こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、イベントページから引用です。
学びが多い!とご好評いただいている #開発PM勉強会 の第19回目!
今回は、10以上のBtoB SaaSを提供する クラウドサーカス株式会社さま とのテーマ協賛で、 PMのはみ出し領域の事例、どこまで対応すべきか 、を語ります!
CSとPMの兼務、エンジニア出身PM、PM(PdM)しながらのプロジェクトマネジメントなど… まずはリアルな現場での経験談をLT形式で紹介していただきます。
後半には皆さんからの質問に答えるパネルディスカッションも実施予定。 日々「これはPM業務なのかな・・・?」とモヤモヤしている方にも 学びになるノウハウがたくさん聞ける会にしますので、お楽しみください♪
会の様子
専門家に歩み寄り、ロールを越境せよ! by恩田さん
PMだからと線引せずに何でもやっていこう!という話を恩田さんがしてくれました。
恩田さんは開発PM×PdMという掛け算での領域の経験が多いそうですが、自分に近しい領域での歩み寄りと開発領域/事業領域/制作領域などといった全く別の領域への越境の2つを意識して行動していたそうです。
これは、PMを「なんとかする人」だと考えているからこそ生まれる意識だというお話で、PJに合わせて常になんとかしようと奮闘することを恩田さん個人として大切にしているからこそ出る行動だというお話でした。
CS起点で考えるPM業務とタスク依頼の必勝法! by大竹さん
続いて、事業畑でキャリアを過ごしてきた大竹さんからの発表がありました。
大竹さんは、「売る」と「作る」をつなげる営業×PMからスタートし、そこからはCS×PM×QA、CS部門責任者へと歩みを進めたということでした。
また、特に経験が長いCS領域におけるPMに関しては、顧客の声を直接聞いてプロダクトに反映できることや要求策定〜リリースまでのサイクルをより早くできるところに強みがあると思っているそうです。
また、優秀だけど癖が強い人たちを我流ではありながらうまくピープルマネジメントした経験もあったというお話もありました。
やらないことを決める by前川さん
続いてエンジニアからPMになった前川さんから、如何にやらないことを決めていくのか?という話を聞いていきました。
PMは基本的にほぼすべての仕事に関わることができるため、「やります!」ということは簡単ですが、自身がボトルネックになったりチームメンバーから声をかけづらい存在になったりしてしまうリスクがあるため、職責を明確に定義した上で、自分でやるべきかチームでやるべきか?もっと適した人がやるべきか?を考えることを意識しているそうです。
前川さんはやらないことを明確に決めたことで、会議の時間がほぼ半減したそうで、結果的にチームのベロシティも安定し、チームのパフォーマンスも向上したということでした。
10以上のBtoB SaaSを提供するクラウドサーカスのPM業務範囲と役割分担について by橋口さん
最後に自社のプロダクトが大好きだという橋口さんから発表がありました。
クラウドサーカスでは、事業戦略とハイプサイクルによってPdMの役割を変えているということで、Aggressive(積極的投資フェーズ)/Growth(改善成長フェーズ)/DevOps(運用改善フェーズ)といったフェーズ分けをし、それぞれのフェーズや顧客に合わせてどんな役割を期待するか?を決めているそうです。
後半は橋口さんが大好きだという自社プロダクトの宣伝があり、PdM業務の効率化や無料プランへの案内がありました。
パネルディスカッション
最後は恒例のパネルディスカッションがありました。以下、内容を常体かつ箇条書きで記載していきます。
癖が強いエンジニアをマネジメントするコツは?
- 癖が強いということは何かしらの強い想いがあるということだと思うので、「マネジメントしよう」じゃなくて「もっと相手を知ろう」みたいな心構えが良いと思う
- 会話を良くするのも大事だし、開発の中でも興味の方向性があるはずなので、方向性に関してもっと話をしていくのがよいと思う
「PMはこれだけはやらないといけない」ものはあるか?
- こっちに向かうんだ!というぶれない目標を持つこと
- ロードマップの作成とそこに根拠を持つこと
- 顧客と会話すること
- 顧客に事業を説明できること
具体的にPMに必要なスキルを磨くためにどのように研鑽しているのか?
- 書籍からまずは取っ掛かりを作る(プロダクトリサーチ・ルールズやオライリー本など...)。そのときには、原典になるような書籍が参考になると思う
- PMとして友人がいるなら、社外にいる壁打ち相手と話すこと。社内にいるならひたすら色々な人と話をして信頼を得ていく
- 具体的なアウトプットが出るまでは会社から帰らないようにしていた
- 思っていることを色々な人に伝える力が大事だと思っていて、その領域の勉強をたくさんする
新規事業開発の場合PdMは何をしたらいいのか?
- 営業から入ったというのはある前提の回答だが、顧客の声をひたすら聞くこと
- プロダクト開発のフィードバックを早く得られる仕組みづくり
- 思いっきり時間をベットしてもいいと思ってもらえるような夢を作ること
- 誰よりもその領域について語れるようになっておくこと
会全体を通した感想
各種各様のPM事情が知れて面白かったです。
特に後半のパネルディスカッションでは、PMの方々がいい感じに違うバックグラウンドを持っていたおかげで異なる意見が出ていたのが印象的でした。