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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
受託開発のSprint0で何やる?
まずはこちらのテーマを話していきました。
スクラムやアジャイルだと「開発を進めながら学びをどんどん受け入れていきましょう」という話をしていくけれど、ただの考慮漏れのように発注側が捉えてしまうような事例もあり、最初のSprintでは何をしていくのか?*1というお話でした。
以下のような話が挙がっていました。(個社情報が入っていそうな部分は意図的に省いています)
- Sprint0を昔の要件定義フェーズだと言い換えているのが多いなあと感じる。(いいか悪いかは別の話)
- 3か月分のバックログを1週間のSprint0で作っている
- Sprint0をやらないと、Sprint1以降に非機能要件的な部分が曖昧になった状態で開発が進み、後々「Sprint0やっておけばよかった」みたいなふりかえり結果が出てしまうのはある
- スコープは固定しない。「ここまでやります」を言うとお互いに不幸なことになる
- 動くものを作らないスプリントはやらない
- エンジニアやデザイナーから先行してAPIを作りたいとか全体感を俯瞰したいとかの意見が出て、そのあたりをSprint0でやりたいとなる。API云々の話は、Layered Architectureだとよくありがち
- 完了の定義やバグの定義などをやる
- ある程度インセプションデッキを作るんだけれど、なぞる感じが出てしまうのは悩みとしてある
- 受託でアジャイルをやると、決まっていることをなぞるような形になってしまうのはある
- Sprint0っぽいことは契約前にやっている。契約が締結されたらインクリメントに集中するみたいなのが理想
- Sprint0でチームビルディングみたいなところから初めてしまうと、「あなたの会社のチームビルディングするのにお金払うの?」と思われてしまう。これはまっとうな指摘だと思うし、すでにチームビルディングできているチームが別のプロダクトを作るほうが有利なのは間違いない
- 発注者視点だと、チームビルディングを1からやるところなのかは明らかにしてほしい
GPT4話
今日がGPT4のリリース日ということもあり、GPT4の雑談をしていきました。
- 情報の正確性が高い
- 要約系の能力が高い
- GPT4の大きな特徴は、一般の人よりも正確に人の話を聞くことだと思う。かなり能力の高い人でも人の話を正確に聞けることってなかなかない。人の話を聞くのって、人によってかなりバラツキあると思うが、わりと受け取っている
- 仕事が淘汰されてしまう人がだいぶ出てきている
- AIがコンテキストを理解して会話できるというのは今までなかったので、それが普通にできちゃうのはすごい
- このタイミングでMiro AIやNotion AIなど色々なAIが出てきているのは面白い
- 人の話を認識する能力がすでにかなり高いので、「人よりもGPTのほうがわかってくれる!」みたいな時代が来るかも
- Webシステムの作り方は大きく変わってしまいそう
全体を通した感想
Sprint0のテーマは以前にも2回ほどOSTのテーマで聞きましたが、受託開発ならではの難しさが聞けたのが楽しかったです。
GPT4も今日たくさんいじっていたので、タイムリーな話題で最高でした。
*1:これをSprint0と呼ぶのかという話は一旦おいておく