天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

「太い経験と細い経験を話していくぞ」に参加してきた

pdm.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていきます。

会の概要

大好評だったこちらのセッションで話されていた太い経験と細い経験について、参加者で話をしてみようという会です。

会の内容

オープニング

youtu.be

こちらの動画紹介や、会の開催にあたって行ったちょっとした雑談をしていきました。

趣旨説明/参加者の期待値表明

簡単にタイムテーブルの紹介があった後、参加者で期待値を表明していきました。
以下のような期待値が出ていました。

・森さんが開催しているイベントなのでとりあえず面白いだろうという期待
・経験の太さ(?)の度合を参加者皆さんの感想を聴きながら掴んでみたいと思った
・皆さん自身が自分の経験をどのように認知しているのか知りたかった(ある人にとっては太いと思っていたけど他の人からすれば細いとかありそうな気がしていました)
・経験を太くしたいと思った時、コミュニケーションパスを増やす以外の選択肢を見つけてみたいと感じた
・細い経験と太い経験の違い当事者がどうやって認識できるのかを考えたい
・単純に自分が太い経験に飢えているのでそれを得るにはどうしたら良いのかなとヒントが欲しいなと
・組織が大きくなると太い経験/細い経験が生まれると思うが、そこをどのように是正していくといいのかを聴いてみたいと感じた
・自分自身の経験をどのようにデザインしていけるのか気になった(太い経験が望ましいと言われるいきなり太い経験が来ても困ると)
・新人のような状態で経験を太くしていくことがどのようにすればいいのか気になった
・太い経験を意図的に得るにはどうしたらいいのかが気になった

太い経験と細い経験についての説明

オープニングで紹介があったポカリスエットのCMを題材にして、経験という財が経験の太さが偏って分配されてしまう問題意識が提起されました。
その後、太い経験/細い経験の格差を職務経歴書の充実度の話を例として用いてより分かりやすく説明してくれました。

なお、発表中では太い経験/細い経験は以下のように説明がされています。

事業やプロダクトが大きくなるほど、全体を統括したり先進的な挑戦といった稀少性の高い経験が一部の人に偏るようになる。この稀少性の高い経験を太い経験と呼ぼう。一方で稀少な経験を獲得できず、細かく分業化された仕事での経験を細い経験と呼ぼう。プロダクトの外縁に関わる人たちの仕事は分業化され細かく役割が決められている。事業やプロダクトの一部しか体験できず、細い経験ばかりになる。

ワーク1~勉強会~

「勉強会」を題材にしてワークをしていきました。以下のような流れで進んでいきました。

「経験をより太くするとしたらどんなことができるのか?」という質問について参加者同士で意見だし

以下のような意見が出ていました。

・質問する
・ブログ書く
・事前に関連領域をリサーチしておく
・登壇者に声かける
Twitterでフォローする
SNSで発信して他の人と繋がる
・勉強会の主催者を巻き込んで新たな勉強会を企画する
Twitterでタグ付けて感想を書く
・自分で主催する
・運営者になる
・勉強会の内容を他の人に伝える
・社内で勉強会の報告を書く
・会社などで実践する
・LTをやる
・実践した後会に参加していた人と議論する
・自分の意見を発信してみる
・知人と一緒に参加して感想を言い合う
・飲み会企画する
・実践を視野に入れて自分のケースでの疑問点を解決しようとして発表者と話す
・最前列に座る

その上で、どのような原理で太い経験になるのか?というのを考えてみるといいかもしれない、ということで、森さんが例を用いて話してくれました。例えば最後にあった最前列に座るとどうなるか、という例では「最前列に座ると、会に対して意欲的に参加している人と繋がり合える可能性が高いので、勉強会の内容消化が進む上に、問題意識を高く持っている人と勉強会以後も繋がれる」という話が挙がりました。

「経験をより細くするとしたらどんなことができるのか?」という質問について参加者同士で意見だし

以下のような意見が出ていました。

・終わったらすぐ帰る
・懇親会に参加しない
・ながら参加
・いい話で終わってしまって自分で考えない
・公演中に違うことをやる
・何をやるのか把握していない
・自分とはコンテキストが違う話だと諦める
・録画で観れるから…と気を抜いて聞く(自戒 
・「あの人だからできるんだ」と自分ごとから遠ざける
・「自分なんかが話してもどうせ何も生まれないし…」とモジモジして帰る
・寝る
・懇親会は寿司だけ食べて帰る
・懇親会誘っても自分そういうのいいんで・・・と帰る
・イベントを一言でまとめる
・ブースでパンフレットもらうだけ

要するに太い経験って?を考えてみる

以下のような意見が挙がっていました。

・次の機会・行動に繋げる 
・主体性
・勉強会を全力で楽しんでる人
・現場で使えるようにする
・参加してる人とか次の行動に繋がるとか
・自分のコンテキストとの繋がりを考える
・自分のことや経験に置き換える
・どんな経験も未来につなげちゃう力?
・また戻ってきたくなる
・勉強会で得られるものをイメージできている

要するに細い経験って?を考えてみる

以下のような意見が挙がっていました。

・無関心?
・受け身
・他人事
・その場にいない感じ
・その場へのコストを払わない(集中しないなど)
セルフネグレクトな感じがしてます 口癖は「どうせ」かなぁ…「どうせ私なんて、どうせうちの会社なんて、どうせこの勉強会なんて」
・本気になってない

マッピング

上で挙げた太い経験/細い経験について、効果がどれくらいあるかと、どれ位手軽にできるか、という観点からマッピングをしていきました。(最初に「より太い(細い)経験は何だろう?」というのを考えた後、軸を追加して、「より手軽にできる経験はなんだろう?」の順で考えていきました)
以下のような結果になっていました。

その上で、右上の方にある3つの行動を、すぐに明日から使える(やってみた方がよい)行動として整理しました。
また、今回は時間がなかったのですが、どのようにしたら左上にあるものを右上にもっていけるのか?右下にあるものを右上にもっていけるのか?を考えると良いかもしれないということです。

ワーク2~会社の経験~

続いて本番として、会社の経験でワークをしていきました。

「経験をより太くするとしたらどんなことができるのか?」という質問について参加者同士で意見だし

以下のような意見が挙がっていました。

・新しい事業を立ち上げる
・今までやったことないロールだけど手を上げてやらせてもらう
・人と違うことやっている人
・自分で意思決定する
・経営戦略の策定会議で討議する
・頭の中で経験と行動がごっちゃになってしまっている
・自分の興味や取り組みを公言してる
・CXXになる
・ものづくりの最初から最後まで関わる
・会社の広報に取り上げられる
・社外の人脈たくさん作ってる
・いろんな職種を経験する
・社外アワードをとる
・顧客と話す
・新しい取り組みを発案する
・誰かに教える立場になる
・顧客のところに出向する
・専門性が認知されている(と、バイネームで仕事がくる
・出世コース
・xx委員会とかのメンバーになる(新オフィス検討とか
デファクトな製品をマスターする
・イベント企画

ワークも楽しかったですが、森さんからスタートアップのオフィスデザインを経験した時の話を少ししてもらえたのも、とっても面白かったです。

「経験をより細くするとしたらどんなことができるのか?」という質問について参加者同士で意見だし

以下のような意見が挙がっていました。

・ルーティンワーク
・受け身
・ぼっちで作業
・雑用
・マニュアル作業
・自動化できるものを目視で手作業でやる ついでに間違えて怒られる
・ナレッジたまるおいしいところを全部外注しちゃうとか
・目的が不明な仕事
・刺身の上にタンポポをのせる
・コールセンターとか
・何年もやり方が変わらない作業
・無理な締め切りを設定する
・分業
・前後工程がわからない部分的な作業 
・お役所仕事
・イヤイヤやってる仕事
・「俺もわかんないだけど、上が言ってるからやって」と言われてやる仕事
・とりあえずやってと頼まれるやつ
・世の中のナレッジ活用できないこと
・承認フロー/レビューフローが膨大な仕事
・"がんばればなんとかなると思う"
・監査対応
・その場をしのごうとする仕事
・縦割りの弊害で存在する仕事

要するに太い経験って?を考えてみる

以下のような意見が出ていました。

・自分事に意味づけできるかどうか
・向かいたい未来に向かって進んだ後にできているもの
・自分が人生でやりたいことと繋がっていると感じられるかどうか
・経験することで自分の血肉となるものが認識できているもの 
・コミュニケーションとることができているかどうか
・探索・発見できているかどうか
・その経験をしている自分になりたいと思えるもの
・自分のクリエイティブ・テンションを張れていること
・圧倒的に当事者になっていること
・太い経験の予感がしているか
・モチベーションに触れているか
・ワクワクできているか

要するに細い経験って?を考えてみる

以下のような意見が出ていました。

・こなすだけ、自分のスキルにつながらないと思ってやってしまうこと
・心が動かない仕事
・必要だけど自分の未来を考えると辛くなる仕事 
・遊び心がない仕事
・自分以外でもできそうと思える
・「適当でいいよ」と言われるやつ
・クリエイティブじゃないと感じる作業
・ITにやってもらったらみんなハッピーになるのに、人でやらざるを得ないことになってしまってる仕事

勉強会のワークもそうでしたが、ここはどうしても太い経験の裏返しが多く出てしまい、難しかったです。

マッピング

ワーク1同様に、太い経験/細い経験をマッピングしていきました。
今回も、まずは「太い経験か?細い経験か?」を考えた後、「手軽にできるか?」を考えていきました。

勉強会と違って、人によって太い経験だと思っているものが細い経験になっていたりしたのが印象的で、面白かったです。(例えばCXOになる、管理者になる...)

全体を通した感想

楽しすぎてあっという間の2時間半でした。
人によって太さの感覚(経験が太いか?経験が細いか?)が違うことを確認できたり、逆にここは多くの人が太い経験/細い経験だと感じるんだなあというのが確認できて、面白かったです。

「ある経験を太い経験にするためにはどうしたらいいか?」「太い経験を手軽にするためにはどうしたらいいか?」というのを継続的に考えたり、このワークを現場の人とやったりすることで、さらに太い経験をしていきたいな、と思いました!