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教育心理学関係 勉強会/読書会のイベント(読書会)で上記の本の前半部分を読んでいったので会で印象的だったことと感想を書いていこうと思います。
会の進め方
以前参加した読書会と同じように、
1. 同じ章を読んだ人が集まって大事な所や要点を確認
2. それぞれの章を読んだ人が集まって、エキスパート活動で話した内容を共有
3. 2で盛り上がった話をする
という流れで進めていきました。
印象的だったこと
自己効力感を活用した事例
chachakiさんから、自己効力感を活用した事例として、UXの文脈でSEPIA応用法を教えてもらうことができました。
自己効力感の話は納得感こそあったものの、ソフトウェア開発の文脈でどのように使うのかはピンときていなかったので、勉強になりました。
感情の管理
本書では人間の感情や動機付けにまつわる様々な話が展開されていたのですが、これらの理論を知ると、理論を使って感情を管理する方向にいく気がして、これってどうなんだろう?(良いことなのかな?)という話をしていきました。
そこでは、一概に感情に左右されることを悪としない方が良いよね、という話題が挙がったのですが、自分の経験則的にも確かに共感できる内容でした。*1
自分の感情は勿論ですが、他者が感情的になった時や他者のバイアスについて、感情的になったことやバイアスにかかっていること自体を悪と捉えるのは、相手の自尊心を気付つける可能性がある分特に危険な気がして*2、自分自身も注意したいな、と思いました。
教科書的な本の読み方って?
本の内容で気になった所を深掘りするという会の趣旨とは違いますが、今回の読書会では教科書的な本を読んだので、こういう本を皆さんどのように読まれるのかな?という所を伺ってみました。
自分は教科書的な本を実際のソフトウェア開発にどう生かしてくのか?を意識して今回読んでみて、「今一つ活かし方が分からないな...」と思っていたのですが、皆さんは違う読み方をされていて*3、とても面白かったです。
本の選び方にも違いがあって、最初に無意識で、役に立ちそうor役に立たなそうというラベルをつけて、役に立ちそうなものを読んでいくという方もいれば、あんまり役に立つ立たないは考えず、娯楽的な感覚で読むという話をしている方もいました。
会の趣旨とは少しずれた質問だったのですが、*4皆さん真摯に答えて下さって、本当に感謝です!
全体を通した感想
教科書的な本を読んだ経験がそんなになかったのですが、事例を紹介してもらったり、本で出てきたデータに対して批判的に考えたりすることができて、有意義な読書会を過ごすことができました。
アフタートークでは、ペッパー君を殴ったら罪悪感を抱くか?抱く罪悪感は、ハムスターを殴った時の罪悪感か?物を粗末に扱った時の罪悪感か?などなどの話をして盛り上がり、これもまた面白かったです笑
おまけ
会の中で、kawagoiさんが以下の本を紹介してくれました。
対人ストレスコーピングハンドブック―人間関係のストレスにどう立ち向かうか
- 作者:加藤 司
- メディア: 単行本
- 作者:鹿毛 雅治
- 発売日: 2013/08/26
- メディア: 単行本
*1:前回の読書会で読んだ「誘惑される意志 -人はなぜ自滅的行動をするのか-」の本にも、反射的/感情的行動が決して責められるべきものではない、といったような趣旨の話がありましたが
*2:感情的になったことやバイアスにかかっていることではなく、その結果引き起こされた行動を悪とするのは、まだ良さそう
*3:現場でどう生かすかを考えずに頭の中にインデックスを貼るために読んでいるという話だったり、島を作っていくイメージを持って読んで、ある時にその島に向かった橋がかかるようなことをイメージして読んでいるという話...
*4:コミュニティ的にはずれていない?笑