こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、connpassのイベントページから引用です。
プロダクト開発においてユーザビリティテスト(UT)工程が抜けることが数多く発生しています。本イベントでは有識者の方々をお招きし、UTが抜けてしまう原因・要因を紐解きつつ、UTの重要性とHowTo(どのプロダクトに対し、どのようなタイミングで、どのようなやり方で行うべきか)についてディスカッションを行なっていきます。
会で印象的だったこと
そもそもユーザビリティテストって?
ユーザリサーチ、MVPの価値仮説検証、運用後にそもそも想像していた通りユーザが使えているんだっけ?というネガティブ面のチェックなどなど...ユーザビリティテストが指し示す意味が多くて混乱が起きているよね、という話を聞いていきました。
多くの場合は、運用後想像通りにユーザが使っているんだっけ?というのを指しているという意見や、仮説を持っているかどうかで考える*1という意見が出ていいました。
ユーザテストの価値をどう説明するか?
「ユーザ目線で考えよう」と言っても、ものの作り手はサプライヤーであることは間違いないため、本当にユーザにとって価値があるかはテストしないとわからないよね?という話をするという意見や、(ユーザテストまでのハードルが高いという意見に対して)実ユーザとある程度コンテキストが近いユーザは簡単に集められるので、そのユーザの話をまずは聞いて小さく検証しようという話をするという意見が出ていました。
また、ユーザビリティテストまでのハードルとして、「動くものを用意しないといけない」といっているのが、別にプログラムを書いてリリースしたものでなくても良いよね*2、という話も出ていました。
ユーザビリティテストのハードル
とりあえず小さく始めよう、という取り組みは徐々に浸透されているイメージがあるものの、大規模な組織で全社的にユーザテストをやるというのはまだハードルがありそうだという話が出ていました。
ユーザビリティテストで陥りがちな罠
以下の10つが罠として挙がっていました。
- インタビューアーなことを理解せずに、テストであることを忘れてしまう
- 録画して見直しをしない
- テストの分析結果を鵜呑みにする
- 動画を編集してしまう
- 改善されない
- 被験者の個人的な意見を鵜呑みにする
- やりたいテストだけを実施してしまう
- ユーザビリティテストの課題が作れない
- 誘導質問をしてしまう
- ユーザビリティテストをうまくやるための質問にこだわりすぎる
会全体を通した感想
自分自身はエンジニアですが、ユーザビリティテストは決してプログラムを書く必要もないので、どんどんデザイナーが主導してやっていいのでは?という意見は面白かったです。
質疑応答含め、ぼかしたりかわしたりせずに誠実に常に回答をしているのが特に好印象でした。