こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
アジャイル実践者の悩みに関して、アジャイルコーチの天野さん家永さん木下さんが答えていくイベントです。
今回の質問は、「アジャイルしか知らないメンバーと、ウォーターフォールしか知らないメンバーが同じスクラムチームになりました。気を付けることは?」でした。
会の様子
大前提
気をつけることを考えるにあたって、アジャイルなど関係なくここは前提として話をしたいという点が最初に挙げられました。以下の点が挙げられていました。
- HRTの原則
- お互いに支え合っていくという姿勢
- 心理的安全性の担保
アジャイル経験者のほうが多い場合に気をつけること
最初に、コーチをしていて一番多いパターンだという、アジャイル経験者の割合が多いというパターンで気をつけたほうがいいことに関して以下のようなポイントが挙がっていました。
ウォーターフォールしか知らない人のほうが多い場合に気をつけること
次に、ウォーターフォールしか知らない人の割合が多いというパターンで気をつけたほうがいいことに関して以下のようなポイントが挙がっていました。
- 味方になってくれそうな人を少しずつ探す
- まずはチームの3割がアジャイルを知っている状態を目指す
- ペアプロやカンファレンス参加や1on1を実施してチームで仲間を増やしていく
- マネージャーが権威勾配的なふるまいをしないように注意する
ウォーターフォールしか知らない人とアジャイル経験者が半々くらいの場合に気をつけること
続いて、ウォーターフォールしか知らない人とアジャイル経験者が半々くらいの場合に気をつけたほうがいいことに関して話がありました。
ただ、このパターンは至って健全で、そんなに気をつけることはないのでは?(強いて言うなら最初の大前提をより強く意識するなど)という意見が出ていました。
番外編〜アジャイル経験者は多いけれどDo Agileのメンバーばかりの場合に気をつけることは?〜
視聴者からの質問として、アジャイル経験者と言ってもDo Agileなメンバーが多い場合(例えばデイリースクラムをやろうというのだが進捗確認MTGばかりやっているなど)どういうことに気をつけるのか?という質問がありました。
木下さんから、こういった状況の場合、Do Agileと言っても、アジャイルをやっている以上あるタイミングではBe Agileになる瞬間があるので、その際に意識的に褒めるようにすることを気をつけているという話が出ていました。
発注側がウォーターフォールしか知らない人で受注側がアジャイル経験者の場合に気をつけること
続いて、発注側がウォーターフォールしか知らない人で受注側がアジャイル経験者の場合に気をつけることに関して以下のような話がありました。
- 発注側にPOに立ってもらう
- XXというタスクをいつまでに必ずやってください、みたいな期待値の持ち方を防ぐ
- チーム外でもいいので、発注側にアジャイル経験者を入れるようにする
受注側がウォーターフォールしか知らない人で発注側がアジャイル経験者の場合に気をつけること
最後に、受注側がウォーターフォールしか知らない人で発注側がアジャイル経験者の場合に気をつけることに関して以下のような話がありました。
- チームとしての型をまず作る
- POと受注側のコミュニケーション量を増やす
会全体を通した感想
実際に経験したケースや事例を基にしながら、みなさんがそれぞれどのような点を気をつけたり工夫したりしていたのか?が話されていて面白かったです。
個人的には、大前提の部分さえ守られていれば、ウォーターフォールしか知らない人とチーム内のアジャイル経験者の人の割合は、チームがうまく機能するかにそこまで大きな影響を及ぼさないのかな?とは思いました。