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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
受託×アジャイルのよもやま話
受託×アジャイルのよもやま話を聞いていきました。以下、話した内容を項目ごとに記載していきます。
何のためにスクラムするの?
- 業界との親和性が高かったから(不確実性が高い領域だったから)
- 事業会社(発注元)でアジャイルをやる流れが広がっているから
- お客さんがやりたいと言っているから
- 受託の方がやりやすそうだから
といった意見が挙がっていました。
契約形態
ここは基本的に準委任という方がほとんどでした。(請負は厳しいという意見)
開発体制
PO(顧客)+PO以外自分の会社(発注先)というパターン*1と、スクラムチーム全員自分の会社というパターンが出ていました。
n=1の意見ですが、前者のパターンは、顧客がスクラムやりたがったパターンと自分たちに開発スタイル一任されてスクラムでやったパターンに場合分けできるということです。
プロダクト的にはPO(顧客)+PO以外自分の会社(発注先)というパターンのほうが儲けは出たけれど、スクラムチーム全員自分の会社の方がチームビルディングはやりやすい*2ということでした。
締め切りベース?ベロシティベース?
これはどちらの方面からも考えることなので、鶏卵の問題では?という意見が出ていました。
メンバーのモチベーションは?
- 転職してないけどいろんなドメインのプロダクトに関わることができる
- 受託開発としてウォーターフォールの中でずっと苦労していたので、クモの糸のような感じでこれ面白いんじゃないか?というモチベーションはある*3
- 領域によっては、タッグを組むことでやることが広がってくるから
- 儲かるプロダクトが作りたいから(発注先も発注元もお金がもらえる)
といった意見が出ていました。
その他よもやま
- 受託開発だと、POにベロシティベースで見積もりを説明してスコープが決まっているチームやミニWFなチームも存在している
- アジャイルでやるということから、受託も自社も大きくは変わらないのでは?とは思いつつも、(今と違う環境だからこそ)自社アジャイルに憧れがある*4
- 自社でも受託でもあんまり変わらない
- あんまり知らないけど、自社開発の方がいいチームは多い気がする
- 案件の選択権があるというのは受託開発の良さとしてあると思う
評価のお話
途中から話に入ったのでコンテキストがわからずだったのですが、評価の話?を聞いていきました。
- 個人評価がないと働けない人というのがいそう
- 会社が、個人評価ないとさぼってしまうと思い込んでいる場合がある
- 個人としてそれぞれやりたいことが違うというのはもちろんそうだが、評価を使ってチームの中で優劣をつけだすといきなり競合相手になる
- 事業成績ではなくプロセスで人事評価が決まると思い込んでいる人がいる。これだけ努力をしているんだからプロダクトは儲かっていないけどお金くださいみたいな
- 慣習としては、労働者は基本的にヤバいバイアスを持っているっていう前提を元に、報酬系が設計されているので、どうしてもリスク回避寄りの設計がされる
- 自分は平均的な人より優秀であるっていうバイアスがあるので、公正な評価システムは納得されない
全体を通した感想
今日はぶっちゃけた話や生々しい話が多く聞けて、楽しかったです。
評価制度の部分は、上記で書いた話以外にも、いろいろな会社の評価設計の話も聞くことができて、最高でした。