天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

「勉強法の勉強会#2」に参加してきた

yumemi.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

以下、イベントページから引用です。

「勉強マニアだらけのLT大会!」 今回のテーマは、エンジニア向け「勉強法の勉強会」!

「勉強法の勉強会」という名前からは、なんだか難しいイメージを持たれるかもしれませんが、そこは、やさしくたのしくでお馴染のYUMEMI.grow、とってもわかりやすくプレゼンしてくれるメンバーが集結!(募集もしてます!!) もちろん、エンジニアならではのまじめな情報も盛りだくさん! 沢山のプレゼンテーションから、より効率的な勉強法を持って帰ってください。 自分一人で考えてもなかなか解決できなかった勉強法の悩みも、今夜解決しちゃうかも!?

YUMEMI.growに参加するだけで、エンジニアとしてのスキルアップ、語学や資格試験の達成につながるかもしれない! 若手からベテランまで、ぜひこの機会をお見逃しなく! 「勉強法の勉強会」で、新しい自分に出会いましょう!

会の様子

英語学習の取り組み方(例) / Part2

最初はkambaraさんから英語学習の勉強方法に関する話がありました。

英語力の向上には具体的な目標や弱点の克服が重要だという前回の話からスタートし、今日はSpeakingにフォーカスした勉強方法の紹介がありました。
以下、上達していく上で重要だという話があったポイントを記載します。

  • Speakingをいざやろうと思うと、「ネイティブっぽく話したい→声が小さく早口になる→伝わらず自信喪失」というマイナスループにハマってしまう。そのため、音量を大きく早すぎないスピードで話すことが重要
  • 英語を話す機会を自ら作る(海外に行くのが早いが、会社のイベントで英語を話す機会を作ったり独り言を英語で言ったりみどりの窓口の周りをうろうろして海外の人に話しかけてもらったり...)
  • 英語でボールが飛んできたら英語で打ち返すようにする
  • オンライン英会話は、話す時間を如何に増やせるか?を大事にする
  • オンライン英会話は、ノンネイティブとネイティブはそれぞれ良さがある。ノンネイティブは英語を学んでいる経験があるノンネイティブの意見は重要だし、ネイティブではプロの発音や自然な会話が得られる
  • 英会話するときは、カランメソッドを活用する*1
  • 英会話の教材は自分のレベルよりちょっと背伸びしたものを使う

チームリーダーお勧めの勉強法

続いて、小泉さんからチームリーダー*2のための勉強方法に関する話がありました。

勉強をするときは、チームで勉強会をすることで、個人/チーム/組織それぞれにとってメリットがあるというお話で、そのために以下のような具体的なコツ紹介がありました。

  • コンテンツの難度を下げる(ただYoutubeを見るだけなど)
  • ルールを作ってハードルを上げない。参加ハードルを下げる
  • 参加の準備運動をする(最初にクイズをやるなど)
  • コアな人達から広げていく
  • 参加しそうな人を指名する
  • 社外コミュニティを活用する
  • 社内報などを通して社内に勉強会の存在をアピールする
  • 何がなくても集まるように定例化
  • 参加者のレベル感のばらつきを大切にする

また、自分のペースで「経験」という財を得ることができるため、リーダーである人達は一人で始めることが重要というお話がありました。

個人開発駆動学習

最後にKawamataさんから、PDDL*3の勧めがありました。

Kawamataさんは何か役に立つものを開発しながら必要なことを学ぶこの学習方法を消防士だった2018年から使っていたそうで、この学習方法のメリットとして以下の点を挙げてくれました。

  • 必ず発信することで、文書化を意識的にする
  • 皆が欲しいかよりも自分が欲しいかを重視する
  • 新しい技術トピックを一つだけ入れ込むようにする
  • 楽しんで学べる
  • 学びの成果が形として残る

一方で、デメリットもあるそうで、体系的に学ぶことができなかったり*4作りたいものがない時に学べない*5という点はあるということです。

ふりかえりトーク

お三方の発表が終わった後はふりかえりトークがありました。以下、その内容を記載していきます。

登壇者から他の登壇者に向けた感想
  • (kambaraさん)小泉さんの勉強会を続ける際に気をつけていることに対する考え方に共感した。また、Kawamataさんが仕事以外でも個人開発を続けているというのに共感した。
  • (小泉さん)kambaraさんの目的が大事という話から技術書を英語で読むという目標を立てて勉強を始めようと思った。Kawamataさんの話からは開発が好きな様子が続いてわくわくした
  • (kawamataさん)kambaraさんの話はすごく具体的な発表で、外堀を埋められたような感じがあった。小泉さんの話は、一人で始めるんだと言う部分にハッとした
虎の穴ラボのKanonさんから登壇者への質問&回答
  • (to kambaraさん)シャドーイングなどで勉強を開始しているのだが、使う機会が少なくてくじけてしまう。kambaraさんはどのようにモチベーションを維持しているのか?
    • 独り言や英会話カフェ、ベタだけどオンライン英会話など
  • (to 小泉さん)勉強会のモチベーションがそこまで高くない人たちに対してどのようなアプローチを取ったのか?
    • モチベーションは変容していくものだし、そういうメンバーも重要。そのため、モチベーションがそこまで高くない人たちも大事だと考えるのが重要
  • (to kawamataさん)文書化したり発信するときは、作り終わってから文書化したり発信するのか?それとも逐次発信する?
    •  kawamataさんの場合は作り終わってから発信することが多い
視聴者から登壇者への質問&回答
  • 個人開発だと突き詰めるとアイデアがいくらでも出てくると思うが、どのようにしているか?
    • (kawamataさん)すぐにリリースすることを心がけている。やりたいことはTODOをつけることもある。
    • (小泉さん)早く誰かの意見を聞きたいので、動けばすぐにリリースすることが大事だと思う
    • (kambaraさん)基本は二人と一緒だが、抑えておきたいライブラリとかはしっかり読み込むこともある
  • 何か実装を見たりしたときに、ついつい口出ししたくなることはないのか?
    • (kawamataさん)自身がやっているからこそ、なんか苦労があったんだなあと思ってしまう
    • (kambaraさん)何かしら背景があってこその実装なりUXデザインだと思うので、安易に否定しないようにしている
  • 個人開発のアイデアは普段からメモをしているのか?
    • (kawamataさん)メモをしている。TODOアプリを使っている
    • (小泉さん)全部ブログにメモをするようにしている
    • (kambaraさん)アイデアは全部メモをして、尽きることがないようにしている
  • 自身の勉強法をupdateする方向性のようなものがあれば教えてほしい
    • (kawamataさん)体系的な学習をできるような工夫を考えている
    • (小泉さん)シン・アジャイルコミュニティで検討を続けており、これが進化の方向性になると思う
    • (kambaraさん)英語学習はググるとたくさん出てくるが、誰にも通ずる完璧な解はないと思うので、自分に合う勉強法を見つけ、とにかくやってみることが重要だと思っている

会全体を通した感想

今回も対象分野も切り口も三者三様の勉強法が聞けて非常に面白かったです。

また、最後の質疑応答にあった勉強法のupdateに関する質問&回答は興味深く、学びになりました。

*1:合う合わないがある

*2:ただしManagement3.0で言われている皆がリーダーという考え方を持っているため、「リーダー」ランクだけを対象とした話ではない

*3:個人開発駆動学習。遅延評価的勉強法と似ている

*4:発信の段階で深掘りすることで対策可能

*5:課題ベース/技術ベースそれぞれで考えることが重要