天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

JaSST nano vol.15に参加してきた

jasst-nano.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会で印象的だったことと感想を書いていこうと思います。

会で印象的だったこと

freeeの自動テストの運用としておこなっていることの紹介なの

developers.freee.co.jp

こちらの重厚長大なブログについて、要点を押さえながら紹介をしてくれました。

どの部分も参考になったのですが、フレーキーなテストに対しての具体的なアプローチ方法や、自動テストを改善するきっかけになる不吉な匂いなどは、特に参考になりました。

teyamaguさんの講演を聞くのは実は初めてで、非常にワクワクしながら聴いていました。

「殺虫剤のパラドックス」の真実

有名な殺虫剤のパラドックスがあまり良いアナロジーになっていないよね、という話を、生態系における捕食者と非捕食者の関係性から語ってくれました。

自分自身も、「同じテストをやり続けるとそのテストで見つかるバグ(あるいはバグが見つかる可能性)は少なくなる」という話を殺虫剤に対する耐性と絡めて理解していたので、誤解が解けてよかったです。

自動テストを拡充したからといって、手動で行うテスト(探索的テストをはじめ、創造性を伴うものであることが前提)を減らしてはいけないよね、という結論はすごく共感がありました。

AIプロダクト品質保証ガイドラインのVUI部分の紹介なの

AIを用いたプロダクトに対する品質保証について、まつさんのプレゼンを聴いていきました。

Data Integrity/Model Robustness/System Quality/Process Agility/Customer Expectationという品質保証の軸は面白い整理の仕方だなーと感じましたし、ただ理論や整理を話すのではなく、具体的なプロダクトのケースでどう考えるかという話や、現実に起きた事例の話なども聞くことができてとても楽しかったです。

内容からは外れてしまう感想ですが、全体的にパワフルかつわかりやすい発表で、プレゼンテーションがとても上手だなあというのも感じました。

会全体を通した感想

大分濃くて尖った発表が3連続で聞けて、とても楽しめました。

発表のハードルを下げます、と皆さん言っているのですがどんどんハードルが上がっていく感じがあるのは気のせいでしょうか。。笑