天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

QAエンジニアがスクラムマスターに憧れてしくじった話に参加してきた

distributed-agile-team.connpass.com

今週も分散アジャイルチームの会に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

スライド

speakerdeck.com

会の様子

nacoさんから発表があったので、以下に様子を書いていきます。

スクラムとのなれそめ

今までWFのプロセスしか経験してこなかったため、最初は宇宙語を話しているように聞こえたそうですが、Agile Testing Condensedを読んだりしていく中で出てきた思想やアジャイルの考え方に共感し、ぜひやってみよう!と思い立ったそうです。

更に、nacoさんの想いがスクラムマスターに後押しされ、これまで「これやってみたい」が通ったこともない中で話が通ったことも非常に嬉しく、よりやってみたい気持ちが強くなったということでした。

スクラムマスターとしての一歩としくじり

こうして一歩を踏み出したnacoさんは、まずPSMを取得したそうで、これがきっかけで無事にスクラムマスターとしての一歩を踏み出せたということです。

しかし、ふーんという反応はもらったもののそこまで反響は大きくなかったうえに、スクラムマスターが何をやるのかまだそこまで分かっていなかった中でスクラムスクラムマスターに関する説明をしたことで、説明の解像度が荒い部分があり、自分で自分の首を締める結果になってしまったそうです。

スクラムをやりたいと思っていないチームの誕生

スクラムマスターやっている自分がかっこいい!という気持ちもあった影響で、スクラムをやりましょう!から入ってしまい、なぜスクラムをやるのか?という部分が疎かになってしまい、スクラムをやりたいと思っていないチームが誕生してしまったということでした。

また、スクラムをやるにあたって、既存のものを置き換えたり変えようとしすぎた点もよくなかった可能性があるというお話でした。

そのため、どんなチームになりたいのかやどうしてやりたいのかを聴いてみながら、小さいことから始めるようにしてみることを心がけたということです。

スクラムチームの中でスーパーマン化していくマネージャー

責任感が強く色々チームをよくしようとしてくれるマネージャーが、どんどんスーパーマン化してしまい、マネージャーと話すためのMTGを設定するようにしたということでした。

そこで、マネージャーの想いを聞き出し、これまでマネージャーがやっていたイベントのファシリテートをスクラムマスターに移すことができたそうです。

進まないカイゼンと質問責め

カイゼンがなかなか進まず、チーム外部からもnacoさんに対してどうしたらカイゼンできるのか質問が殺到してしまい、思考停止状態に陥ってしまったそうです。

そこで、鳩さんアイコンのメンターさんに相談したところ、「全知全能の神がいるなら何を相談したいですか?または何を代わりにやってほしいですか?」と質問されたそうで、ここでスクラムマスターを伴走してほしいという自分のニーズを言語化できたということでした。

スクラムチームの解散

最終的にスクラムチームは解散してしまうことになったそうですが、ここまで色々な苦労をしてきたnacoさんは正直肩の荷が下りた部分もあったということでした。

ただ、次にスクラムマスターにチャレンジする機会があればやりたいし、しくじりを学習として次に活かせるようにしたいという話も出ていました。

質疑応答&皆からのコメント

発表の後は質疑応答がありました。

コミュニティと出逢ったのはいつか?

nacoさんはスクラムとの馴れ初めの時点でスクラムコミュニティには出逢っていたということでした。

最初はスクフェス新潟がきっかけで、そこに誘ってくれたのはメンターさんだったそうです。

スライドに登場するのがパンダの理由は?

ドクロを書こうと思ったけれど意外と難しくパンダになったということでした。

スクラムが一般用語で構成されていない理由

一般的な用語を聞くと、なんとなくわかったような気になってしまうため、あまり英語でも馴染みのない言葉を使い、その用語に対する共通理解を研修などで揃えるためにスクラムは作られているため、宇宙語と思ってそのまま放置したり曖昧な理解で進んだりせずにチーム内で用語理解を揃えるところからスタートしてほしいという話がありました。

しくじりと学習の違い

同じしくじりをするのが何回目か?で、しくじりか学習かが決まるという話が出ていました。

メンターの方は伴走してくれていたのか?

nacoさんががんがん質問をしていったこともあって、ほぼ伴走に近いようなことをしてくれたということでした。

スクラムマスターに後押しされたはずなのに、スクラム用語なんもわからない...とチームがなっていたのはなぜか?

スクラムマスターをやってみなよと言われたのは転職をする前で、転職したと同時にスクラムマスターになったため、チームではスクラムの認知がまだなされていない状態だったということでした。

会全体を通した感想

全部手書きのスライドというのははじめてで、一枚一枚に釘付けになりました。
発表するのが初めてで緊張されているという話があったのですが、発表からは全然そんな感じは受けず、丁寧に話しながら見事に展開を作り込んでいる印象を受ける発表ですごかったです。

Target Audienceとしていたスクラムマスターにはじめて取り組む人にはぶっ刺さりそうな発表で、非常によかったです。