こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていきます。
会の概要
天野さん・家永さん・木下さん3人のアジャイルコーチが、アジャイル実践者の皆さんから寄せられた質問に対して答えていくという会です。今回は、以下の質問に対して答えていきました。
- テレワークで、アジャイル宣言にある対話ということがやりづらい状況です。TeamsやZoomでは、物理的に同一空間にいないため対話として実のあるものになっていません。このような環境でチーム作りの良いアイデアありませんか?
- 成熟(1年~2年開発をしてきて、スクラムについては開発者も十分理解している状態)しているチームで、SMとしてどのような振る舞いをするべきでしょうか? また、成熟したつもりになっているチームでよく陥りがちな落とし穴はなんですか?
会の様子
質問1~テレワークで対話がやりにくい~
- 1on1でコミュニケーションを取る機会を増やす
- 常時カメラONにしてつなぎっぱなしにしておくことで、オフラインの時と変わらいような状態を疑似的に作る
- ラウンドロビンを忠実に守る
- 一部のメンバーで集まり、感想戦を行う。
質問2~成熟したつもりのチームでの振舞い&成熟したつもりのチームでよくある落とし穴~
話題ごとに、以下のような話が出ていました。
成熟したつもりのチームでの振舞い
- まず、スクラムマスターは成熟したチームだと言っちゃいけない。常に高みを目指していく必要があるし、チームに成長を促す必要もある。
- より大きい制限/制約に対して向かっていく。具体的には、社内のルールなど。
- ロールを変えてみる。SMとDevだったり。
- 特定している課題があるはずなので、その課題に取り組む。
- 完成の定義をより質の高いものにする
- 「あなたのチームは世界最高のチームですか?」と聞いてみる
- スクラムで書かれているができていないチームが多い点を見直す(レトロスペクティブがされていない、毎スプリントリリースできていない)
成熟したつもりのチームでよくある落とし穴
- ボトルネックを誤って特定している可能性があるため、特定に取り組む
- 技術的負債が溜まっているが当人たちは気が付いていない
- INVESTでPBIが切られていない
- Scrumのプロセスに乗っ取っているかだけを見てしまう
- 改善の選択肢が狭まっている
- エンジニアリングプラクティスを習得できていない
- 今スプリントが上手くいったかしか見ておらず、過去のスプリントと比較して上手くいっているかや、未来をより上手くできるためにはどうすればいいのか?という部分を見直しする。
- 周囲の期待値コントロールに失敗する
- 個人の貢献を実感させてあげれない
- プライベートでの勉強に時間を割きすぎており、仕事が疎かになったりバーンアウトする
全体を通した感想
今回も穏やかで聞きやすい雰囲気で進行されており聞きやすかったです。
経験豊富なお三方が、実際に見てきた現場ベースでアドバイスをくれるのがやはり貴重な機会だなあと実感しました。