天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

CSM研修~2日目~

今日は昨日の続きで、CSM研修の2日目の様子と感想を書きます。

↓研修1日目の様子

aki-m.hatenadiary.com

 

宿題チェック

昨日Joeさんから出されていた宿題を全体向けに発表し、Joeさんからフィードバックをもらいました。
Joeさんからは「そんなに重くない宿題だよ」と言われていましたが、宿題を実施する上で読むべき参考資料の日本語が割と怪しかったこともあり、原文を探して比較しながら実施したので意外と大変でした笑
オンラインとはいえ、30人近くの前で宿題を発表するのは緊張しましたが、Joeさんに「wonderful!」とフィードバックをいただけて、安心しました。

自分以外に向けたフィードバックも参考になるものが多かったですが、

  • 心理的安全性の重要性を何度も言及していたこと
  • プロダクトオーナーの視点ではプロダクトの利益(ROI)を最重要視されていたこと

が印象的でした。

Sprint3~プロダクトバックログ&スプリント計画の作成~

2日間の研修を通して一番大変なワークと予告されたように、sprint3の殆どの時間とSprint4の半分位はこのワークに時間を使いました。
特に、お題(作ると仮定したプロダクト)のユーザーストーリー作成は非常に苦労し、チームで知恵を出し合いながら何とか書いていきました。
ワークにかなり長い時間をかけたので、Joeさんからのフィードバックはこれまでのスプリントと比較すると少なかったですが、Joeさんがはっきりとした口調で「ペルソナを必ず意識して下さい。ユーザーストーリーにも必ず記載して下さい。そうしないと機能の価値が正確に表現できません」と言っていたのは印象的でした。
自分自身もチームでユーザーストーリーを作る時、機能と機能を作ることで得られるメリットが明確な場合はペルソナを雑に考えがちなので、肝に命じておきたいです。
また、「あなたがスクラムマスターだったら、上司に対して、このSprintでは何ができると説明しますか?」という質問がJoeさんから投げかけられました。
多くのチームがユーザーストーリーに補足して説明しないといけない状態になっていたのですが、「ユーザーストーリーの説明が不十分だとドキュメントを追加で作る必要がありますよね。そのドキュメントはユーザーにとって価値がありますか?」と問われてはっとなりました。

Sprint4~レトロスペクティブ+スクラムを導入する意味~

Sprint3のプロダクトバックログ&スプリント計画の作成が完了した後はレトロスペクティブをして、最後に「スクラムを導入する意味は何か?」ということを改めて考えるワークをしました。

レトロスペクティブはやっぱり楽しくやることを第一にしていました。
レトロスペクティブ中はチーム全体の高揚感が維持されるように、リズムや間合いを意識されていた点が印象的でした。
スクラムを導入する意味を考えるワーク中は、これで終わりか...という感慨深さがありましたが、チーム全員で生き生きとワークできていた印象を個人的に感じることができて幸せでした。

全体を通しての感想

知識的には知っていることも多かったですが、人が納得するような説明ができる所まで深化できていない知識や、Joeさんが大切にしているスクラムの価値観に触れられたり、自分たちの現場と比較すると想像がつかないようなレベルの成果を出している世界の様々な組織(スクラムチーム)の存在を知れたり、学びが多く濃い2日間でした。
費用がかかるという難点はありますが、他のトレーナーのCSM研修も是非受けてみたいと思いました。

まだ筆記試験が残っているので、最後の一山を乗り越えられるよう、頑張りたいと思います。