天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

「ドメイン駆動設計」のススメ~100 日でエヴァンス本を完読したしょぼちむとふりかえるを見た

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ずっと見よう見ようと思って積んでいたこちらのアーカイブを見たので、印象的だったことと感想を書いていこうと思います。

印象的だったこと

わかった気になるDDD

ドメイン駆動設計という言葉を至る所で聞くせいで、なんとなくドメイン設計のことがわかっている気になっていた」としょぼちむさんから話がありました。
この点について非常に共感すると共に、言葉を至る所で聞いていることで皆が当然知っているような簡単な話だと考えて、短絡的で誤った理解をしがちになるみたいなフォースも働いているのかもしれないなあと感じました。

100日続けられた秘訣

しょぼちむさんが100日続けられた秘訣として、以下が挙がっていました。

  • アウトプットをしたことによって毎日継続するしかなくなった
  • Twitterでいいねをもらったりアドバイスをもらったことが嬉しくモチベーションの継続につながった
  • 忙しい時を見越してストックを作っていた
  • パートナーと解釈の相談ができた

この秘訣は自分が継続できていることにも当てはまる点があったので、共感できると共に、継続するためのコツを少し言語化できた気がしました。*1

DDDが現場で役立った瞬間

会のゲストである福井さん、きょんさん、増田さんからDDDが現場で役に立った瞬間を聞くことができました。

福井さんは、日本語版のEvans本が発売された時にEvansが来日していて、その時に「ビジネスの人と会話してモデリングしていかなきゃいけないんだ」と言っていたのに雷を打たれたような感覚があり、行動変容を起こすきっかけになったというお話をしていました。

きょんさんは、Clean codeで参照される書籍を手当たり次第読んでいった所Evans本に辿り着いたということですが、内容としてはPofEAAから類推できるような内容でそこまでEvans本を読んだおかげで何か現場で役に立った経験ができたことはないというお話でした。
ただ、プロジェクトでどのように振る舞うのか(チーム構成はこうした方がいい)という話と技術的な話が一冊にまとめられていた本はこれまでなかったということで、自分の考え方を広げるという点や、ビジネスと技術のつながりを見出す際の参考書としては役に立ったということです。

増田さんは、ひどい現場に放り込まれてリファクタリングをした後改めて読んでみると、これまで増田さんがやってきたことが体系化されている素晴らしい本だと気がついたということで、Evans本やドメイン駆動設計を推すようになったということでした。*2

みんな同じような答えかと思いきや、三者三様のエピソードが聞けたのが面白かったです。

Evans本をどういう時にどういう人に読んでもらうといいか?

登壇されていた方々から、Evans本をどういう時にどういう人に読んでもらうといいか?というお話がありました。

しょぼちむさんは3~4年目になってある程度コードが書けるようになり、権限ももらえるようになったタイミングで読んでみると、これまでやってきたことを見直すきっかけになって良いのでは?という答えでした。

きょんさんは、リーダブルコードやテキストリント系のお作法はマスターした後、チームでどのようにコードを書いたらいいのか?アジャイルでコードを書いていくにはどうすればいいんだろう?ということを考えるきっかけとして読むと良い本だということでした。

福井さんは、ビジネスで価値を検証するために速くリリースするということを考えた時、ビジネスを起点に優先順位を考えないといけないことを教えてくれる本だと考えていることから、意思決定権がある中堅層に読んでもらいたいというお話でした。

増田さんは、現場で経験を積みながら読む本だと思っているということで、経験を積みながら繰り返し読んでいくと新しい発見があって面白いと思うとお話をされていました。

どの意見も具体的かつ納得できる部分が多くて、これからEvans本を手に取る人たちにはぜひ伝えていこうと思います。

全体を通した感想

まず、見たかったけれど忙しくて積んでいた動画をGW中に消化できたのが嬉しいです笑
しょぼちむさんはもちろん、アーキテクトとして活躍されている方々がどのようにEvans本やDDDを捉えているのか、その一端を覗くことができて、楽しい動画でした。

*1:具体的には、アウトプットを続けているとアウトプットしないことの方が難しくなる、周りの人に協力を仰ぐ、継続が難しい時にも継続できるようなソリューションを用意しておく、のコツが重要なのかな?と思いました

*2:初めて読んだ当時はあまり役に立つ実感はなかったということです