会の概要
以下、connpassのイベントページから引用です。
Markがゲストをお呼びしたりしなかったりするイベント『Markin' Quality(マーキン・クオリティー)』です。
第2回は、いきなり企業コラボ回! READYFOR株式会社のエンジニア組織が創りたい品質文化への想いを、同社VPoEの伊藤さん・QAエンジニアの石井さんに伺います。聞き手はMarkと、HRプロダクト部門1人目のQAとしてマネーフォワードで活躍する森田さんにご参加いただきます!
- エンジニア組織が品質に着目した背景はなんなのか?
- そもそも文化とは一体なんなのか?
暑さを吹き飛ばす超エモい話になること、間違いなしです!
会で印象的だったこと
品質の解像度を上げる
READYFORさんが品質文化を創りたい3つの理由として、
- 品質を下げないフェーズから品質向上フェーズへ移行したい
- 初期品質を上げることでQCDの底上げをしたい
- 組織の乳化により品質向上の持続可能性を向上したい
を挙げられていたのですが、上の品質はそれぞれ違うものを指しているのではないか?ということを森田さんが切り出し、ディスカッションが始まりました。
具体的には、「品質を下げない」は機能性や保守性といった所が焦点に当たっている気がするが、「品質向上フェーズ」の品質はまた別の所に焦点が当たっているのかな、というお話でした。
READYFORさんとしては、この向上させていきたい品質というのは、フェーズやドメインによって異なってくると思うので、どのタイミングではどの商品でどのような品質を上げるのか?みたいな話をしていきたいと思っているとのことでした。
一方のマネーフォワードさんでは、「品質とはなにか?」のワークショップを社内で実施して、そこで品質に対する理解のずれや、普段何気なく言っている品質って改めてなんだろう?と考える機会を作ったというお話でした。
品質が低い、とかは至る場面で課題として挙がってくる印象がありますが、両社ともただ単に品質を上げたいという言葉で終わらせるのではなく、本当にやりたいことを組織やチーム全員で追求していく姿勢が素敵でした。
品質向上の持続可能性
これまた森田さんから、「品質向上の持続可能性」という言葉について深堀がありました。
QAがいないと品質向上に対する考えが進められないというのでは持続可能性がないよね、という考え方をREADYFORさんは持たれているということで、このコンセプト実現のために"乳化"というワードも挙げて、組織全体でフェーズごとにあるべき品質を定義しながら開発を進めているということでした。
そう考えるとQAって何をするのか?という話になり、エンジニアと対話しつつ品質に対する意識を醸成させ、そういった活動をしながらもQAの専門的な仕事(テスト整備など)をしていくような人材を求めているというお話でした。
まさにエンジニアとQAの乳化という話が今後も実現されるのかな、という予感を個人的には持ちました。
副業あれこれ
副業でQAとして活躍されているMarkさん石井さん(+伊藤さん森田さん)から、副業の中でどのようにバリューを出しているのか?というお話がありました。
結論としては、バリューは非常に発揮しているというお話でした。
具体的には、スポットでQAの専門家でしか出せないバリューを発揮するという役割、自分が考えるための壁打ち役としての役割、会社外で得てきた専門知識を流入する役割、といった形でバリューを発揮しているということでした。*1
ただし、これら前提には、お互いにどのようなバリューが限られた時間で出せるのか?という話を充分にしているという前提があるので、ざっくりといい感じで動いて欲しいという期待しかなかったりすると、お互いにとって幸せじゃなくなるかもしれないという話もありました。
副業という形で働く人がもっと広がればいいのになーというMarkさんのメッセージが印象的でした。
全体を通した感想
深く踏み込む森田さんの質問が最高でした。
全体を通して、1回目とはまた全然違う雰囲気で進められていたので、いい意味で期待を裏切られながら楽しむことができました。
今後のイベントもまた違う雰囲気や内容で進められるのかな、というワクワク感も同時に感じられたのも良かったです。
*1:副業であれば忙しい方もジョインしてもらえるという話もありました