天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

Scrum Fest Niseko 2023 Day1に参加してきた

www.scrumfestsapporo.org

今日から2日間開催されるスクラムフェスニセコに参加しています。
そこで、今日(Day1)の様子と感想を書いていこうと思います。

ヒルトンニセコビレッジに移動

山本さんの車で、山本さんtarkさんMarkさんkobaseさんと一緒に札幌駅からヒルトンニセコビレッジに移動しました。

道中は北海道を感じながらニッカウヰスキー余市蒸溜所に寄り道したり、セイコーマートでお昼ごはんを選んだり、北海道を感じながら楽しく向かいました。

オープニング前

早めに会場入りしていたアジャイル札幌の皆さんや、早く到着していたspring_Akiさん/kiroさんと話をしていきました。

オープニング

いづさんからスクラムフェスニセコをなぜ開催しようと思ったのか?開催するにあたって何をやめて何をはじめたのか?という話や行動規範に関する説明を聴いていきました。

継続していくことや運営者が参加者と同じように楽しめることを大切にし、なるべくやらないことを増やしながら価値探求していくという姿勢はめちゃくちゃ素晴らしいなあと思いました。

参加者とアイスブレイク

keynoteの前に、隣にいた北村さんと川口さんと三人でビンゴを埋めていきました。
ビンゴで丸をつけられるかどうかが三人結構ばらばらだったのもあり、いい感じで会話ができた気がしました。

keynote

別記事にまとまっている方が嬉しい人が多そうだなあと勝手に感じたので、別記事にしました。

aki-m.hatenadiary.com

OST

Akiさんの話の続きを聞きたい!

keynoteで15枚話せなかったスライドがある*1Akiさんから、keynoteで話せなかったことを聴いていきました。

話があったのは、メインストリームと周縁化の話で、コミュニティに参加したりチームで会話をしていると知らず知らずにメインストリーム(アジャイルコミュニティで言えば、アジャイルコーチやアジャイル実践経験が長い人)と周縁化している人(アジャイルコミュニティで言えば、アジャイルをはじめたての人や初めてコミュニティに参加した人)に分かれてしまうよね、という話でした。

Akiさんは、周縁化した場合は、自身が周縁化されていることをまずは認知して自己共感することが大切だと考えているそうで、その上で周りに助けを求めたりその場で取れる最善策を考えることができるというお話でした。
逆にメインストリームにいる人は、できるかぎり周縁化しないかを考えるのも大切ですが、そのために周縁化が起きないように予防したり周縁化が発生した瞬間に非難したりするのではなく、周縁化が起きた後にそのことを認めてどう対処していくのかが大切だと考えているというお話もありました。

結局詳しく話を聞けたのは残っていた15枚のうちの1枚でしたが笑、他にもCQの話をしようとしていたことを教えてもらったりしました。

及部さんと雑談

及部さんと雑談をしていました。

  • 新生児/乳幼児の育児事情
  • 育児をする上での工夫
  • 休みを取るスキル
  • 47機関に入ってみて自分が感じたこと
  • 47機関とSilver bullet clubで前の進み方が違うように感じるという話

などを話していました。

コミュニティで知り合った人と関係性を維持するには?

続いてたいとさんが出してくれていた、コミュニティで知り合った人と関係性をどのように維持するのか?という話をしていきました。

  • 関係性は変化するものだし、維持しようと考えなくてもいいのでは?
  • とはいえ変化したことをネガティブにとらえてしまうような関係性もあるので、普段から生存報告を間接的にしておいたりSNS上でつながって絡んだり、色々な形で関係性を続けるための仕掛けは合ったほうがよいのでは?
  • コミュニティの運営に飛び込んでみて、深い関係性を作るのはあり
  • 一度でも深い関係性になれたことに感謝するようになった結果、関係性が途切れることに対して問題意識を感じなくなった

といった話が出ていました。

スポンサーセッション

WingArc1stさん

基調講演かな?という話がkobaseさんからひたすら繰り広げられていました。(スポンサーセッションとは)

誰からも話しかけられない状態が続くという話は、初めてオフライン参加したRSGTで一番自分が話したかったkobaseさんを思うと本当に信じられない話でしたが、たくさんの人とコミュニティに支えられながらkobaseさんが一歩を踏み出した話は、会場の感動を呼び続ける、本当に素晴らしいセッションでした。

個人的には、kobaseさんが自分に対して「こういうセッションしたかった」とRSGT2021に言われた意味が2年ごしにわかり、kobaseさんにずっと溜まっていたコミュニティへの想いやkobaseさんが絞り出した勇気が一気に伝わってきて、最高でした。

TELさん

(後で食事会場で聴いた裏話も込みの感想になりますが)スポンサーセッションとしての役割と会場や場を盛り上げる役割が見事にコラボレーションされた、素晴らしい発表でした。

この界隈であれば本当に多くの人が笑える話だけれども、、、という工夫の部分はめちゃくちゃ秀逸なアイデアで面白かったです。

サイボウズさん

発表をしてくださった西原さんは、当日発表をすることを知ったというお話でしたが、手馴れで会場をがんがん盛り上げていて、めちゃくちゃ面白い発表でした。

脱線しまくりエクストリームな話ありまくりで、笑いがどかどかこぼれる発表でしたが、主張はすごく筋が通っていましたし、今回スクフェスニセコが大切にしていた、地域との繋がりや地方の盛り上がりという観点でも、めちゃくちゃ参考になる話が多かったなあと感じていました。

JEIさん

稲野さんが個人事業主ということもあり、稲野さんの自己紹介やkeynoteの具体的理解を助けてくれるようなセッションでした。

スクフェスニセコ全体で生まれている関係性に目を向け、そこから参加者の方の能動的な参加を助ける話につなげていたのはさすがでした。

Markin' Qualityさん

今度発売されるLeading Qualityのプレゼントがされるセッションでした。

自分自身は最初のフィルタリングで外れてしまい、絶対買いたいし早く読みたいと思っていただけに残念でしたが、大人しくAmazonで購入しようと思います。

その他

他にも、酒ポンサー(シュポンサー)になることを選んだアトラクタさんや、スポンサーセッションをしないというリコーさんがいました。
あと、自分も個人スポンサーとして発表してきたのですが、これは現時点では(恥ずかしいので)書かないでおきます。

夜ご飯

めちゃくちゃ美味しい夜ご飯を食べました。

まず、夜ご飯に向かう前の会場で話しかけてもらった木村さんと、スポンサーセッションに関してやこれまでのアジャイル歴/コミュニティ歴の話を少ししました。
そのままテーブルに座り、藤川さんも加えながらフルリモートでスタートするチームのチームビルディング(会社全体がもとからフルリモートワークできるような設計をしていない前提)ってめちゃくちゃ難しいよね、という話をしていきました。チームラーニングをしてみるとよいのではないかという話や、価値観探求をしてみるとよいのではないかという話が出たり、相手にいかに自然に*2チームビルディングを行うのもポイントだよね、という話をしていきました。他にも、受託アジャイルを実践しているということで受託アジャイル勉強会のコミュニティに関する話をしたり、道内の人は「道外多い!」と思うけれど道外の人は「道内多い!」と思う話を聴いていきました。

続いて席替えをし、山本さんと横田さんと話をしていきました。横田さんからはEMからエンジニアに最近復帰され、なおかつチームやドメインも変わり、さらに会社の札幌部署立ち上げにも携わり...というめちゃくちゃ大きな変化が最近あったということだったのですが、熱い想い札幌愛をもとに適応し続けているという話(意訳)を聞けて、感動しました。
また、会社の中で当たり前にスクラムを実践されているという話も聞いて、会社のレベルの高さも感じました。

その後は、山本さんとMAQさんがチェンジし、スポンサーセッションの裏話や、OSTで出ていた「老害ってなに?」の様子に関して話を聞いたりしていました。
老害にならないためには、お互いのキャパシティ管理がすごく大事だよね、という話にOSTではなったようですが、シンプルにお互いの関係性の気がするという話や、若手目線だと老害と感じることはあまりないよね、という話をしていきました。
終わりには、若手ってどういう基準なの?という話をしたり、老害の話の実話(OSTのテーマだし段階では少しマスキングされる形でお話がありました)を聞いたりして、最後は連絡先を交換して終わりました。

懇親会後の懇親会

夜ご飯から帰る際に、とうまさんから、「イノシシの方」と認知していることを伝えられました。どこでそのような認知をしてもらったのかなあという質問をしたら、Testing Communityで命を削っている人がいると(とうまさん的に)話題になっていたという話を聴きました。
もう少し詳しく話すと、NewsFeedに自分のブログが毎日送られてきている関係で、NewsFeedが自分のブログで埋め尽くされ、このひとは一体何をしている人なんだ...となってアイコンだけ認知していたという話でした。

その話で盛り上がり、その後は用意してもらっていた広めの飲み会部屋にとうまさんと行きました。そこには、途中参加した方も含めると、piroさん/MAQさん/木村さん/たいとさん/藤川さん/trebyさん/さかじさん/Akiさん/山本さん/かみとさん/くまごろーさん/kiroさん/さかぐちさん/kobaseさん/とうまさん/自分がいて、以下のような話をしていきました。

  • 自己紹介
  • 強制停止が必要だという話(無茶をするなと説教をできなくなるのが本当に辛いという話)
  • スクラムは研究開発と相性がよいという話
    • 研究開発でスクラムをやるならSMは論文のauthorにならないといけない話
    • 研究開発でスクラムをやるなら論文は一ヶ月に一本は穴埋め形式でリリースするという話
    • もし論文が1ヶ月でリリースできないなら、Abstractを削るという話
    • 実際に高専の子供に実践したらめちゃくちゃ安心してもらった話
    • 性別は一切関係ないことがわかる話
    • 今よりもちょっとよくなったプロダクトをちょっとずつリリースしていくのが結局大切という話
    • 〇〇〇を全員が覚えないといけないという話(とある理由で伏せ字)
  • 警察官とスクラムのGap
    • 警察官は問題改善をすることよりも、問題を起こさないことが大事だと言われていた話
    • 0をkeepすることが仕事だった話
  • 警察官を見ると何も悪くないのに緊張してしまう話
  • みほらぶさんが機械ヲタクだという話
  • 新規製品開発を半年でするなら、今よりもちょっとだけよい製品を作っていくのを4回〜5回繰り返しつつ、90%うまくいかないけど当たったら大儲けになるような製品も仕込んでおくとよいという話
  • 翻訳のチャレンジをきっかけに新たな翻訳をした話
  • 学生以来の部屋飲みだという話
  • 海外カンファレンスで徹夜することによって早朝チェックアウトに備える話
  • アトラクタの給与事情
  • 役員の理不尽さ
  • 箱根のコーチングリトリート話
    • 開催頻度
    • お金の問題(お金を安くしたいがスポンサーはあまり使いたくないという話)
    • 当選確率
    • どういうところが素晴らしいのか?
    • はじめての人でも楽しめるのか?
  • かみとさんが賢い愚者をめちゃくちゃ上手く実践する話
  • 新卒研修で、新人が馬鹿な質問をする能力をめちゃくちゃ大切にしている話
  • 本当の老害とは?という話
    • コミュニケーション自体が難しいと言う話
  • 安全に失敗できる場の重要性と、安全に失敗できる場に潜む恐ろしさの話(全く遠慮なくぐさぐさいく)
  • プロポーザルハラスメント???
  • 北海道の車取締事情
  • Akiさんのkeynoteに対するFB
    • keynoteは対話してはいけない?言い切って参加者が対話するポイントを伝えるほうがよかった?
    • key messageはあったのか?
    • 去年のkeynoteでkiroさんが仕掛けたこと
    • 参加者にかけたい呪いとトリガー条件の話
    • うまくいかないときの特徴はこれ=悪い特徴と捉えられなくもない
    • 感情に支配されるのはよくないこと?人間のデフォルト?
    • スライドと全く違う話をする場面と同じ話をする場面がある。その場で出たものを大切にし、その場でセッションを組み立てている
  • kobaseさんのスポンサーセッションで多くの人が共感し、勇気を与えた話
  • いとさんおがさわらさんを追いかけているようにみえて、たいとさんおがさわらさんが追いかけているのではないかという話
  • 初心者に優しいコミュニティ設計の話
  • 北海道と沖縄の両極端に会社がある苦労の話
  • 一人目の子育ての難しさ(親が死なないほうが大事だが親が絶対に無理をしてしまう話)
  • 子供が二人いるとなぜよいのか?
  • 子供と大人な子供の話
  • 7歳に子供がなるまでは、人の子ではなく天の子だという話
  • 子育てを支援するコミュニティの話
  • 予定していた話/用意していた話を持たない勇気
    • 予定していた話から変える瞬間何を思っているのか?
    • そこに怖さはないのか?
    • ないものねだり
    • しっとりとした質感
  • 狂人と狂人を隠すフレームワークとしてのスクラム
  • 狂人がいても問題ないキャパシティを持つチームなら、狂人の出す利益をチーム全体に分配してもよい話
  • ぶっ飛んだプロダクト開発の楽しさ
  • 適度な恐怖駆動の健全さ
  • 持ちネタを持っている話
  • ファーストペンギンに憧れて天邪鬼をやめた話
  • はじめての有給がスクフェスニセコだという話
  • チューリングテストに人間が落ちるという話
  • 部下を責める上司が許せない話
  • 変人がめちゃくちゃ大切な話
  • 変人が必要以上の苦労をしないコミュニティ設計
  • コミュニティに出入りできないようにした人の話
  • 川口さんのコミュニケーション能力がすさまじくて面白い話
  • みんなプロポーザルを書ける話
  • 特性を持ったがゆえの生きづらさや生存戦略
  • アトラクタの5人目
  • 自分にとってのテクニックが他の人にとっては当たり前だという話
  • プロポーザル形式で学んだことをまとめる話
  • 建前としてのMarket-inとPOの説明責任の話
  • 信じられないトランジスタの世界の話
  • 狂人が褒め言葉になる世界の面白さ
  • スクフェスニセコの成功
    • 運営がすごい楽だった
    • 運営が楽しかった
    • いづさんが丸投げできるようになっていた
  • ビジネスが失敗したせいで頓挫したが面白いシステムが動いていた話(test in production)
  • 20年経っても当時できていたことがまだできていない開発チームがあることへの無念さ
  • ストーリーが世界を滅ぼす話

全体を通した感想

例のごとく、話した内容の2/3くらいしか書けていないのですが、それでもめちゃくちゃ密度が濃かったことがうかがえるし、最高に楽しかったDay1でした。

書けていない話も含め、kiroさんからたくさんここだけ話を聞けたり、おそらくはじめてAkiさんとがっつり懇親会のような場で話せたのは、特に楽しかったです。

また、想像以上にはじめましての人と話ができて、それだけでよかったのですが、世間話しやありきたりの話にとどまらず、一歩踏み込んだ話ができているなあと感じられた場面が多かったのもめちゃくちゃよかったです。

*1:keynote後は30枚くらいだと思っていたそうですが、数えたら15枚だったそうです

*2:チームビルディングしています!みたいな感じが出ないような形