こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、イベントページから引用です。
「勉強マニアだらけのLT大会!」
今回のテーマは、エンジニア向け「勉強法の勉強会」! 「勉強法の勉強会」という名前からは、なんだか難しいイメージを持たれるかもしれませんが、そこは、やさしくたのしくでお馴染のYUMEMI.grow、とってもわかりやすくプレゼンしてくれるメンバーが集結!(募集もしてます!!)
もちろん、エンジニアならではのまじめな情報も盛りだくさん! 沢山のプレゼンテーションから、より効率的な勉強法を持って帰ってください。
自分一人で考えてもなかなか解決できなかった勉強法の悩みも、今夜解決しちゃうかも!? YUMEMI.growに参加するだけで、エンジニアとしてのスキルアップ、語学や資格試験の達成につながるかもしれない!
若手からベテランまで、ぜひこの機会をお見逃しなく! 「勉強法の勉強会」で、新しい自分に出会いましょう!
会の様子
ChatGPT時代の勉強
最初にloveeさんから、ChatGPTが登場したことで、勉強法に対して以下の点でパラダイム革命が起きるのではないか?という話がありました。
- 対話の中で知らない話を丁寧に説明してもらうことができるため、知らないを知らないことまで勉強できるようになる
- 個々人のペースや理解度に即した内容の勉強をすることができる
その後に、こうしたことを踏まえて
- 出てきた用語で知らない内容を詳しく更に説明してもらう
- 自分の理解が合っているか?をChatGPTに聞いてみる
- 表形式など、特定のフォーマットで回答をしてもらうようにお願いする
- 勉強した内容に関してクイズやテストを出してもらう
といった勉強法のTipsが紹介されました。
内需ドリブン勉強法
続いて、奥谷さんから発表がありました。
奥谷さんは勉強の動機については外需と内需に分かれると考えられているそうで、この内需にしたがって勉強することが重要なのではないか?というお話がありました。(外発的動機と内発的動機として整理することもできるが、奥谷さんとしては内発的動機によりわがままな意味が加わるのが内需)
例えば「XXでXXしたい」という動機があれば、XXでの部分にこだわることが重要だそうで、脱線を積極的にして力技と非合理を楽しむことが大切だということです。
こうして自身の欲求にしたがった勉強であれば、苦痛ではないし勉強した内容も自然と頭に入ってくるため、非常におすすめということでした。
勉強を続けざるを得ない人生の仕組化
続いて、安達さんから発表がありました。
様々な勉強法はありますが、実践に勝る修業はないだろうと安達さんは考えているそうで、仕事で勉強できることが理想的であるというお話がありました。
ただし、必ずしも仕事で学ぶ機会に恵まれているわけではないため、そういったときにはコミュニティ活動がおすすめだということで、安達さんもマーチャントクラブやアクセプト・インターナショナルや古事記プロジェクトといったコミュニティに入って学習をしているそうです。
なお、活動するコミュニティを選ぶ際には、
- TakerよりもGiverが多いところ
- 場数を踏めるところ
- 代表が情熱的なところ
- 自分の時間を使っても役に立ちたいと思えるところ
- だめでもともとな無茶振りがあるところ
- ベテランエンジニアがいるところ
- win-winの関係性が結べるところ
といった基準を安達さんは採用しているということでした。(こうした感度を高めるためにも、世の中の問題解決などに対して日頃から興味を持っておくことも重要)
技術書を集中して読むために新たに始めた方法が自分にクリティカルヒットした話
続いて松井さんから発表がありました。
松井さんは40歳を過ぎてから集中力の問題で技術書を一冊通して読むことが難しくなったそうですが、そこでTwitterに感想を投稿しながら本を読むことをおすすめしたいということでした。
この取り組みはTwitterでつながった読書グループがきっかけだそうで、最初は誤字脱字も精度も気にせずに適当に感想をTweetをしていたそうです。
最初はTweetが読書の妨げになるだろうと考えていたそうですが、目で読んで頭で考えてそれを書くというスタイルがこれまで慣れ親しんできた学校教育とも親しいことが原因で、非常に集中できるのでぜひおすすめだということでした。
また、時間設定や読書グループに入ることも重要だということで、松井さんは30分だけ集中するようにしたり、クローズド目な小さな読書グループに所属しながら本を読み続けているということです。
英語学習の取り組み方(例) / Part1
続いて神原さんから発表がありました。
神原さんは様々な英語の勉強方法にチャレンジしてきたものの、勉強方法に魔法はないと考えているそうで、「具体的な目標+達成時期+折れない心」が重要だと考えているそうです。
また、英語学習はWriting/Speaking/Reading/Listeningの要素が語彙/文法/発音という土台の上に備わっているため、最初はどの要素が弱いのか?という弱点や目標とのGap分析をしていくことが重要だということでした。
具体的な勉強法としては、今回は時間の関係でReadingの説明だけあり、以下の内容が挙がっていました。
- 7-8割程度知っている単語の題材で練習をする(語彙不足対策)
- 日本語版があっても読みたい!と思えるくらいやる気のある文章を読む(語彙不足対策)
- 新しい語彙を覚えつつ確実に復習する(語彙不足対策)
- 英文を和訳すること≠内容を理解すること、だと心得る(Readingの速度が遅い)
- 語順通り頭で理解する(Readingの速度が遅い)
ノートと一緒に楽しく進めるスタイル
続いてsakaiさんから発表がありました。
sakaiさんは大学時代の体験から、社会人時代になってもノートで話を整理するようにしているそうです。
このようにノートに話をまとめる際には、義務感ではなく楽しく続けることを意識しているそうで、自身のペースでゆっくりと時間をかけて馴染みのある道具でノートを取ることを心がけているということでした。
ノートを用いた学習は自分から能動的に話を聞きに行く必要があるオンライン時代に非常に適していると思っているそうで、実際に技術の勉強やUdemy講座の視聴、勉強会のまとめ、実装前にメモ+図解で整理、登壇資料の下書き...でノートを活用している様子も見せてもらうことができました。
AWSの勉強法、3つの鍵
最後にひろさんから発表がありました。
勉強方法を考える前に、まずなんで勉強するのか?というのを考えることが重要だとひろさんは考えているそうで、その上で情報収集/検証実施/情報交換の3つを組み合わせて勉強していくことが鍵になってくるということです。
以下、それぞれの鍵ごとにポイントを記載していきます。
情報収集...RSSリーダーで公式サイトなど一次情報を確認するようにするのと、市販書籍を利用することが重要だと考えている。(書籍は体系化されており日本語で読める一方で鮮度が落ちるのは注意)
検証実施...環境をささっと用意して実際に動かすようにする。動かし方は公式トレーニングやハンズオンを活用してみる
情報交換...自身が得た知識を発信し、情報交換をする。SNSやブログで発信するハードルが高ければ社内WikiやSlackなどでまず発信してもよい。
会全体を通した感想
勉強対象のドメインに特化した勉強方法の話もあれば、勉強方法で活用するツールに特化した話もあり、LTの旨味が出ている勉強会でした。
参加人数も多く、勉強方法に対してみなさんが創意工夫されていることが知れて、興味深い会でした。