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今週も分散アジャイルチームに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
- コンフリクトマネージメントが上手くなりたい。おすすめの本や、気をつけることなどあれば聞いてみたい
- 第8回 実践的IT教育シンポジウム rePiT2022 優秀教育実践賞の再演~アジャイルチームの漸進的な形式知化手法~
- プロダクトバックログ Deep Diveの同時視聴
- 全体を通した感想
コンフリクトマネージメントが上手くなりたい。おすすめの本や、気をつけることなどあれば聞いてみたい
「あなた対私→問題対私たちの構図にして、注意を相手から問題に向けて、みたいになんとなく行ってきたので効果的に行うポイントなどを知っておきたく、コンフリクトマネジメントが上手くなりたい」というテーマが出て、話をしていきました。
まず、コンフリクトが全然ヘルシーでない場合*1でどのように解決するかという話が出ました。
この場合、まずは「調停」*2でお互いに仕事を良くしていきたいという気持ちは理解できている(=お互いに敵ではない)ことを確認するワークを行っていくということでした。
具体的には、以下のステップを踏むということです。
- AさんとBさんがコンフリクトしていたら、第三者であるCさんをまず立てる
- CさんにAさんの話をしてもらいニーズを探る
- AさんのニーズをCさんを介してBさんに復唱してもらう。
- CさんにBさんの話をしてもらいニーズを探る
- BさんのニーズをCさんを介してAさんに復唱してもらう。
次に、コンフリクトは起きているけど、コンフリクトしている相手と話をするくらいの関係性はできている場合に、どのように解決するのかという話が出ました。
今回は森さんがメインで相談にのってくれたこともあって、TOCの文脈でどのように解決するかの話が出て、クラウドを使ってどうコンフリクト解消するのかOSTの場で実践してくれました。*3
こちらは、具体的には以下のステップで進んでいきました。
- コンフリクトしている部分(手段)を洗い出す
- この手段がなぜ有効だと考えているのか(=ニーズは何か)を探る
- お互いのニーズが満たされている状態とは何がを考える
- 最初に出したお互いの手段でコンフリクトして居rう相手のニーズを満たせるようにするソリューションを考える
↓実際にワークした時の様子
ステップおよび実際にワークした様子は上記の通りですが、ポイントとしては以下の2点が重要ということです。
- 手段とニーズを区別する
- その人の言葉が意図することを探る。上の例なら、"チームの時間を増やす"は"チーム皆で話をする時間を増やす"ではなかった。
EmiさんとGukkiさんと森さんがワークしてくれたのですが、めちゃくちゃ楽しかったです!
第8回 実践的IT教育シンポジウム rePiT2022 優秀教育実践賞の再演~アジャイルチームの漸進的な形式知化手法~
↓の論文のプレゼン(P114)を再演してくれました。
内容の詳細は論文に譲るのですが、参加できていなかったプレゼンの再演を聴けて大満足でした。
発表を実際にしたきょんさんに加えて、実際にTAをしていたkatsuyaさんも来ていたので、うまくいったチームとそこまでうまくいかなかったチームの比較や、学生のリアルな感想、AMFやpattern seedに込められた思いの話、Extream small patternsとの比較...も聴くことができて、こちらもめちゃくちゃ楽しかったです。
チームでも実践できるような内容ですし、アジャイルコーチというソリューションを使わずにアジャイルを洗練させていくという考え方も、現場のコンテキストに適合しやすい手法かもしれないなあと思いました。
プロダクトバックログ Deep Diveの同時視聴
最後に、RSGTで大人気だったこちらのセッションを見ていきました。
玄人(?)の方々がいらっしゃったこともあり、以下のような感想が挙がっていました。
- スクラムガイドで何回も登場していると重要なのか、量と重要さは比例するのか、というのは気になる
- 庭のメタファーは良く分からないw
- 創発と創発的の違いが気になる
- ryuzeeさんらしい発表でとてもよい
- プロダクトバックログはプロダクトの今後の展望の全体像を映すことにはなっていない
ryuzeeさんの発表はryuzeeさんが伝えたいこと/大事だと思っていることの強弱がついていたり、考え方の引用先が示されていたり、現場のあるあるが話されていたりと、非常に聞きやすくていいなあと思いながら聴いていました。
全体を通した感想
ワーク付きのお悩み相談OST, 過去プレゼンの再演, 同時視聴全部が味わえて、分散アジャイルチームの楽しさがぎゅっと詰まったような最高の会でした。