天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

Scrum Fest Niseko 2023のふりかえり

www.scrumfestsapporo.org

11/2, 11/3にスクラムフェスニセコに参加してきました。これまで行動や話したことのログは書いたのですが、自分がどう感じたかとかはそんなに詳しく書けていないので、印象的だったことにフォーカスして、自分が思ったことや感じたことを書いてみようと思います。

山本さんの送迎

今回は、山本さんにニセコ⇔札幌を往復で送迎していただきました。
電車×バスはめちゃくちゃ大変ですし、自分は超方向音痴なので、土地勘がない場所の移動がスムーズにできてとてもありがたかったです。

運営もある中で、どうもありがとうございました。

素晴らしすぎるヒルトンニセコビレッジ

ヒルトンニセコビレッジはさすがの一言で、設備が良すぎました。

ご飯の豪華さ&美味しさ、めちゃくちゃ広いメイン会場、豊かな自然(どの部屋から見える景色も本当に綺麗!)、丁寧なスタッフの方々...なにからなにまで最高でした。

部屋もめちゃくちゃ広かったので、リラックスできました。(逆に広すぎてリラックスできない人ももしかするといた??)

keynote

Akiさんのkeynote、最高でした。

keynoteの内容は、コーチングセッションを受けている自分からすると、言葉では分かるし自分自身できていると思ってもできていないことばかりなんだよね...というのでぶっ刺さりましたし、Akiさんに受けたフィードバックを今一度思い出し、今の自分はできているのかな?前よりは前進しているのかな?というのを受け止め直していました。

セッションの内容に関してのコメントが多くありましたが、個人的にはAkiさんのプレゼンテーションスタイル?やプレゼンテーションそのものに素晴らしさを感じました。
以下、自分が感じていたことを書いていきます。

  • スライド自体は結構具体的な言葉で書いてあるのに、スライドと話していることが全然違うという場面が何回かありました。このことは、keynoteを話しているその瞬間に感じたことやその場から読み取ったことをすごく大切にされている象徴的な場面だなあと思ってみていました。元々言おうと思っていたことやかけようとしていた力に対して、keynoteを話している途中で違和感を感じたとき、具体的に書いてあるスライドの内容を読むのではなく、時間配分や書いてあることを無視しても、その場で感じたことを伝えるというのは、Akiさんの言葉が響く理由なんだろうなあと思って聞いていました
  • keynote後のOSTでは、残ったスライドについて解説するトラックがあったのですが、そこで話している感じがkeynoteのときとぜんぜん違うのが印象的でした。(主張に至った根拠や具体的な例がより多く語られていました)その場を大切にして、ぜんぜん違うスタイルで話ができるのは、めちゃくちゃすごいスキルだなあと思いながら見ていきました
  • 相手に本気で伝えようとするならこういう風に話すとAkiさんは考えているよ、というのをセッションで体現されているように感じました。綺麗な言葉ではないかもしれない、話されることが望まれているような話題でないかもしれない、セッションが崩れてしまうかもしれない、そんな状況でも伝えることを辞めたり躊躇するのではなく、今できる手段をすべて尽くして、伝えることにフルコミットしているのが本当にすごいと思いました

OSTの醍醐味

その場をよくさせていくことに貢献するとコミットした参加者と一緒に場を作り上げていく楽しさ、本当に困っていて本気で解決したい問題を参加者と一緒に解決していく楽しさ、なんでもない雑談からどんどん話を深くしていつの間にか自分がもやもやしていいたことや話したかったことを話している楽しさ、全部経験できました。

あと、OSTの続きを懇親会で話している方がいて、すごくいいなあと思いました。

kobaseさんのセッション

スポンサーセッションのタイミングでkobaseさんが前に出ているので、またなんか機材調整したりしているのかな?と思いきや普通にセッションが始まってびっくりしました。

kobaseさんのセッションを聞いている途中に、「自分もこういうセッションがしたいなあ、いいなあ」と思って、そういえばkobaseさんが似たようなことを自分に対してRSGT2022で言ってくれていたな!と思い出しました。

また、kobaseさんのintegrityがすごいなあと感じました。具体的には、フィードバックされたことを受け止める姿勢、自分がやりたいことができなかったり理想に辿り着けなかったときに自分の気持に嘘をつかないこと(理想を修正したり寂しさ悔しさを隠さない)、試してみて良かったことや自分が気がついたことを一貫してやり続ける姿...からそんなことを思いました。

(自分の中で)突然セッションが始まってしまい、kobaseさんのセッションを楽しみにする心持ちができなかったのだけ残念です。

スポンサーセッションが行方不明

スポンサーセッションって、スポンサーのことをより知ってもらうためのセッションにするのがごく自然なことだと思うので、スポンサーがやっていることの紹介とかをするのがある意味普通だと思っているのですが、そのような普通のセッションがありませんでした。(会社の話をまったくしない、与えられた時間を全然使い切らない...)

個人スポンサー

人生で初めて個人スポンサーしました。

少しでも貢献できて嬉しいなあと思っていたのですが、スポンサー紹介で名前が呼ばれるのがめちゃくちゃ恥ずかしいのと、スポンサーパネルの統一感がめちゃくちゃになるのと、スポンサーセッションで何を話したらいいのか分からないことの3点には困りました。

また、実は個人スポンサーをする懸念として、変にヒエラルキーができないか?(スポンサー扱いされないか)を気にしていたのですが、これは全然なかったのですごく安心しました。

基本的には来年もやりたいなあと思っていますが、開催形式やイベント趣旨によってはスポンサーとして貢献するのは向いていないかなあと感じることもあるので、断定はしないでおこうと思います。

イノシシの方

自分ってイノシシの方なのか、というのがただただ面白かったですw

Discordのコメント↓

はじめまして

合宿型イベントの利点を活かし、はじめましての方と積極的に交流できました。

リアルではじめて交流できた方*1だと言う意味だと、北村(きたむむむむむさん)さん、たいとさん、木村さん、ステファンさん、りゅうさん、藤川さん、横田さん、MAQさん、とうまさん、くまごろーさん、さかぐちさん、えつおさん、いのうえさん、かわじさん、新藤さん、遠藤さんは今回のイベントで初めてお話できた方々だと認知しています。(以前に実は話したことがあったよ、ということがあったらすみません)

みなさん今後もコミュニティ活動を続けたいという方ばかりで、「またどこかのコミュニティで会えると思うので会いましょう!」と確信を持って言えたのもよかったです。

ただしその一方で、はじめましてのチャンスがあったのに今回全く話せなかった方も多くいらっしゃったので、もっともっと色々な方と交流できればよかったなあとは思いました。

エキスパートが集まる醍醐味

著名な本の著者や長らくコミュニティに関わられている方々が集まった状態で行われる議論は、今回もめちゃくちゃ面白かったです。

「え、そんなことが!?」という話が聞けたり、話が面白い勢いでポンポン続いてどんどん深まっていくのは圧巻でした。

また、これは今回に限った話ではなく、そういった方々と話をしているとすごく心地良いなあと感じることが多いのですが、今回のイベントで

  • 自然な流れで冗談や多少ハイコンテキストな話がぶっこまれる(議論が固まっていたりシリアスな雰囲気になりつつあるから意図的にアイスブレイクみたいなものを放り込もうという感じではない)
  • 話の中で印象的な共通言語を作り、その言語をもとに話を進めていく
  • 思ったことをぶっこむスタイルだが、無法地帯にはならない。適度に誰かが話の方向性を絞るし、これは話したいこととは違うと思ったら違うと思った人がすぐに戻す

というのはもしかすると心地よさの原因なのかな?と少し思いました。(今後この観点を意識して話に参加したいと思います)

運営のみなさんが楽しそう

ちょくちょく運営のみなさんと話す機会がありましたが、みなさんすごい楽しそうに自分はみえました。
昨年もみなさん笑顔はあったものの、言葉の節々やふとしたときの表情から疲れや緊張感を自分が勝手に感じていたり、忙しすぎて懇親会でもそんなに話せなかったりと対照的な姿を見ていたりしたからこそ、より一層楽しそうな姿が心に刻まれました。

昨年は自分がみえている範囲だけでも様々な苦境が重なっていて、しばらくはカンファレンス開催自体をお休みしよう or 無理やり続けよう、と判断してもおかしくなかったと思うのですが、そんな中で大きな方向転換をして、楽しそうに過ごしている皆さんをみて感動しましたし、そんな皆さんを心からリスペクトしています。

Appendix: 行動や話したことのログ

何をしたか?は別のブログ記事にまとめました。

aki-m.hatenadiary.com

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*1:SNS上で認知していたりやり取りしたことがあってもリアルではじめて話した場合は該当