勉強会などではご一緒させていただく機会が多かったのですが、リアルで会うとやはり全然感じる雰囲気が違うので、楽しかったです。

色々な方と再会

Ackyさんや中佐藤さん、bonotakeさんといった方々と再開し、一言二言ではありますが話をすることができました。

中佐藤さんからは、「このイベントだけ出くわしますね」という話をして、たしかに!となりました。

オープニング&自己紹介

前回に引き続き、オープニングトークがみほらぶさんからありました。

オープニングは内容としてはただの業務連絡なのですが、それにも関わらず相変わらず話が面白かったです。
特に、特技がビールということだけあって、ビールの靴下をしっかり履かれていて、さすがでした。

その後は30s程度で自己紹介をしていきました。「きょん先生」を初めて聞いたのが個人的にはハイライトでした。

森さんのスライドづくりを見学

森さんが15:00-アジャイルジャパンに登壇されるということだったのですが、まだスライドができていないということで、スライドをどんな感じで作っているのか見せてもらうことにしました。(人がスライドを作っているところはなかなか見ないのでめちゃくちゃ新鮮!)

最初は最後の数ページが作れていないとかそういったイメージを持っていたのですが、自分から見ると結構大胆に修正をされていて、なおかつその速度が速くてびっくりしました。森さんが黙々と作業しているところを見学するつもりだったのですが、森さんはサービス精神旺盛なので、どんなことを意識してスライドを作っているのかを節々で解説してくれました。以下のようなコツなどを聴きました。

  • 発表前のハード面の準備の話(機材やレッドブルなど)
  • スライドを見直す際、形だけを見直す時間を作る。内容とかではなく形だけ見直す
  • ゆるやかなスロープを作っていくようなイメージで全体的にスライドを作る
  • 修正の優先度バックログのようなものがある。例えば、ですます調に統一するとかはバックログの最後の方
  • 非表示スライドもいくつか用意している。そこには公式サイトに載っている概要やメモ書きをしている
  • 複数の概念の理解が必要な部分がどこか?を考え、そのスライドを分割していく
  • 最初はスライドにがんがん内容を盛り込み、そこから分割していくことが多い
  • 丁寧にスロープを作ろうとすると何時間もかかってしまうみたいなスライドがあるときは、流暢に喋って内容を補完してもらうようにする
  • 青のスライド(まとめスライド)と概念を説明するスライドのバランス調整を見直しでは行う
  • カンファレンスのコンテキストにあうようなワードや表現を最後の方に入れるようにする
  • まとめスライドが続くのはくどいので避ける
  • イラストやを(利用制限に引っかからないかつ)効果的に使うためにしている工夫の話
  • 文字数が多いスライドに関してはイラストをいれるとイラストに目がいってしまうので、最後にイラストだけ追加されるスライドを入れるなどして調整する
  • 映画を意識して作る
  • 時々ぎくっとするようなワードを意図的に入れるようにする。今回の発表は15持なのでぼーっと聞いているひとが多いことが想定されるため、特に意識する
  • リハーサルのときは8割の時間で終わるようにするとちょうどいいなあと思いながらいつもやっている

森さんの講演を聞く

そのままの流れで森さんの発表を聴いていきました。

発表概要

アジャイルの経験はこの10年で増えており、上司の理解も進んでいるようになっている一方で、プロダクトの観点で考えると不満を持っている人たちも多く、今回の発表では、そんな話をしようという話が導入としてありました。

学び放題のアジャイルVS学びにくいプロダクト開発

現代ではアジャイル開発に関してはなにかわからないことがあればすぐに見つけることができるし、ノウハウは会社を超えて共有されているよね、という話がありました。

その一方で企画や営業、販促といったプロダクトに欠かせない要素はアジャイル開発に比べると学ぶことが難しいという問題提起がありました。

とあるチームのプロダクト開発ストーリー

本題であるプロセスの実施頻度に関して話をしていく前に、理解を助けるためのストーリー紹介がありました。以下、ストーリーの概要です。

前提...偉い人から後押しを受けているWebアプリケーションサービス

最初の1ヶ月...よちよちあるきながらもコーチの伴走もあって見事に立ち上げることができた

開始2ヶ月目...ようやく毎週リリース(スプリントレビュー)ができるようになる。徐々にステークホルダーから信頼を得られるようになる

開始3ヶ月目...ステークホルダーからの手応えを得る

開始6ヶ月目...ようやく初めての本番リリースが完了した一方で、スタートしたときと比べると、徐々にインパクトとしては弱めなプロダクトバックログが積まれだしている。ただ、顧客からのフィードバックはいつでももらえると言う

開始7ヶ月目...結構良さそう、というフィードバックを顧客から受ける。結構良いとは具体的に何を?とは思う

開始8ヶ月目...販売や営業の方から、ちょっとプロダクトを修正してほしいという話が出てくる。一方で開発も進めてほしいと言われ、先行して開発したりするものの、開発した機能がいらないことが分かった。徐々に何を開発していいのかエンジニアがわからなくなってくる

開始12ヶ月目...売上が増えて顧客から声が届くようになっているが、その声よりも「s乱れにきている要望をさばかなきゃ」というプレッシャーが強い。作った機能が役立ったのかわからない

プロセスの実施頻度

プロセスの実施頻度は、3年に一度〜1時間に一度まで様々ありますが、頻度の違いによって起こる問題の話がありました。

例えばアジャイル開発をやっていてスクラムで1週間スプリントを回しているとしたら、スクラムイベントで年50回フィードバックを受けることができますが、企画や販促などは1年に1回しかフィードバックを得ることができず、頻度にばらつきが出てしまうということです。

売上にフォーカスしてしまうと、価値のフィードバックを受けていない状況でも、売上だけは上がることが起きてしまい、営業や企画をアジャイルのような多頻度プロセスで回すメリットが実感できにくく、いつのまにか営業や企画はWFで回しているという常体ができあがってしまうのではないか?ということでした。

アジャイルジャパンでソフトウェア開発以外もアジャイルにしよう

アジャイルジャパンでは、様々な業種の方々が集まっているため、アジャイルなソフトウェア開発だけではなく、アジャイルな企画の開発や営業の開発もできるといいのではないか?という話で最後は締めくくられ、発表が終わりました。

セッションの感想戦

森さんのセッションの感想戦がその場で行われました。

実際に最近現場で経験してた話すぎて辛いという意見や、業界によっては営業や販促といった部分のリードタイムが半年とかになるよね、みたいな話が挙がっていたりして、聞いていた人たちは自分も含めて皆さんが共感していました。

具体的な実践方法として、実際に営業と販促のリードタイムを縮めるのには?という話にもなり、まずは営業とかも巻き込んで話す場を儲けるのがよいのかな?というアイデアが出ていました。

他にもスライドづくりのちょっとしたTipsとして、内容が多すぎる場合は20%くらいの内容にして1スライドを作るという話があったり、価値提案する際にどうやったら相手に伝わるだろうか?という話があったり、森さんがストーリー紹介していたエンジニアチームは結構よくできているチームで、下手するとアウトカムよりも大リファクタリングや新しい技術へのチャレンジなど顧客のアウトカムから考えると?になるような内容の話も出てくるよねーという話も出ていました。

森さんと雑談

セッションの感想戦が終わった後、森さんから目のくまがやばいと言われて、そこから少しだけ子育ての話をしていきました。

とにかく音を出す工夫だったり直近のお子さんの様子をお互いに話したりしていたのですが、同じ子供でも全然様子が違っていて、ここまで違うのかというのは面白かったです。

中佐藤さんと村田さんと雑談

中佐藤さんが今回クライアントさんをこのイベントに誘って、実際に連れてきた(しかも連れてきた方はRSGTやスクフェスに参加したこともない)という話を自己紹介のタイミングでされていたので、なんでそんなことできたんですか?という話を聴いていきました。

今回の募集から追加されたペア割を口実にうまく使ったという話や、段階を踏んでまずは社内登壇してもらい、その後に1on1の場所で誘うようにしたという話を聴いたり、誘うにあたってどのような想いが中佐藤さんにあったのか?という話を聴いたりしていきました。

その後は前回のコーチングリトリートの様子を説明するのに自分のブログが役立ったという話をしてもらい、そこからメモとかは一切せずに文字起こししていることに対して中佐藤さんの会社では驚きが起きていたという話を聴いたり、村田さんから自分のブログに関する印象を聴いたりしていました。
村田さんは、自分のブログを「事細かく書いているやつ」と言ってくれていて、これは新しい感想だったので自分の中ではすごく面白かったです。

他にも、村田さんの会社から今回のリトリートに4人きていてすごいという話や、前回ご一緒したtoshiさんの話をしたり、中佐藤さんからScrapBoxを使った結果社内のナレッジが急速に共有されるようになり、ScrapBoxから取材をされるようにまでなったという話を聴いたり、豆蔵さんの中で元々スタートして最近は外に広めるようになったという内部カンファレンスの話などをしていきました。

medium.com

星野リゾート

今回宿泊しているLIME RESORTがめちゃくちゃいいよねという話から、今回のように貸し切りせずとも使えるという話をはじめ、LIME RESORTの良さの話になりました。

その文脈で、LIME RESORTは子供連れにやさしい(子供が走り回りにくいような構造になっている、食事の配慮が行き届いている...)という話になり、子供連れにやさしいといえば星野リゾートだよ、という話をkiroさんから聴いていきました。

子供がいるとめちゃくちゃ親切に対応してもらえるという話や、騒いでも気にならないのがよいという話など、色々ポイントが聞けたので、今度自分も星野リゾートに旅行しに行ってみようと思いました。

大友さんtrebyさん中佐藤さんと雑談

trebyさんから、コミュニティと家庭の両立に関するもやもやに関して話があり、子供を問わずお互いに家庭でどのような工夫をしているか?という話をしていきました。
以下のような話が出ていました。

  • 会社からの連絡はストップしているけれど、家庭からの連絡だけはストップしないようにしている
  • 知識の偏りが夫婦間であるような状態を避けるようにしていく
  • 妊娠中は行きたいけれど今しかいけないようなところに言っていた
  • リーンコーヒーを定期的にやる
  • 自分の立ち位置はこんな感じだよ、とアグリーメントを作っておくようにする
  • 子供が産まれるとPOが変わるようなイメージを持っている

途中、クライアントワーク前の洋さんが少し話しかけてくれたり大友さんがちょっとした小話を挟んでくれたりしたおかげで、リラックスしながら話をすることができました。

Tommyさん田口さんAckyさんバー

飲み物を取りに行こうとしたところ、Tommyさん田口さんAckyさんが飲み物を飲みながらおやつ神社のところで話をしている様子を見かけたのですが、その様子があまりにも居酒屋感溢れる形で、思わず突っ込んでしまい話が始まりました。

話していた内容自体はアジャイル開発って儲かるの?という真面目な話だったようですが、そこにkiroさんが加わり、「あんまり公開はしていないけど...」という話から話が更に盛り上がりました。
kiroさんから、アジャイル開発で儲かっている会社は絶対「アジャイルをやっています」とか言わないよという話があったり、儲かっている会社の特長として

  • 人材に対する投資(研修費)を惜しまない。年200万円とかを個人に平気でかけてしまう
  • プロジェクトを始めるときは慎重に投資価値を考えるが、個人に対する投資は基本的に全て行って来い状態
  • 辞めて活躍してね、と平気で言える
  • リソースは急激に増やせないことを理解した戦略を立てている

といった話を聴いていきました。

実際にアジャイルで儲かっている会社をバイネームで聴いたりしたのですが、他にもjsonで決算報告をしているという話があったりと、色々面白い話が多数聞けました。

ルンゲ警部

今回もこうして起きたことのブログを書いているのですが、これがルンゲ警部だということで、川口さんから絡まれました。

結構忘れている話もあるのですが、どうやったらルンゲ警部に話を忘れさせるのか?という話になり、論理的に微妙につながっていない話をするとよいのではないか?という案が出ていました。

その横では、みほらぶさんとkiroさんがビールの品質管理をしていたのですが、E2Eテストで検証を心がけているのがつぼでした。

尊厳にかかわる雑談

川口さんが集まってきたこともあったのか、ryuzeeさんやみほらぶさんkappaさんも話に加わり、最初は今日の交通手段の話として歩いたり自転車だったりの話が出てきたのですが、そこから乾燥しているのに自転車とか歩くの辛くない?という話になり、そこからひたすら鼻毛と耳毛の話が繰り広げられていました。さらにみほらぶさんから色々な尊厳に関わる雑談がありました。

どう考えてもブログNGな上にみほらぶさんからもブログに書かないでと言われたので書かないですが、「ぼうぶ」だけは書いてもいいと言われたので、そこだけ書いておきます。

めちゃくちゃな話が繰り広げられていましたが、その他にもアトラクタの採用面接で履歴書を見るか?という話や、最近アメリカで年齢が聞けなくなったことに伴いどんなことが起きたのか?という話や、坐骨神経痛のケアの仕方(体幹を鍛える)だったり、健康診断にまつわるあれこれといった真面目な話も繰り広げられていました。

雑談が一通り終わった後はみほらぶさんが謎のポーズをスティーブ・ジョブズの本でしていました。

温泉

楽しみの一つである温泉に入ってきました。

たまたま森さんが一緒になり、アジャイルジャパンを45minセッションで話すとしたら(深掘りするとしたら)どんな話をするの?という話を聴いたりしていきました。
今回はエンジニア目線の話が中心でしたが、営業視点の話だったり、コンサルタントの悪口に関する話だったり、力を失わせるためのコントロールとしてプロセス頻度を使えてしまうという話などを聴くことができて非常に楽しかったです。

アジャイルジャパンの話以外にも、先日スクフェスニセコで及部さんや川口さんAkiさんとしたワークショップの話を森さんともして、森さんもワークショップが嫌いだという話や、嫌いになるまでのコンテキストの話、研修との違いに関して話を聞くこともできて、結果的に夕食の時間を大幅に超過することになりました笑

夕食

ほとんど夕食が残っていなかったのですが笑、デザート中心に夕食を食べていきました。

稲野さんkappaさんと一緒になり、簡単な近況報告をしたり、子育てに関するあれこれを色々と教えてもらったり、子供が大人(21歳とか)になるとどんな感じになるのか?という話や、新規プロダクトでRailsとTypeScript両方を使ってみてどのような点で違いがあるのか?(型が邪魔になってしまうパターンがある)という話などを聴いていきました。

その後は石井さんやmisakiさんryuzeeさんも話に加わり、石井さんがアトラクタの方に向けて素晴らしい話題のふりをして、そこから色々な話が展開されていきました。具体的には、以下のような話がされていました。

  • アトラクタの全社会議の様子
  • アトラクタのガバナンス
  • 収益を上げるだけならXXXをするけれど、実際はそんなことしなくていいよね、となる話(とはいえもうちょいXXXしようよとなる話)
  • 個性が強いメンバーが5人いても音楽性の違いなどで解散することが少なくともこれまではない理由
  • アトラクタで何に投資するかを判断する際にどんな感じで行われるか
  • 事業だけにフォーカスして、社員のやりたいことなどは一切尊重しない会社と昭和の大家族のような会社があったときにそれぞれどんなことが苦しいのか?どういうことはいいのか?という話
  • PO/SMのパターンが色々なところであるよね、という話(昭和の時代にあったような夫婦共同で会社を経営して男性が怒鳴り散らすけどそこを女性が優しくぐっとフォローして社員の士気が高まる, ブルドーザーのようにアジャイルをがんがん推進していく人がいるなかで「それ意味がわからないです」と言ってくれる人の重要性)
  • 硬直化した組織を変えるためのいくつかのアイデアや具体的にどんなことをやってみるとよいのかという話
  • kiroさんがピコピコハンマーを使ってスクラムマスターをしている話となんでピコピコハンマーを使うかの話(ピコピコハンマーはバグが出たときに一度目は褒めるけれど、3回目以降は叱るしかないのでその際に真剣にギャグにするために使っているということです)
  • 次にピコピコハンマーになりそうなみほらぶさん
  • 会社の経営をしていくにあたって、透明化を何よりも大事にしているという話(逆に透明化以外だとそんなに意識しているポイントは思い当たらないという話)

アトラクタの採用面接???

話が一段落し、ryuzeeさんkappaさん自分だけが席に残った結果、席配置の問題もあっていつの間にかアトラクタの採用面接のようになっていた*1のですが笑、自分が今回のリトリートで聴いてみたかった話を色々と質問して、丁寧に答えてもらっていました。上と同じく、どんな話をしていたのかを箇条書きで簡単に記載していきます。
なお、途中からkiroさんも自分の前の席に座ったため、アトラクタの採用面接のような感じがより出ていましたw

  • ブログ形式で(ナラティブに)メモを取るメリットとして、人の話がめちゃくちゃ聴きやすくなったり話が思い出しやすくなるという話
  • ryuzeeさんがプロダクトバックログDeep Diveと一緒にやるワークショップの話(2パターン)
  • ryuzeeさんがベロシティDeep Diveを話そうと思った経緯の話
  • ベロシティの誤用例とそういった誤用が起きてしまう強力なフォースとして何が考えられるのか?という話(よく考えればすごく当たり前の話なのにどうして誤用されてしまうのか?)
  • ベロシティDeep Diveで話そうと思っていること
  • 採用面接でどんなことを聞くか?(志望動機はなんですか?に意味がないと思っている理由)
  • ベロシティという言葉が蔓延しがちなチームの特徴として考えられること(見てきたこと)
  • 評価は結果に対して行い、感謝は努力に対して行おうという話
  • 努力に対して評価してほしいという人が出てしまう話
  • kiroさんのマネージャーの話
  • kappaさんが現場に入ってコーチをしていたときに、意外なところで躓いている人がいた話

子育てトーク

場が一旦解散し、中佐藤さんとkiroさん(+途中村田さん)と一緒に子育てトークや自分たちが子供のときにどんな教育を受けてきたのか?という話を中心とした教育関連?の雑談をしていきました。以下、話していた内容を記載します。

  • 楽しくやって見せて方式を続ける
  • kiroさんが子供と一緒に遊ぶときに意識していること(何かが起こることは予想できるようにするけれど何が起こるのかは予想できないようにする)
  • 勉強をしている人と勉強をしていない人が徐々に判別ついてくるようになる話
  • ハズレの先生も中にはいるのでそういう人の話は聞かなくてもいいと言っておく話
  • ハズレの先生の特徴(自分より賢い人を見たときの反応、勉強量)
  • 踊らせられている?と後で分かるのが上手な教え方説
  • めちゃくちゃ教育するのが上手なマネージャーが子供のあやし方もめちゃくちゃ上手で、どうやって子育てをしているのかのコツを聴いた結果、自分がこれまで教えてもらってきた方法と同じで、子供扱いされていたということが判明した話
  • めちゃくちゃ教育するのが上手なマネージャーの出世事情
  • おすすめ絵本(もこもこもこ)
  • 早いうちから自分でわからないことを調べる習慣をつけるように図鑑を活用する話(ただしわからないことがあったときは必ず丁寧に教える)
  • 教育しているといつのまにか自分を超えてきている話
  • ちょっと特殊な学校教育の話(おやじのような関係性、「わからないことがない人は質問をしない、分からない人は質問をしない。じゃあどういう人が質問をするの?」という問いをいきなり投げかけられる、「て」にめちゃくちゃ特化している先生から一年間「て」に関して授業を受け続ける)
  • 家族と学校以外の居場所を子供が作っておくことの重要性とメリット
  • 子供や大人をもうちょっとこのリトリートの場にきやすくしようと考えている話(子持ちの人が強引に参加しないようにするために考えている仕掛けの話)
  • コロナの影響で後退してしまった子連れでも参加しやすいカンファレンス
  • 子供が自分以外の大人と学べるために教育する振る舞い
  • 子供が好きなものをどうやって見つけていくのか?

読書会

工藤さん稲野さんと、工藤さんのりっくさん自分でやっていたちょっといけいけな読書会の話をしていきました。

がんがんページ数を読み進めていくスタイルや、継続性や持続容易性をあまり気にしないスタイルの話をしていたところ、途中できょんさんが来て、ソフトウェア・アーキテクチャ・ハードパーツに物申したいことがあったという話をしてくれました。

今回のリトリートの意気込みを達成できるのか?

自分は今回のリトリートの意気込みとして、4.5時間以上の睡眠を確保することを挙げていたのですが、山根さんがその意気込みを覚えていてくださり、ビールを飲んでいて大丈夫そうか(意気込み通り4.5時間ねれそうか)を聴いてくれました。

不確実性

森さんから不確実性とは?という話をPO向けにどのようにシンプルかつ正確に説明するのか?というテーマで話がありました。

森さんは自分とAckyさんに対して、

  1. そもそも不確実性とはなにか?どう捉えているか?どのような事象を不確実性と考えているか?を聞く
  2. 不確実性に関して個々で全然理解や捉え方が違うことを話す
  3. 1-6の目があるサイコロをふる
  4. 1-13の目があるサイコロをふる
  5. 数字の目がない(色々なオブジェクトやアイコンが書かれている)サイコロをふる
  6. POは5のサイコロを見たとき、どうしていいか固まってしまうことやそもそもサイコロではないと認識してスルーする人が多いが、そこで以下に機会を発見してビジネスチャンスにつなげていくのか?を考えるのが大切だという話をする

という流れで不確実性を説明してくれ、これが一番シンプルな方法だと考えているというお話をしてくれました。

ワークを受けた後、Ackyさんは「なんだよこれ物足りないな...」という感じで酷くつまらなそうにしていました笑*2

スクフェス三河2023基調講演の感想

Ackyさんが真面目な話をしようと言ってくれたので、自分が今回のリトリートでAckyさんと話をしたいと思っていたスクフェス三河2023のJoeの基調講演をAckyさん視点ではどのように捉えたのか?という話を聴いていきました。

Ackyさんは、実際に自動車産業に関わっていた経験から、すり合わせ開発とモジュール開発という開発プロセスの違い、開発プロセスの違いを引き起こすメカニズムとして価格を一円でも安くしようと考える日本車の話を出してくれ、製造業の人が聴いた際に抱く感想とソフトウェア開発に従事している人が抱く感想のGapに関して話を丁寧にしてくれ、目から鱗でした。

Ackyさんとはこの他にも、それぞれがDay1を過ごして何がハイライトだったか?という話をしました。

病人??の雑談

森さんAckyさんと話していたところ、川口さんがやってきて、色々と雑談をしていきました。最初は最近寒さ対策で買った洋服の話をしていたはずなのですが、途中で川口さんが森さんとAckyさんと自分がなんの病にかかっているのか?という話をしだしたのがこの雑談のハイライトですが、他にも以下のような話をしていきました。(途中に山根さんもいらっしゃいました)

  • 内山田さんをどうにかしてRSGTに引き出してきたいという話
  • 人と人をつなげる役割の人はまず色々な人とつながって信頼貯金を溜めていこうという話
  • 体調を整えるための工夫
  • またもや登場ルンゲ警部と絶妙なつなぎ方をする川口さん
  • 水疱瘡事情(驚異的な感染力と意外とワクチンを打っていない人がいるよという話)
  • 川口さんが外部アジャイルコーチとして社内で紹介されていた話(その会社に所属している人の視点と川口さんの視点)
  • 川口さんの提案により変更された社内イベントの話
  • 試行錯誤しながらモブプロを取り入れいている現場の話
  • アジャイルラクティスの何がはまるのかは現場によってぜんぜん違うよね、という話
  • XPがなかなか現場ではまらない理由の話
  • 未だにカメラを使えないようにされる環境がある話
  • 小田原からゆっくり歩いていく話
  • 狩野先生のスタンスの変更点と、狩野先生の再演を講演を聴いていた人がやってみるのはいいのではないかという話
  • 明日の朝ごはん事情
  • 情熱でどうにかしちゃう人の話(寝ないで異様なペースのレベル上げをしている中島さんの話)
  • 睡眠時間事情
  • 身近に学ぶことができる人っていっぱいいるよねという話
  • 会社に引かれている強力なセキュリティ包囲網を突破するためにできそうなことの提案
  • RSGT2024のClosing Keynoteの話
  • RSGT2024の特別セッションがあるかもしれないという話
  • 森さんが5時とかまで勉強している話
  • 火遊びアジャイルコーチの話
  • Ackyさんが睡眠を削っても勉強をしている(していた)理由の話
  • 山根さんがアジャイルジャパン2012でされていた講演の話とSpring.Akiさんの金歯の話のつながり
  • 森さんが「サラスバティになるぞ!!」と思って気合を入れるために飽きてくるまで徹底的にゲームをする時間を設けている話
  • 惰性でなんとなく読むのとその人自身になりきるくらいで読む読書の大きな違い
  • 森さんに何言っているかわからないと言える人がめちゃくちゃ貴重だという話
  • きょんさんのマウンティングを意地でも止めようとする川口さん
  • 実際に存在する場所をゲームで再現することで得られる特別な体験(ただし権利関係はかなり面倒くさい...)
  • Gameの楽しみ方の幅広さと川口さんがどのようにfortniteをプレイしているのかの話(fortniteと仕事のつながりや他の一般的なfortniteの遊び方との違い)
  • 天丼メソッドを悪用する川口さん

また、雑談の終わりがけにはだんさんからも自分のブログに関して話をふっていただき、とても嬉しかったです。

ラスト雑談

1時くらいになったところで、その場に残っていたきょんさんみほらぶさん田口さんえいみさんAckyさん森さん工藤さんと一緒に、雑談をしていきました。

  • 下手に入門書を読むよりも、最初に色々と入門書の落とし穴や実践知をコミュニティで得てしまったほうが全然学ぶスピードが早いという話
  • 最近のりっくさんをスクフェスなどでは見ないが、実はコミュニティ活動は結構やっているという話
  • おおひらさんと自分が工藤さんが参加する勉強会に必ずいるという話
  • のりっくさんがめちゃくちゃ丁寧に勉強会を主催しているという話
  • 石村さんとのりっくさんの関係に関する考察の話
  • のりっくさんと鈴木さんがどのような話をしているのか非常に気になるという話
  • 匠メソッド勉強会の話
  • connpassにブラックリスト機能を拡張してほしいという話
  • ishizawaさんが主催している勉強会の話とishizawaさんのアイコンイメージが強すぎてishizawaさん感が全然ない話
  • 森さんから学んだ勉強法や勉強スタイルの話
  • みほらぶさんが好きなねきょんの話
  • 早起き/遅起き事情
  • 寿司おじさんの事細かな生態と参加している勉強会の話
  • 寿司おじさんへの対処方法
  • かわいいさとりゅうさんの話
  • RSGTに採択されたセッションの話

全体を通した感想

今回のリトリートは、前回と比べるとOSTのテーマ数がかなり少なく、なにかテーマに沿って議論をしていくと言うよりもひたすら廊下という感じだったのですが、そこで無理にテーマを出したりすることなく、みんながそれぞれのリトリートを過ごし、カンファレンスの廊下が延々と繰り広げられていたのがすごくよかったです。(おかげでタイミングが来たら自分から話を聴こうと思っていたバックログの8割くらいが消化されました)

明日も引き続き楽しんでいきたいと思います!

*1:自分の座っている席の前にryuzeeさんとkappaさんがいる状態

*2:森さんの見立てです