こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
miwaさん咳さんよしたけさんの3人で、「ソフトウェアテストをカイゼンする50のアイデア」の本を読んで、読んでいる様子やその感想を見ていくという会です。miwaさんが一文字一文字音読して、区切りのいいところでみんながそこに対して話し合うというスタイルで進んでいきました。(今日はP45〜を読んでいきました)
会の様子
チェックリスト
The Checklist Manifestの話から、miwaさんはチェックリストが嫌いだけどThe Checklist Manifestのチェックリストには寄り添えたという話を聞いていきました。
miwaさんが苦手なチェックリストは「それ、頭に入ってるじゃん」と思ってしまうようなものがリストの中に入っているようなチェックリストだそうですが、この本で言われているようなチェックリストはそういったチェックリストとは違ったそうです。*1
よしたけさんからは、チェックリストというと「これ以外のことはやらないでね」というリストのイメージがあるそうで、書いてある内容から逸れるかどうかでチェックリストとテストケースを使い分けているというお話がありました。
横断的
横断的関心ごとの話を聞いた咳さんから、「横断的な話か横断的じゃない話か」みたいな発想が頭にあるなら全部横断的なのがよいのではないか?という意見が出ていました。
この話を受けて、そのあたりはまさに忍者式テストだよね、という意見がよしたけさんから出ていました。
思考停止はチェックリストのせい?
本書ではチェックリストを使ったことで思考停止することを問題視するような記述があったのですが、思考停止したい内容をチェックリストに書いていくと思うので、思考停止することは普通なのでは?という話が挙がりました。
また、特別な作業や普段やっていない作業だと見逃しが発生しにくくなったり注意がよりできるというのも、普段コードを書いている時を想像するとずれがありそうだというお話も出ていました。
チェックリストを使うことによって起こることの説明など、他のアイデアと比べるとちょっと書かれ方が雑な気がするし、本書で言われているようなチェックリストがThe Checklist Manifestの話と乖離がないかも気になるというお話も出ていました。
会全体を通した感想
miwaさんや咳さんそれぞれがチェックリストが嫌いな理由や使えないチェックリストの特徴の話などを聞くことができてめちゃくちゃ面白かったです。
チェックリストと聞くと自分はまったくよいイメージがなかったのですが、miwaさんのお話を聞いて、The Checklist Manifestをぜひ読んでみようと思いました!
*1:ちなみに咳さんもチェックリストに苛立ちを持つことがあるそうですが、それはチェックができないチェックリスト(抽象的で何を持ってチェックしていいのか分からないチェックリスト)が嫌いということです。なお、miwaさんが言うような「それ、頭に入ってるじゃん」なチェックリストは、頭に入ってない人には価値があると思うのでどちらかというと具体的にチェックしていいかが判断可能かどうかのほうが重要だということでした