本日は12/31ということで、2023年の一年間をふりかえろうと思います。
仕事(社内活動)
昨年の12月に転職し、12月は社内手続きをしてたり中途入社研修を受けたり1月から本格的に働くにあたって必要なことを淡々としていた*1ので、本格稼働は今年の1月からでした。
ということで、今年は社会人で初めて転職した後に本格的な仕事をし始める年でした。
全体を通してみると大変なことよりも楽しいことが多く、充実した時間を過ごすことができましたが、会社に適応しようとしすぎた振る舞いが少し多すぎたのかなと思っていて、そこは来年大きく変えようと思っているところの一つです。
楽しかったこと
育休を7月〜9月の3ヶ月間取り、復帰後も半日勤務を10月〜12月まで3ヶ月していたので、実質的な労働期間は半年弱だったのですが、そんな中で特に楽しかったのは、リーンスタートアップを使った新規事業の立ち上げと社外アジャイルコーチを初めて経験できたことでした。
リーンスタートアップを使った新規事業の立ち上げは、リーンスタートアップの教科書や記事なども読んだことがなく新規事業を立ち上げた経験もなかったので、本当に何も知らないところからスタートだったのですが、自分のこれまでのキャリアと今後のキャリアの志向性を考えると見事にフィットしていて、本当に貴重で楽しい経験になりました。
特に、ユーザーインタビューをしながらユーザーのニーズや課題を見つけ、既存の仮説をどのようにブラッシュアップしていくのか?という部分は、きょんさんと一緒に仕事できたこともあって、めちゃくちゃ学ぶことが多く、何よりも今まで経験したことのないスピード感や本気で売れるものを作るという過程がすごく楽しかったです。
また、ユーザーストーリーマッピングやリーンキャンバス、価値マップ、ka法、バリュープロポジションキャンバスなどといったプラクティス群も初めて経験することができて、使った上で陥りがちな落とし穴やどのような目的で使えるとよいのか?という部分を知れたのも面白かったです。プラクティス群に関しては、自分個人の日常生活の時間でも色々と使って適用機会を増やしたり、コミュニティのOSTでテーマに出して色々な意見を聞いたりすることもできて、これまで教科書に書いてあることしか知らなかった状態から大きく前進できたな、と思います。
社外アジャイルコーチに関しては、転職時にやりたいと明確に思っていたことの一つでした。ただ、入社してみると機会が意外となかったのでもう少し先になるのかなあと思っていたのですが、たまたま機会に恵まれ、個人的な感覚では思ったよりも早く経験できたなあという感じで嬉しかったというのが最初の感想でした。
実際にやってみると、自分がこれまであまり注目してこなかった観点でアジャイルを捉え直す機会ができてきたり、結構よく見たり聴いたりするけどなんでそういうことが起きるのか分からなかった光景に隠れたコンテキストを理解できたり、悩みの共通項が見いだせたりして、想像していた以上に楽しかったです。
また、これまでコミュニティでたくさんの知識をインプットしてきたおかげで、皆さんの生きた経験へのインデックスづけや仮想体験やケーススタディ的なものができていたことには本当に助けられました。
初めてのコーチングであっても慌てることなく非常に落ち着いて対応できましたし、質問された際にも自分の中で腹落ちしていて擬似的ではあるものの成功体験がある話を回答できる状態なことが多く、手応えを感じたり実際に評価をもらうことができたりしました。
そして、やはり何よりも楽しかったのは、憧れだった47機関の様子を実際に中に入って肌で感じることができたことです。
外から見ているとスーパーエンジニア集団がエクストリームな取り組みを日々やっているという感じが伝わってくるだけだったのですが*2、実際に中に入ってみると、その解像度が段違いに上がったり、意外と苦手なことが見えてきたりして、すごく面白かったです。
印象的だったことは幾つもあるのですが、特に印象的だったのは、チームの価値観や理想的なふるまいのようなものを改めて整理したときに、世間では当たり前のようにされていることと真逆のふるまいを理想としているという話や誰もが賛同はしないであろう価値観が出てきた場面は、鳥肌が立ちました。
最近は自分の勤務形態の関係もあって今年のはじめほど一緒に自分が活動する機会を持てていないのは残念ですが、やってきた取り組みの一つに関してRSGT2024できょんさんから発表があるので、具体的なお話に関しては皆さん楽しみにしていてもらえればと思います。
また、グループ/部署のメンバーが本当に尊敬できて面白い方が多く、素晴らしいカルチャーがあったのはとてもありがたかったです。
元々、47機関が受け入れられているという時点でそこまで心配はしていなかったのですが、自分が就職活動をしていたときに最初はコンサル業界を見て途中でこれは自分にはあわないと思って前職に入った経緯もあり、カルチャーという意味では前職ほど馴染めないことを一定覚悟していたのですが、本当に素晴らしい人たちに恵まれて、仕事をしていて人間関係でストレスが溜まるようなことはなかったです。
まだまだ見ている範囲が狭いというのはあると思いますが、会う人が皆めちゃくちゃ素晴らしい人たちばかりでその人からたくさん学べることがある環境があるのは最高だなあと思いました。
大変だったこと
部門や部署がまたがってくると情報が錯綜したり、取りこぼしやコミュニケーション不全が発生するのはなかなか大変でした。
また、会社の性質上行動が縛られる場面も多いのですが、これまで自分がしてきた活動や今後やっていこうと思っていたこととコンフリクトすることが多く、家族も含めなにかやりたいことがあるときには一旦会社の制度的にはやっていいことなのか考えることが多くなりました。
あとは手続き関連が想像以上に大変で、特に目的を理解してざっくりと手続きの流れを理解するところと実際に手を動かして手続きをするところの距離の遠さ(実際にやろうとするとめちゃくちゃやることが多かったり注意事項が多い)にはだいぶ苦しみました。
社外活動
ブログを毎日1記事以上書いた
今年も昨年一昨年に引き続き毎日1記事は学んだことをブログに書いていました。
コツコツと続けていたこともあって本当に多くの方々に読んでいただいていて、すごく嬉しく思っています。
ブログに関する今年一番のハイライトは、まさか一人が更新しているとは思っておらず一人で更新していることを伝えたときに信じてもらえなかったことと、NewsFeedで投稿頻度が多すぎてもはやスパムになっているという話を聴いたことです笑
Write Code Every Day
昨年に引き続き毎日コードを書き続けました。(入院していたときは除く)
仕事以外の時間で毎日最低でも30分はコードを書く時間を作り、以下のようなことをしていました。
(結局その機会はなかったのですが)今年は仕事でTypeScript+Next.jsで開発をする可能性があったので、TypeScript+Next.jsで幾つかWebアプリを作ったり、経験が浅いフロントエンド領域のキャッチアップを中心に行っていました。
キャッチアップの際はChatGPTにめちゃくちゃお世話になったのと、これからはじめるReact実践入門 コンポーネントの基本からNext.jsによるアプリ開発までにお世話になりました。
また、低レイヤーをあまり勉強する機会がなかったので、ゼロからのOS自作入門でOSを自作するなどして勉強していきました。
99冊(29,200ページ)の読書
あと一冊で100冊だったらもう一冊多少無理してでも読んでおけばよかったです。
今年は子供が産まれたこともあって、昨年と比較すると1/3程度しか本を読むことができませんでした。今年は仕事で直接的に必要になりそうな本を中心に読んでいたので、新しい学問との出逢いという意味ではあまりなかったのは反省点です。
ジャンルとしてはリーンスタートアップ関連の本やUXデザイン系の本が一番多かったですが、学びと心理学のコミュニティの読書会でみなさんと一緒に読ませてもらった能動的推論やこれが現象学だの本はこれまで当たり前にしてきた振る舞いを変容するきっかけになり、非常によかったです。
翻訳レビュー
初めて翻訳書のレビューにチャレンジし、2冊のレビューに携わらせていただきました。
まだ本の具体的な告知はできていないのですが、発売されたタイミングか絹本をいただいたタイミングで告知をさせていただこうと思うので、もう少々お待ち下さい。
翻訳レビューを経験させていただいたおかげで、日本語の正しい文法や伝わりやすい表現、翻訳のコツなど色々な知見が得られてよかったです。
なお、翻訳レビューと一口に言っても今回担当させていただいた2冊では、まるでかかる労力が違って、経験としてもまるで違いました。
あんまり詳細をパブリックな場で書きすぎるのは良くないと思っているので、もし翻訳レビューのしごとがどんなものか具体的に気になる方は、飲み会などの場で直接お話をさせてください。
翻訳
昨年に引き続き、週に一時間のペースで翻訳をしていました。
翻訳のコツが大分掴めてきた印象が個人的にはあるのですが、それでも週に一時間のペースだと翻訳終了までの道のりは遠く、日々の仕事をしながら翻訳をしているのはめちゃくちゃすごいなあと改めて思いました。
また、上述した翻訳レビューで翻訳にまつわる知見が結構溜まったのも非常によかったです。
オンライン勉強会を中心に勉強会に692回参加
子供が産まれるまでは1年に1000回程度のペースでオンライン勉強会に参加させていただいていたのですが、子供ができてからは1年に400回程度にペースを落としました。
オンライン勉強会に関しては学びの逓減が若干起きつつあるような気が今年前半はしていたので、参加の仕方を見直してOST形式の勉強会への参加を増やしたりといった工夫をしていきました。
また、学びの密度という意味だとやはりオンサイトで行わって長い時間少人数で話す勉強会は非常に濃く、1日でものすごい量の学びを得て、仕事でのふるまいや日頃の行動も大きく変わるきっかけになるので、来年以降も積極的に参加していこうと思います。
カンファレンスに6回登壇
カンファレンスで6回(LTも含めると8回)登壇しました。
昨年はこのペースで登壇し続けるのは、ネタの生成が難しいのと準備に時間がかかり過ぎるという点の2点から限界を感じており、今年は登壇はあまりできないかな、と思って、この1年間はしばらく登壇をおやすみすることも考えていたのですが、育休以外ではペースを維持することができてよかったです。
ジャンルやプレゼンスタイルとしても昨年まではなんとなく同じようなものが多かったのですが、今年は色々なテーマで領域展開ができたかなあと思っいて、その点も非常によかったです。
日々の学びをプロポーザルにしたためるという方法を生み出したのがめちゃくちゃよくて、後は各地のスクフェスの色に合わせてプロポーザルをアレンジすることを繰り返すことで、大量のプロポーザルを生み出すことができました。(14個プロポーザルをSubmitすることができました)
TOEIC
2022年までに受けた一番直近のTOEICが245点だったので、入る会社的にもさすがにこれはまずいぞということで、今年は英語をコツコツ勉強して、860点にまで点数を上げることができました。
勉強内容は特に突拍子もない方法をとったりしたわけではなく、
- 毎日30分は英語に触れる
- 生きた英文を1500wordsくらい写経する
- 中学1年生の教科書/問題集から高校3年生の教科書/問題集までやり直す
- ランニングの間や家事/育児の合間などにあいている耳でリスニング(シャドーイング)をする
- TOEICを必ず毎回受ける
- 日本語で翻訳されていて一度読んだ本を改めて英語で読み直す
といったよくある方法を取りました。
勉強にあたっては、転職した際にみなさんからたくさんの本をいただいたのが本当に役に立ちました。どうもありがとうございました。
ただ、全然英語が喋れるようにはなっておらず、これはオンライン英会話をはじめ今までやってきた勉強法とは別の方法で勉強しないといけなさそうです。
パーソナルコーチング
spring.akiさんに今年もコーチをお願いして、1ヶ月に一度の頻度でパーソナルコーチングを受けていました。
今年はとにかく悩み苦しむことが多かったので、パーソナルコーチングでは昨年と比較するとタフな課題を出して、二人で課題に向き合い、行動変容につながようとしていました。
ここまでのブログでもわかるように、昨年までの3年間と比較すると今年は何事に関してもうまくいかないことが多かったので、パーソナルコーチングで個人を探求する時間は昨年以上に貴重な時間となりました。
プライベート
子供の誕生
2023年、なによりも大きかったのは子供が誕生したことかなと思います。昔から子供がほしいなと思っていたので、すごく嬉しかったですし、想像していた何倍も可愛くて毎日子供を見てはにやにやが止まらない生活を家族皆で過ごしています。
自分の生活に与えた影響が大き過ぎるが故にここはふりかえることが多すぎる予感があるので、別記事にまとめる予定です。(すでに結構な文字数になってしまっていますし...)
祖父の他界
子供が誕生した2日後、母方の祖父が他界してしまいました。
今年のはじめにはすごく元気で、一緒に初詣に行ったり旅行に行ったりしていたのですが、ちょっと体調が良くないらしいと話を聴いてからは本当にあっという間でした。
子供が産まれたことは母伝いに聴いたようで、その話を聴いたときはかなり体調が悪い中本当に喜んでいたということでしたが、自分の口からは直接伝えることができず、子供の顔を生で見てもらうこともできずで、すごく残念でした。(亡くなった瞬間にも立ち会うことができませんでした)
自分の行動を極稀にエクストリームだと言ってくださる方がいるのですが、そう言われるときの行動は間違いなく祖父から影響を受けているので、自分が想像している以上に自分にとって大きな存在なんだろうと思います。今でも思い出すとショックが大きいです。
生前に約束していたことが幾つかあるのですが、まだどれも全然達成できていないので、残りの人生で必ず達成できるように来年も頑張ります。
色々なトラブル
公にはとても書けない内容なのですが、2つ大きなトラブルに巻き込まれました。
どちらも本当に想像もしていないようなことで、何かのニュース記事でしか見たことがないような話だったので現実に起こるのは驚きしかなかったのですが、現在進行系でめちゃくちゃ大変でした。
時間でいうと、700時間以上の時間を今年はこのトラブル対応に費やし、お金もそれなりに使い、育児とのダブルパンチで家族も心身ともに疲弊することになり、とにかく大変でした。
これだけ時間と体力を費やしたのにもかかわらず、収束に向かいつつある部分とまったく先が見えない部分が混在しているので、この点は来年がすでに心配なのですが、当初よりは状況がよくなっていることを前向きに捉えようと思います。
体調
去年は坐骨神経痛/腰痛の発症+持病である難病の再発予兆+帯状疱疹と酷い年でしたが、今年は昨年に比べるとおおむね健康に過ごせました。
ただ、COVID-19に感染して重症化し一週間入院したのと、肥満が原因で健康診断の数値が軒並みA判定から陥落したのはよくなかったです。以下、それぞれ詳細を記載します。
COVID-19に感染
5月にCOVID-19に感染してしまいました。
持病の関係で、もしかかった場合は重症化する確率が結構高いというのは医師から伝えられていたのですが、案の定重症化してしまい、入院することになりました。
マスクをしたりアルコールで定期的に消毒するようにしたりと結構気をつけていたりしたのですが、やっぱりなるときはなってしまうんだなあと改めて思いました。
重症化したときには結構まずい状態だったので、なんにせよ生きて帰ってこれてよかったです。
肥満
自分とリアルで会ったことがある人は、あの細長い感じで肥満?となってまったく実感がわかないと思うのですが、春に受けた健康診断でしっかり肥満判定になってしまいました。
自分も多少太った自覚はありつつもまさかそこまで太っているとは思っていなかったのですが、結果を受けて自分の姿を改めて見ると、お腹から下がめちゃくちゃぽちゃっとしていて、定期的に定量的な値で(体重や血圧を)計測することを怠っていたのを反省しました。
原因としては転職したことでフルリモートになって運動量が極端に減ったことと、各地のスクフェスで美味しいものをたくさん食べすぎたことが推測されます。(後者はまったく反省していないです笑)
それもあり、8月後半からはランニングをはじめとした運動をするのと、毎日体重や血圧などを測って記録し、健康管理に勤しむことにしました。
結果的に、4ヶ月で18kg体重が落ちて、血圧等の数値も改善したので、12月現在は至って健康体になっていると思っています。
運動
昨年まではまったく運動をしてこなかったのですが、今年はランニングとバッティングセンター通いの2つの運動を始めました。
お陰で、
- 1日平均2000kcal消費したおかげで、食べる量を減らさずして上述したように肥満が解消しました
- 体力がupし、育児で平均3.5時間睡眠が半年弱続いても病気になったり心身に不調を感じたりしなくなりました
- 寝ようと思ったタイミングですぐに寝付けるようになり、数時間の睡眠でも体力がめちゃくちゃ回復するようになりました
といった良いことがたくさんありました。
ランニング
上述したようにランニングを8月後半からダイエット目的で始めました。
最初はジョギング程度でしたが、徐々に負荷を上げ、月500km-600kmくらいを目安に走りました。
その流れで調子に乗って12月には会社で出場機会があったランニング大会に出走したのですが、5km17:01で上位には遠く及ばす完敗でした。
元々長距離を走っていたのですが、タイムが現役のところと比べるとあまりにも遅く、自分自身でもショックを受けたのと、負けてしまい悔しいので、ランニングは来年も継続していこうと思っています。(強化期間は月に1000kmくらい走れるようになるといいなあ)
バッティングセンター
ストレス解消とダイエット目的を兼ねてバッティングセンターにちょいちょい行くようになりました。
目的意識を持たずただ打っているだけなのでなにか上達している感じはないのですが、爽快で楽しいです。
ただ、子供が産まれてからは頻度が下がりました。
趣味
個人で完結するという意味だとそんなに趣味らしい趣味はないのですが、数年ぶりにポケモンをやりました。
239位(レート2108)/1,100,000人だったので、今ひとつ納得はいきませんでしたが、実質2日しか最新作はやっていないので、かけた時間に対しては見合っていたのかなと思いました。
来年もやりたいのですが、まったくそんな時間はなさそうなので、次回作が出たら少しだけやろうかなと思います。