天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

「大人のソフトウェアテスト雑談会 #55【TAXI】」に参加してきた

ost-zatu.connpass.com

今日もテストの街葛飾に参加してきたので、会で話した内容と感想を書いていこうと思います。

オープニング

QAの人たちの特性の話や、QAファンネルを見ていた感想の話をしていきました。
オフラインで飲み会している時は、タブレットをいじってバグを見つけたり想定外の挙動を見つけようとして皆で盛り上がるという話を聴いて、さすがだなーと思いました笑

会で話したこと

テスト用語の定義ぶれ

SigSQAの話から、ユーザーテストや品質といったテスト界隈で聴く言葉の定義の曖昧さの話をしていきました。探索的テストとユーザーテストを混同していたという話も聴き、言葉の定義が自分の想像以上にぶれていて驚きました。

基本設計書っているの?

珍しくオンライン区長が、「話したい内容がある」ということで、基本設計書は開発者目線だといらないって本当?という話をしていきました。
話を聴いていて、文脈によって全然話が違ってくるなあと改めて感じましたが、やはり自分たちが将来も手を入れる前提だと、罠にはまったり同じことを何回も悩んだりしないように設計書を作るというパターンが多そうでした。
また、業務と照らし合わせて直感的な設計になっていない場合は、設計書を残しておくという話もしていました。

ボキャブラリーの話

ウィスキーの話で、ウィスキーの味を表現するためにボキャブラリー能力が欲しいよね、という話になりました。
ボキャブラリーを増やす努力と、表現する対象のことをもっと深く知る*1といいよねと言う話になり、本を読むなど、ボキャブラリーを増やすためにはどうしたらいいのか、という話が出ました。
Ryoさんが、多数のチームを見ていると、「なんとなくあのチームっぽいな」と思う瞬間があるという話もしてくれていて興味深かったです。
他愛もない話をしている所で、いきなり勉強になる話が出てくるので油断ができません笑

開発者にQAとして提案したことがなかなか響かない

QAと開発者という立場でありがち(?)な距離感が遠いという話はクリアして、QAという立場ではなくチームの一員として認められている状態になったものの、開発者からは「内容は分かるんだけど響かない」と言われてしまうという状態をどう打開しようか、という話を聴いていきました。

Ryoさんや石田さんが質問をしたり打開策を考えたりしていたのですが、問題の解きほぐし方や思考プロセスが非常に参考になりました。
やはりまずは余裕が必要だよね、という話*2に落ち着いて、余裕が作れないなら前提を変えるためにエグゼクティブ層の協力を得たり、お金を動かせる人たちを仲間に取るという話がありました。
また、古市さんが信頼関係を築くためにやった取り組み(完全にあほになる...)を聴くことができたのも良かったです。

その他

ウィスキーのプロフェッショナルの古市さんから、Ryoさん向けにウィスキーの飲み方を実演してくれていましたw*3Ryoさんがお酒を飲むと静かになるというのは面白かったですw
また、強者が集まってきた結果、スピードがインフレしてしまった街のランニング大会の話をしたり、お酒談義をしたりしていました。

全体を通した感想

前半部分はテストともソフトウェア開発ともそこまで関係のない話で盛り上がっていましたが、後半は"無駄"と"余裕"の重要性についてめちゃくちゃ真面目な話があり、とても勉強になりました。
もしかしてテストの街葛飾は、"無駄"と"余裕"の重要性を体現しているコミュニティなのかもしれない、と話を聴いてうっすら感じました。

*1:ウィスキーであればウィスキーを多数の種類飲むと良い

*2:それもありすぎる位の余裕

*3:水を飲む⇒香りを楽しむ⇒水でリセットする⇒口の中で味わう