今日はこちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
Katrina Clockieが2017年に書籍『A Practical Guide to Testing in DevOps』 に発表した「DevOpsバグフィルター」というモデルについて、シリーズ数回にわたってMarkさんが主催で深掘りしていくという会です。
第一回は、ゲストにtsuemuraさんをお招きしてオープンにディスカッションをしていきました!
参考資料
A Practical Guide to Testing in DevOps(英語)
A Practical Guide to Testing in DevOps(日本語)
DevOpsバグフィルターについて言及したMarkさんの記事
会で印象的だったこと
DevOpsバグフィルターで(tsuemuraさんが)好きな所
DevOpsバグフィルターでは、テストピラミッドとは違って、網目の細かさと領域の広さの2側面*1があるので、Unit test / integration test / E2E / Alerting / monitoring / loggingの役割がサラッと説明できるのが良いというお話がありました。
確かにテストピラミッドと比べると視覚的にも分かりやすいですし、フィルターというメタファーも図で表したいこととマッチしていて、チームでテストの粒度の議論をする時のたたき台に使えそうだな、と思いました。*2
DevOpsバグフィルターの頂点がUnitテストである理由
DevOpsバグフィルターであるなら、テストのプランニングが最上位にあってもいいと思うが、なぜUnitテストが頂点になっているのか?という質問について、Markさんとtsuemuraさん、よーやさんが答えてくれました。
テストプランニングは自動化できないからではないかという意見や、Unitテストが最上位に来る必要はなく、静的解析などが例えば最上位に来ていても良いのではないかという意見がありました。
また、実際には複数のプロダクトが連なっている場合もあるのでは?というよーやさんの意見もあり、面白かったです。(この場合の上位層は山脈のようにUnit test以外のものが連なっているのもあるのでは?という話でした)
バグは見えるけど品質は目に見えない
目に見えるもの(バグ)が全てではなく、全体(品質)からみればむしろほんの一部でしかないのにも関わらず、どうしても目に見えるバグに飛びついてしまうのが、QAという仕事の難しさだというお話がありました。
品質という見えないもの(お化け)を、コミュニケーションを取ったり可視化をしたりしながら、目に見える形にする霊能者的な役割だ、というメタファーも登場していて、面白かったです。
全体を通した感想
tsuemuraさんもMarkさんもよーやさんもお話が分かりやすい&声が聞き取りやすかったです。(Markさん節も多数聞けました)
山賊的なイベント笑ということで、結構ぶっちゃけた話も登壇者の皆さんから聞けたのが面白かったです。
バグフィルターの話が中心なのかな、と思っていたのですが、最後の方はQAのキャリア論的なお話を聞くこともできたりしたのも個人的には嬉しかったです。
今日の会がとっても面白かったので、「A Practical Guide to Testing in DevOps」も是非読んでみようと思います!