天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

アジャイルカフェ@オンライン 第11回に参加してきた

agile-studio.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

アジャイルコーチのお三方がアジャイル実践者から寄せられた疑問に答えてくれる会です。
今日は、「複数チームで同じプロダクトの開発をするときにどんなことに気をつけたらいいのか?」の質問に答えてくれました。

会の様子

複数チームで開発しない

禅問答に近い回答になってしまうが、まずは複数チームで開発しないことに気をつけてほしいという話が出ていました笑
複数チームで開発することで、コミュニケーションパスが複数出てきてしまい、開発のフローが損なわれてしまうということです。

機能の独立性を上げる

Team Topologiesで言われているような逆コンウェイ戦略を活用した考え方を用いて、機能の独立性を上げるアプローチがあるよね、という話が挙がっていました。
機能が独立していれば、複数チームで開発しなくても良い機能が増えるため、「あえて他のチームとは関わらない」という選択肢ができたりして、仕事がしやすくなるという話が出ていました。

チーム間で協力する/しないの意思決定を明確にする

複数チームで開発していると、同じプロダクトなんだから一緒に開発をしないと。。という話になりがちですが、コミュニケーション・コストを下げるために意図的にチーム間を境界づけて協力しないことを決める選択肢もあることを理解しておくと良いという話がありました。

複数チームで動作確認

動作確認は、複数チームいてもチームを跨いでやるのがいいというお話が出ていました。
「自分たちが開発したことだけしか責任を持ちません」というような事態を防げますし、コミュニケーションを取る場*1を持つことで、協力関係が築きやすくなる効果があるというお話でした。

また、緩やかにチームメンバーをローテーションさせることで、コミュニケーションを円滑に取りやすくする策も有効だというお話が出ていました。

会全体を通した感想

複数チームで開発する際に、コミュニケーションにとにかく注目して終始話をされているのが印象的でした。
複数チームで開発するのが好ましくないとはいえ、現実的には開発する状況が訪れる可能性は高いので、話を聞くことができてよかったです。

*1:非公式なコミュニケーションの場を持つことはフルリモートの場合特に重要だというお話が挙がっていました