天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

テストの街葛飾の忘年会2023に行ってきた

テストの街葛飾の忘年会*1に参加してきて最高だったので、記録を残しておこうと思います。

あと、なぜかテストの街葛飾のブログは他のブログと比べても皆さん何が話されているのか気になるよう*2で、需要もありそうだったのでブログ化しておきます。

ざっくり会の様子

ただただいい肉ですき焼きをし、ただただ美味しい刺身を食べながらいつものようにテストとそんなに関係ないような関係あるような話をしていく会でした。

バックミュージック?にはScrum TokyoのYoutubeチャンネルが流れていました。

もうちょっと詳しく会の様子

川口さんの名人芸

Scrum TokyoのYoutubeチャンネルで最初は川口さんのXP祭り2023の講演動画を見たのですが、資料も一切ない中、途中でご飯を食べたり自然な調子で面白いトークをずっとしている川口さんのプレゼンがすごすぎるという話をしていきました。

自然に振る舞えるからこその面白い話なんだろうなあという感想や、講演の内容自体の感想として心理的安全性の娯解にまつわる話をしたりして盛り上がっていました。

採用が大変

各社の採用事情にまつわる話をしていきました。

  • 人が採れたら採れたで問題が出てくるという話(ちょうどKiroさんのRSGT2021の大規模スクラムの話を見ていました)
  • ターゲット層がニッチすぎると全然採用できない話
  • 採用にかけた時間に見合わない成果しか出なかった話
  • とあるカンファレンスにスポンサーして大変だった話
  • バックチェックが関門になる場合があるらしいという噂話
  • リファラル採用のいいところ悪いところ
  • スキルはあってもカルチャーフィットしていなかった場合組織全体が大変なことになるリスクがめちゃくちゃ高いシチュエーションの話
  • 一見趣味に近いようなコミュニティからリファラル採用につなげる戦略

などなど、かなり盛り上がりを見せていました。

意外とバックチェックが関門になる可能性があるという話では、自分はそもそもバックチェック自体を全く知らなかったので、どういう仕組なのか知れたのがまずよかったです。

三者検証機関から転職して事業会社に入って感じた驚き

三者検証機関で働いていた際には依頼されている立場ではどういう風に自分たちの行動が受け取られているのか見えなかったけれど、事業会社に入って視点が変わった話を聴いていきました。

色々と新鮮なことはあったということですが、第三者検証機関で働いているときに当然のようにしていた動きが、越境として捉えられる(例えばQAがUI設計をやっているように思われるなど)という話はすごい面白かったです。

エンジニアと"ベンダーマネジメント"

新卒で入ったエンジニアが委託先のベンダーにコードを書いてもらい、書いてもらったコードを統合してシステムを作りきったとき、自分でほとんど手を動かしていないのに自分の中で成功体験を持ってしまうと危ういという話をしていきました。

QAがチームにいてくれるとありがたい面

理想的にはQAをチームに一人は入れられるようにしていきたいという方向性と、QAと呼ばれるような人がチームからいなくなるようにしたいという方向性がそれぞれあるよね、という話から、QAがチームにいてくれるとどんなことがいいの?という話をしていきました。

  • 視点を広げ、未知の領域を探検した後もう一度視点を狭めて、元々見えていた視点とは全く違うアイデアを提供してくれる
  • プロダクトに本質的にどのような価値があるのか?を問い詰めてくれる
  • Shippableなプロダクトに持っていくことができる

といった部分は、QAのスペシャリティな感覚はすごいあるという話が出ていました。

PMOありでスクラムを回すとろくなことが起きない

PMOありでスクラムを回すと、PMOがスクラムチームの外から的外れの指摘をがんがん投げてきて大変なことになったという苦々しい経験談の話をしていきました。

スクラムをやっていないけどスクラムをやっていると伝えて大変なことになった

スクラムをやっていないけどスクラムをやっていると伝えると、これまでの役職(例えば部長)がPOになったりして、元々の組織と何も変わっていないけれどスクラムをやっていると思いこんでいるチームができあがるという恐ろしい話を聴いていきました。

給料の話

話をいい感じにぼかして書こうと思った結果詳細はほとんど書けないことに気がついたのですが、各々の給料と転職時/仕事を選ぶときにどれくらい給料が大切か?という話をしていきました。

翻訳レビュー

翻訳レビューを経験してよかったことや、同じ翻訳レビューでも労力がまるで違う可能性があるという話をしていきました。

スクフェス

みなさんどのスクフェスにも参加されていると思いきや、意外と参加していないスクフェスも多くあるよね、ということにお互い気が付き、そこからスクフェスの話をしていました。

結構人によって異なる想いやぜんぜん違う課題意識を各地のスクフェスに持っていることがわかって非常に面白かったです。

Women in agile

Women in agileに興味はあるんだけれど、家族などを中心に女性理解が足りないと言われることが多く、参加した際に周りの人に不快な思いをさせてしまうのか不安に思っているという話をしていました。

むしろそういう人こそ参加したほうがいいのでは?という意見が出ていました。

WACATEのポジションペーパー閲覧

直近のWACATEのポジションペーパーを斜め読みしていました。

どの話も面白かったのですが、ポジションペーパーマウントが突如発生していたのが完全にテストの街葛飾で笑いました。

セキュア・バイ・デザインの貢献

日本のDDD界隈が進んだほうがよい道筋をセキュア・バイ・デザインって正しい方向で進んだのではないか?という話をしていました。

脈絡

みほらぶさんから自分に対して脈絡がないような気がするリプライが来たので近くにいたAckyさんに脈絡がない気がすると相談したところ、みほらぶさんは脈絡がないことをいうから脈絡を直接聴いてみたほうがよいと言われて、そのことを伝えた上で笑みほらぶさんに聴いてみました。

なお、結果的に脈絡はめちゃくちゃありました。

テストエンジニアとQA

今はQAといえばだいぶ話が通じるようになっていますが、5年前くらいまで前はテストエンジニアと言わないと何をしている人なのか全然認知されないという話を聴いていきました。

アプリケーションレイヤーですべてを完結させるのではなくクラウドアーキテクチャを考慮してものを作りたい

関数型言語を使わずにアプリケーションレイヤーで車輪の再発明をしてしまっている事例があるという話を聴いていきました。

最近のクラウドアーキテクチャだと、今までアプリケーションレイヤーで書いていたものをまったく書かなくてもよいように進化していたりするので、どんどん利用していきたいという話をしていました。

若手とは

よく「若手のうちは...しておくとよい」「若手の頃は...ができてよかった」みたいな話が出る気がするのですが、その若手って具体的に何歳くらいなの?という話をしていきました。

もちろん発言の文脈によって全然違うのは間違いない者の、業界経験年数3年という意見や、年齢で言うなら20代という意見が出ていました。

5年くらいチームにいるスクラムマスターならそのチームにモブプロで入ったら貢献できるようになっていて欲しい

5年くらいチームに入っているスクラムマスターなら、チームが使っている技術スタックに関して開発チームと同じレベルではないにしろ熟知しておいて欲しいという話を聴いていきました。

分かる部分はありつつ、技術スタックがキャッチアップできていなくてもいいのでPOと同じくらいプロダクトの利益を生む方法に考えられるようになっていたりするほうが大事なのでは?今の時代で開発チームと同じスピードで技術スタックをキャッチアップするのは大変ななのでできなくてもよいのでは?みたいな意見も出ていました。

燃えそうなRSGT2024の発表

RSGT2024で(発表内容はすごい楽しみだけれど)この発表は世間では燃えそうだよね、という話をしていきました。

自分の発表も燃えそうな発表だと思っているのですが、言い回しを変えたほうがいい部分などをフィードバックしてもらって少し燃えそうなリスクを減らすことができた気がします笑

全体を通した感想

いつも通りのテストの街葛飾なのでブログに書けない話も普通の忘年会より?たくさんあったのですが、とにかく色々と話せて楽しい忘年会でした。

めいさんと初めて対面でお話できたのもとてもよかったです。

*1:開催地はもちろん葛飾

*2:Xでのお気に入りやRTは少ないのですが、葛飾のブログ楽しみにしています!という方が多く、こないだ確認したところ実際にブログのview数(推定)も多い