aws-dev-live-show.connpass.com
こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
- 会の概要
- 会の様子
- オフショアアジャイルのきっかけ
- リモートでアジャイル開発を始めるために重要なこと
- チームビルディングはどのようにするのか?
- 言語の問題(コミュニケーションをどう取るか?)
- どれくらいの頻度でオンサイトのコミュニケーションをしたのか?
- 契約上の発注/受注関係が強く働きがちなところでどのような意識付けをしたのか?
- XPのプラクティスでできていること/できていないこと
- アジャイルの理解度は国によって差はあるのか?
- 人に単価をつけると思うが仕事は単価で分けるようにしているのか?
- POは日本?ベトナム?
- チーミングや組織改善で苦労したことは?
- 今後改善したいこと
- オフショアアジャイルをやっていて楽しかったこと
- 会全体を通した感想
会の概要
以下、イベントページから引用です。
アジャイル開発の原則にコミュニケーションとフィードバックというものがあります。人との会話を重視するアジャイル開発では、チームは同じ空間にいて、常に会話できることが望ましいとされています。従ってオフショアを含むリモート開発はアジャイル開発に向いていないのではないかと思われていました。
そこで今回のアジャイルよもやま話では、ゲストの藤村さんをお招きし、ベトナムでのオフショア開発にアジャイルの原則を取り入れたモダンオフショアを実践することで得た学びや経験を共有いただきます。
会の様子
オフショアアジャイルのきっかけ
新さんはベトナムでアジャイルを教えることがきっかけで、オフショアアジャイルに取り組むことになったというお話がありました。(10年ほど前から取り組んでいるということでした)
リモートでアジャイル開発を始めるために重要なこと
リモートでアジャイル開発を始めるために重要なこととして、
- 相互利益(日本視点の話(例えばコストが安いなど)だけで終わらせない)
- 信頼(見えないからといってマイクロマネジメントしたくなりがちだがそこを抑える)
- リスペクト
が紹介されていました。
チームビルディングはどのようにするのか?
新さんの場合はベトナムでオフショアアジャイルをしたというコンテキストもあり、飲み会でや社員旅行、メンバーの結婚式に参加することなどで、チームビルディングをしたというお話でした。
言語の問題(コミュニケーションをどう取るか?)
お互いにネイティブではない言葉でコミュニケーションを取ることが主だったそうですが、ベトナム語を覚えたり向こうから日本語で話してもらえたりしたそうです。
また、スプリントプランニングでは意図的に2部制を採用し、それぞれがネイティブな言語でコミュニケーションを取れるようにしていたそうです。
同様な形で、レトロスペクティブもネイティブな言語で行い、代表者が非ネイティブな言語で行うような工夫をしたということでした。
どれくらいの頻度でオンサイトのコミュニケーションをしたのか?
もちろんプロジェクトによって変わるそうですが、2ヶ月に1回くらいは出張しているそうです。
出張と似たものとしても、バケーション的な形で自腹をきってオンサイトに向かうこともあるということでした。
契約上の発注/受注関係が強く働きがちなところでどのような意識付けをしたのか?
まず、お客さんにベトナムを好きになってもらうようにしたということでした。
その上で前述したようなチームビルディングを行うことで、信頼関係をお互いに深めていったそうです。
XPのプラクティスでできていること/できていないこと
オフショア開発であっても、ペアワークはするようにしているということでした。(ただしペアプロはできておらず,QAリーダーとDevのペアリングという形)
一方で、CI/CDはスプリントが始まる前に構築できているそうで、ここはうまくできているのではないか?というお話でした。
アジャイルの理解度は国によって差はあるのか?
みんなでシステム開発をするという理解はあるものの、個々人の成長に対するモチベーションが非常に強いため、ただ単に「みんなでシステムを作るんだ」だけだと頭では理解しても行動に移さないということがベトナムではあったというお話でした。
そのため、個々人のモチベーションとプロダクトゴールやチームをうまく結びつけることが重要だということです。
人に単価をつけると思うが仕事は単価で分けるようにしているのか?
単価で分業しているということはないにせよ、単価が高い人はできる仕事も多いということでした。
POは日本?ベトナム?
代理PO的なものを立てており、ベトナムにも日本にもPOは存在しているということでした。
チーミングや組織改善で苦労したことは?
PJが佳境になったときに、いきなり連絡が滞ってしまうこともあり、チーミングは常に行っているということでした。
今後改善したいこと
ベトナムには優秀なエンジニアが多数いるため、日本がボトルネックにならないようにコーチ的な関わり方をするようにしていきたいということでした。
オフショアアジャイルをやっていて楽しかったこと
関わるメンバーの数が増え、東南アジア全体でコミュニティの尊さを感じられた点が楽しかったということでした。
会全体を通した感想
オフショアアジャイルという部分でも参考になる話が多かったですが、海外メンバー(母国語が異なるメンバー)で働く際にも参考になる話が多く感じて、学びが多いイベントでした。
また、出てくる写真がどれも魅力的で、ベトナムに行きたくなりました笑