天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

RSGT2022の登壇ふりかえり

機会に恵まれて、RSGT2022で登壇してきました。
誰かの参考になるというよりは自分用のメモに近いですが、発表のふりかえりをしていきたいと思います。

※スライドは少し編集してそのうち公開します

発表準備

大まかにどういう順で準備を進めたのか、流れを書いていきます。
ただ、順序通りシーケンシャルに進めたという訳ではありません。(ある程度作業を進めた後に一旦次のステップに移り、情報を増やしてから前の手順に戻る、というのを殆どの手順で繰り返しています。)
どのタイミングで次のステップに移り、どういう情報が増えたら前のステップに戻ったのかを正確に現そうとしたのですが、とんでもなく複雑になって全てを文字起こしすると大変なことになりそうなので諦めました...

発表のコンテキストを洗い出す

まず、発表に寄与しそうな事項を洗い出すことで、発表のコンテキストをなるべく明確にすることを試みました。
発表時間、前後の発表、keynoteの内容、想定の参加人数...を書き出していきました。
所要時間は2時間程度。

発表のキーコンセプトを絞り込む

何を一番伝えたいか、発表のキーコンセプトを絞り込みました。
今回は、「自分の感情・特性を大切にしながら人と相互作用を起こして学びを進めていく意義を伝えること」をキーコンセプトとして発表をすることを決めました。
所要時間は4時間程度。

自分の発表を聴いてくれていた人が発表後にどうなっていると嬉しいかを考える

続いて、発表前→発表後でどのような変化が聴いてくれた人に起きていると嬉しいか?というのを考えました。
まず、これまで主にコミュニティ関わっていた人については、感謝の気持ちを伝えると共に、皆さんの行動が自分を支えてくれたこと・自分を前に進めてくれたことを話したいと思いました。
そして、今回自分のことを初めて知る人については、発表が終わった後に以下のようなこと(OR条件です)を思ってくれていると嬉しいなあと思いました。
・(小さなことでもいいので)何かを学びたい!
・コミュニティに試しに参加してみたい!
・自分や他人の感情・特性を大切にしたい
・自分や他人の感情・特性をもっと知りたい
所要時間は8時間程度。

ミニカスタマージャーニーマップを考える

発表を聴いてくれている人の感情の起伏がどのようになると嬉しいか、どのようになると自分の話がより伝わりやすそうか、というのを考えていきました。
カスタマージャーニーマップのように、グラフ上でいくつかの感情起伏のパターンを考えて、一旦暫定的にストーリーを作り、幾つかのパターンに絞り込みをしました。
絞り込みの際には、冒頭に洗い出した発表のコンテキストを活用しました。
所要時間は2時間程度。

導入を考える

発表を聴いている人が一番集中していると想定される導入をどうするか考えました。
問いかけから始める作戦、小さな物語を話す作戦、伝えたいキーコンセプトを伝える作戦...色々考えましたが、冒頭に洗い出した発表のコンテキストで、今回は自分の話を初めて聴く人が多いであろうと想定していたので、衝撃をなるべく与える自己紹介をして、自分の話や自分の歩んできた道に少しでも興味を持ってもらう作戦を取ることにしました。
結果、なるべく普通の人がしていないことを冒頭で一気に話すことを決めました。
所要時間は10時間程度。

ミニカスタマージャーニーマップに沿って各時間帯で話すトピックを考える

導入に1~2分程度使うとして、残りの時間帯で何を話すか、トピックを埋め込んでいきました。
まず今回の発表で話せそうなトピックを付箋に洗い出し、その付箋ごとに、
・MaxとMinでどの位の時間話すことができるトピックか
・聴いていてどんな人に響きそうなトピックか
・どれ位感情を動かしそうか
・感情はネガティブ、ポジティブどちらの方向に動きそうか
・トピックを聴いた時に想起されそうな内容・知識

というのを書き出していきました。大体60トピック位(1トピック1~5分程度)が洗い出されたので、そこから絞り込みを行っていきました。
絞り込みは、軸となりそうなトピックをまずミニカスタマージャーニーマップに当てはめ、その前後の流れとして、自然に組み込めそうなトピックを入れていきました。
所要時間は30時間程度。

文章を書く

トピックごとにどんな話をするか、文章に起こしていきました。
箇条書き等で記載するのではなく、起こした文章を一文字一句発表で読み上げても違和感ないものになるよう、文字起こししていきました。
所要時間は15時間程度。

幾つかの分岐を作る

今回はオンサイトで発表する予定だったため、参加者の反応やどんな人がいるかが分かりやいことを考慮して、トピックごとに幾つかの分岐を用意しました。(さらっと説明するパターン/そこそこ時間をかけて説明するパターン、学術的な要素を入れるパターン/学術的な要素を入れないパターン...)
作った分岐は上の手順同様に、全て文字に起こしました。
所要時間は10時間程度。

スライドを作る

スライドを作っていきました。
基本的にはこれまでのスタイル通り、画像やシンプルなメッセージのみのスライドだけで構成しようと考えていて最初はそのように作っていたのですが、発表時間が2日目の14:25~(結構疲れているはず)という点と、自分がオンサイトで話すのは初めての経験だった点を考えたときに、スライドだけ見ればある程度内容が分かるような部分もある程度用意した方がいいかな、という結論になり、普段よりは文字量多めで、スライドだけ見ても話すことがある程度分かるようなものを挟みこむことにしました。
所要時間は16時間程度。

発表練習をする

通しで話し、内容および文章を微修正するというステップを繰り返しました。
所要時間は21時間程度。

当日会場につく~発表するまで

HDMIが必要なことを知らず、ばたばたして大分焦りました。
こばせさんが中心となってサポートしてくれて、結局スタッフの方のPCに自分の資料をメールで送り、そのPCで発表をすることになりました。
メールを送った後、スライド欠けをチェックして欲しいと言われたのですが、内容的にこばせさんの前で全スライドチェックするわけにはいかずw、最初の数枚だけチェックして終わりました笑
緊張も相当していました。

発表中

かなり緊張していました。心臓の音が自分には聴こえてくるほどでした。
とはいえ、ある程度準備にも時間をかけたので、概ね想定通りに話すことはできました。
唯一の想定外は、導入で衝撃をなるべく与える自己紹介をする作戦が功を奏し過ぎて異様な空気を醸し出したことでした(会場がざわざわしはじめる)

この空気を維持したまま進んでいくと、ただのヤバいやつになってしまい、薄い共感&特に感情も動かずで終了してしまう気がしたので、聴いてくださっている人と距離を詰めるために、咄嗟に出たのが自分でも自分に引いている、というニュアンスの言葉でした笑
その後も、導入から序盤にかけてのスライドには想定していた分岐の中では目一杯の時間をかけ、ある程度空気が落ち着いてきたのを見てから、後半部分や最後の気づきの話に移りました。

結果、時間が微妙にオーバーしてしまったのと、リアルタイム参加の方が楽しめる要素を薄くしてしまった(質疑応答や質問タイムを削った)のが大きな反省点ですが、現時点だと、自分の中ではベストな選択だったと思ってはいます。

全体を通しての感想

発表準備の過程含め、自分にとって非常に有意義で幸せな経験でした。
今でも不思議な感覚はありますが、とっても楽しかったです。

発表はまだまだへたくそで、勉強も実践も必要なことを実感しているので(特にオンサイト)、今後精進していきたいです。

当日聴いてくださった皆さん、どうもありがとうございました!