天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

「omoiyari.fm #25 当事者意識とパフォーマンス」を聞いて

最近聞いてて印象に残ったPodcastの感想です。
今日は横道さんと三浦さんのomoiyarifmの第25回について書いていきます。

lean-agile.fm


前回fukabori.fmのpodcastを聞いた感想を聞いた時も書きましたが、Podcastの内容をまとめると、podcastを聴きたいと思う人が減りそうなので、自分が印象に残った一部分を引用して感想を書いていきます。
文章で書くと堅苦しい内容に思えるかもしれませんが、皆さんとってもお話が上手で、明るく楽しい雰囲気が伝わるpodcastになっているので、ラジオ感覚で気楽に聴ける内容になっています!他の回も含め、是非聞いてみてください!

隠されているACを読み取る力がある人がいなかったり、ACやDODの記載にぶれがあったりして、ACやDODがぶれやすい(きっちりと決められない)

自分たちのチームでもAC/DODは定義されているものの、きっちり運用できておらず、問題を考える上での一つのヒントになりました。
やはりチーム全員が意義を見出して納得できるAC/DODを定義したり、定期的にメンテナンスしたりするのは難度が高いよなあ...と改めて思いました。
ただ、AC/DODが定義できていないことの問題は、"人によって描いている完了状態が異なるため、終わっていると思っていた仕事が終わっていなかったり、終わっていないと思っていた仕事が終わっていたりすること"だと思うので、Podcastの話の中で挙がっていた、"リファインメントをチーム全員で丁寧にやる"みたいなことができていれば、AC/DODが綺麗に定義できていなくてもチームが回りそうに感じました。
AC/DODが綺麗に定義され、メンテされ続けながらチームの仕事に使用されるのが理想だとは思いますが、現実解の一つとして自分たちのチームでも参考にしていきたいです。

ファシリテート難しい。また、ファシリテート力に個人差があるのをどうにかしたい

自分も同じ課題を感じているので、共感できました。
また、課題解決のための実験としてPodcastで話されていたアプローチはどれも納得感があり、参考になりました!
中でも、"MTGごとに各々の役割を明示的に設定して練習してもらう"というのは、効果が高そうなので、自分自身も是非トライしてみます。(以前分散アジャイルチームの会でAkiさんが、スクラムマスターで必要なスキルを身につけるためには、あるスキルだけを意識して徹底的に練習する*1のが一つの手としてあるというお話をされていて、その話を思い出しました) 

このスプリント内で終わるだろうと思って設定した仕事がスプリント内で終わらず、ずるずる持ち越しされてしまう問題がある。リファクタリングとか、完了の定義が曖昧な仕事は特にそう

自分たちのチームが直近のレトロスペクティブで話していた問題と同じ話が出ていたので、何回も繰り返し聞きました。
リファクタリングの話だと、自分たちのチームでは、"区切りをつけてリファクタリングするのではなく、自分たちがリファクタリング対象のコードに今後自信を持って変更を加えられるようになるまでリファクタリングしよう"という結論になったのですが、podcastで出ていた"ある程度時間に区切りをつけて実施する"*2という意見も十分に理解できて、改めて問題の難しさを実感しました。

当事者意識の大きさが仕事の質を左右する気がしている。(リクルートが謳っている"圧倒的な当事者意識"とかはまさにそういう考え方から生まれたものだと思う)ただ、当事者意識は人に押し付けるものではないし、自身が相手に働きかけた所で生まれるものではない

最近チームと仕事をしていて、とってもがっくりしてしまう出来事がありました。
自分の行動で問題があったことを考えて、チームにゆとりを与えすぎて当事者意識を欠落させてしまったのかな、という結論に至ったのですが、Podcastの話を聴いて、環境作りやチームメンバーそれぞれの自己効力感の観点から、もう一度自分がどういう風に振舞えばチームが良くなるのか考え直してみようと思いました。
また、Podcastを聞いて、自分が憧れている横道さんや三浦さんも同じ悩みを抱えられているというのが分かり、心が大分軽くなりました。

 

少し古めの回ですが、明るく楽しい雰囲気の中、自分が最近悩んでいたことが議論されていて、神回でした。
今後も頻繁なデリバリ、お待ちしています!

 

*1:例えば"傾聴の練習をしたい"と思ったら、傾聴の文字を目に見える所に書いたり置いたりして、その日はずっと傾聴に意識を向ける。傾聴に対してゲシュタルト崩壊が起きるくらいまで傾聴のことを考えつくす

*2:不確実性が減っている事実があればそれでOKという考え方