天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

禅とアジャイル〜無門関を通してアジャイルを学ぶ〜に参加してきた

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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

講演

講演のもとにあった読書会

Jim Coplienがスクラムの説明をする際に、禅の十牛図の話をするそうですが、その際に「日本人なんだからわかるでしょう」みたいなテンションで来るので、もっと詳しく知りたいというところから読書会がスタートしたそうです。

なお、実際に読む本は、中埜先生の影響も大きいということでした(禅とオートバイ修理技術や弓と禅、無門関を紹介してもらった)

禅を学んで目指したかったこと

アジャイルコーチも禅問答のようなものをしていることはあるので、禅とアジャイルには一定の親和性があると考えているそうで、究極的にはアジャイル公案(禅問答)を作成しそれを世界に広めることを目指しているということでした。

第一則〜趙州狗子〜

仏教は生きているもの全てに仏性があるという考え方がありますが、「それなら犬にも仏性はあるのか?」と聞かれた際に「無だ!」と言ったエピソードから、「僕らはアジャイルできていますか?」とアジャイルコーチが聞かれた際に、「できている」「できていない」ではなく「有無」と答える*1のがアジャイル公案になるのではないか?ということでした。

第一則は、「無」という答えがないものに対しても向き合い続けていこうね、という話であるため、「無」という概念はそもそもないし、説明もどこでもされていないというのがポイントで、普段の仕事でも答えが出なくてもそこに対して向き合い続けていくことを大切にしたいというお話が読書会でもあったそうです。

第二則〜百丈野狐〜

「私は500回も野狐になっている」という話をした人に対して、「因果をくらまさない」と答えることで見事に野狐を成仏した話と、成仏に成功した後に「問題がない場合はどうなるのか?」と弟子が聞いてきて、そこに対して「教えてやろう」と答えたところ弟子が近づいてきて引っ張たかれて喜んだという話がありました。

アジャイル公案であれば、「WFで500回成功したからWFでやればきっと成功するよ!」と言っている人は野狐の可能性があり、「必ずプロジェクトを成功する方法を知ったんだ」というアジャイルコーチがいたら引っ張たかれて喜ばないといけないという話がありました。

第三則〜倶胝竪指〜

倶胝は何を質問しても常に和尚に指を立てられており、それを見た倶胝は真似をして倶胝にきた質問に対して指を立てるようにしたところ、その指を切り落とされたというエピソードの話がありました。

これは、アジャイルコーチが言っていることをスクラムマスターが真似したらアジャイルコーチが✕マークを口に貼ると、アジャイル公案になるのではないか?ということでした。(指ではなく指の先にあるものを見ないといけない)

第四則〜胡子無髭〜

西から来ただるまになぜ髭がないのかを聞いた際に、「それはだるまになるしかない」と言われたという話の紹介がありました。

アジャイル公案であれば、スクラムとはなんなのか聞かれた際に、あーだこうだ説明するのではなく、スクラムをいいからやれと言えるのではないか?ということでした。

なお、読書会でも禅とはなにかをあーだこうだ言っているときに、禅をまずやれという話が出た例が挙がっていました。

全体を通した感想

会が始まる前のオープニングトークでは、気楽にみんなで楽しみながら聞いてほしいという話があったのですが、禅の知識がなさすぎて訳の分からない話が次から次へと出てきて、なんにも分からないの連続でした。

アジャイルとの結びつきは特によく分からなかったですが、これまで一度もしたことがない捉え方を知れたのは素直に面白かったです。

*1:ダジャレでは決してなくあるでもないでもないという意味