天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

大人のソフトウェアテスト雑談会 #67【慣れとスキル】に参加してきた

ost-zatu.connpass.com

今日もテストの街葛飾に行ってきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

Markさんのイベント感想戦

先日行われた、MarkさんのDevOpsバグフィルターのイベントの感想戦をしていきました。

aki-m.hatenadiary.com

今日は最近QAに転身された方でバグフィルターのイベントに参加されている方が初参加していたこともあって、バグフィルターの感想戦からスタートしました。

バグフィルターには時間軸も表されているんじゃないか、ALERTING, MONITORING, LOGGINGの面積が同じなのは本当なのか?、この図はテスト自動化の話をしているのでテスターとして表現できていない領域があるのは仕方ない、テストピラミッドとの違い*1...の話をしていきました。
普段ゆるゆるとスタートする葛飾ですが、めちゃくちゃためになる話からスタートしていったのが斬新でした笑

探索的テストの話

探索的テストを効果的に実施するには、製品を知っているだけではなく、ビジネス, 幅広い技術レイヤーの深い知識(OSの特徴、プログラムの特性...)もないと探索的テストはできないんじゃないかという話から、探索的テストの話がスタートしました。

一方で、探索的テストで得られる学習の効果は、そこまで知識がなくても得られるのではないか?というお話があったり、OSやプログラムの内部構造と言った細かい知識がなくても概念レベル(ふるまいレベル)で分かっていれば、深い知識がなくても十分に探索的テストができるんじゃないか?という話も出ていました。

慣れとスキルの話の続き

前回のテストの街葛飾~深夜の部~で、最近慣れとスキルを勘違いしている人がいるのではないか?という話が挙がっていました。
具体的には、例えばAndroidコンパイルを早くする方法はスキルではなくて慣れですが、これをスキルだと勘違いしてしまうと、別のPJに行くと全く戦力にならないという現象が起きてしまうのではないか、というお話でした。

今日はこの話の続きで、多分慣れとスキルという言葉は実はあんまり関係なくて、仕事でやっていないようなPJを経験*2しないと、成長が遅くなるよ、という話な気がするという結論になりました。

日本の最先端技術(?)

日本の最先端技術として、トイレの技術が凄いという話がありました。
自分は何気なく日本のトイレを使用していましたが、「トイレが流れる確率が100%」「便座があったかい」「便座が自動で上げ下げされる」「トイレで存在確率が脅かされることがない」といった要素から、日本のトイレ産業は世界で図抜けた技術だと言い切ることができるらしいです笑

格助詞

おおひらさん、区長、勉強、教えるだけ並べられても事実が分からないので、日本語では格助詞を使って、「おおひらさんが区長に勉強を教える」という風に文章を組み立てますが、一方で語順は緩くて「おおひらさんが勉強を区長に教える」とかでも良いので、フリーアドレス化が進んでいるということです。

一方で英語は、SVOOといったように単語の順序で日本語がはたしている格助詞の役割を代替しているので、英語の文法に近い順で並べれば英語話者にやさしい日本語ができるのではないか、という仮説があるという話を聴くことができました。

最近葛飾で話題(?)の言語学話が聴けて、今日も面白かったです。

全体を通した感想

今日はゆるゆると楽しい葛飾要素がありつつも、学びが深いネタが飛び交いまくる感じで、ある意味普段の葛飾っぽくない気もしましたw
仕事帰りで聞き専でしたが、今日も楽しかったです!

また、古市さんの、話を引き出して綺麗に回していく力が凄いなあと実感した会でもありました。

*1:一側面を捉えるとテストピラミッドは正しい概念だが、バグに焦点を置いて考えると、Unitテストが全てのバグを通るのはうそではないか?という話

*2:OSS活動やコミュニティで疑似体験、本で自習...