天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

2020年のふりかえり~今年一年で気が付いた課題~

今日も引き続き2020年のふりかえりをしていきます。
今日は今年一年で気が付いた自分の課題についてふりかえります。

技術力が低い

学生時代IT未経験の新卒4年目としては、自分の技術力は人並みレベルだと思っていました。しかし、Scrum Developers Night! Online 〜1st〜で皆さんが現場でやっていることの話を聞いたり、オキザリスチームの話を聞いたり、自分のチームに入ってきた方から他チームの話を聞いたりして、自分の技術力がめちゃくちゃ低いことに気が付きました。
また、そもそも、学生時代にITを経験していたかどうかや自身の年次を、技術力を測る指標にしている時点で、自身の成長速度にCapをかけていると感じました。
顧客の課題を見つけて、見つけた課題に対して実際にものを作って課題解決できるという自分の理想に近づけるように、*1当面は技術力の向上を一番大きなテーマにしたいです。

知識が少ない

これまでのキャリアでは、ぶちあたった問題に対してその場その場で頭を振り絞ってどうすればいいのか考えていて*2、あまり体系的な知識を仕入れていませんでした。
そのため、車輪の再発明をしたり、アンチパターンに引っかかったり険しい道を自ら選択して仕事が全然進まない、挙句の果てにはプロジェクトが炎上する、という状態が多かったです。
前述した技術的な知識は勿論ですが、コミュニケーション向上のために必要な知識、ソフトウェア開発に生かせそうな他分野の知識(哲学とか論理学とか経営学とか生物学など...)をどんどんインプットしていきたいです。

問題に対する付き合い方が下手

問題を理解していないのに、表層的に表れる症状に紐づく解決策を調べて行動する場面が何度かありました。(新しい知識を取り入れたばかりの時は特に多かったです)
また、問題にどう対処したらいいのか聞いて、まずは問題が何なのか考えよう, 何が起きているのか観察しよう、と諭されることも何度かありました。
苦しい現状から早く抜け出したくなってしまいすぐに答えや具体的なやり方を求めてしまうのですが、答えはすぐに見えてこないことが殆どですし、答えは必ずしも分かる必要もない、ということが今年ようやく分かったので、問題に対する付き合い方を今後は模索していきたいです。

衝突を怖がりすぎて自分の意見を言えない

今年参加したコミュニティで発言した時、「衝突が起こるのを過度に怖がっているのではないか」「もっと思っていることを伝えた方がいいのではないか」というフィードバックをいただき、気が付きました。
チームをより良い方向に向かわせるために、時にはタフな指摘をぶっこんだり、自分が問題だと思っていることを伝えないといけませんが*3、上の年次の人への不要な遠慮や自分が責められる恐怖があり、中々伝えられない場面が今年は多くありました。
コミュニティやフェスに参加する中で、他の人がどのように問題をチームに伝えているか(もしくはチームに自発的に気が付かせているか)のヒントが貰えたので、これを参考にしながら、自身が思っていることを積極的にアウトプットできるようになりたいです。

論理的思考力が低い

何かすごいことを言っていそうで実は何も言っていない話や論理的に穴がある話を自然に受け入れて、分かった気になっているけど実は何も分かっていない場面が多いことに、分散アジャイルの会やスクフェス札幌の江端さんの基調講演で気が付きました。
また、OSTの場で自身が出したテーマについてディスカッションをしていく中で、自身が問題だと思っていたことが実は問題ではない、というパターンが複数回発生し、問題を発見する能力の低さに気が付きました。
表面的な理解に留まった状態で満足してしまったり、問題を捉え違えて組織やチームを悪い方向に向かわせないように、論理的に物事を考える力を身につけたいです。

*1:一人ですべてやりたいわけではない。チーム開発が好き

*2:一見聞こえはいいですが、最終的には「残業しよう。土日に頑張ろう」みたいな根性論しか思いつかなかったことも多いです

*3:勿論伝え方には最新の注意を払う必要はあります