天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

3ヶ月間育休をとった

2024/7に第一子が産まれたため、7〜9月の3ヶ月間で育児休暇を取っていました。
この記事では、育休を取ってみた様子や感想をふりかえりしてみようと思います。

3ヶ月間の様子

生後0-1ヶ月

子供が予定日より一週間ほど早く産まれたため、まだ家の環境が整っていない状態だったので、生後一週間は、病院に半日+家の環境整備半日、といったバランスで動いていました。加えて、この時期は子供の名前が候補止まりだったので、名前を最終決定するのに苦労していました。

退院直後はわからないことだらけで、自治体や病院に電話をしたり情報を本で集めたりしながら、毎日過ごしていました。二人とも育児未経験のため、何が正しい情報なのかわからず、複数筋から言われたことを信じるようにしてたため、情報収集のコストは高かったです。
また、自分に関しては、パートナーが基本的に家事が難しい状態(水に触れることができないため)のため、家事をすべて担いつつ育児をしつつといった状態で、2時間寝れればましな日が続きました。(これは自分の家族だけの特徴かもしれませんが、この時期は子供の睡眠時間が1日を通して1時間程度でした)

生後1-2ヶ月

パートナーが家事に復帰してくれたお陰で、ちょっとした仮眠は取りやすくなりました。
一方で、生後0-1ヶ月にミルクをあげすぎてしまったことが原因で、赤ちゃんの体重が規定を大きく超える値になってしまい、ミルクを控えるようにしていたので、胃が大きくなった赤ちゃんから泣かれることが多く、授乳回数はより頻回になっていきました。

また、パートナーの搾乳→授乳→搾乳...のサイクルが無限ループしていたので、ここの時間をなんとか短縮すべく、母乳外来に通うようになりました。(本などを読むと赤ちゃんは3時間に一回位ミルクを欲しがるということだったのですが、我が家は1時間20分に一回は授乳だった上に、ミルクを飲むのに1時間弱時間がかかっていたため、混合で生活すると無限ループにはまることになりました)
母乳外来は、授乳の負担を減らすために通い始めたのですが、いざ通ってみると、プロフェッショナルから育児に関する情報がばんばん仕入れられるメリットも大きく、毎回たくさん質問を持っていって、育児に関するアドバイスをもらうことができました。このおかげで、情報収集にかかる時間が一気に減りました。

こういったこともあり、睡眠時間に関しては、パートナーも自分も一日合計で4-5時間くらいに改善しました。

生後2-3ヶ月

母乳外来に通ったことで、混合から完全母乳に徐々に移行し、授乳の負担がかなり減りました。
また、母乳になったことで外にでかけやすくもなり、ちょっとした散歩はできるようになりました。

一方で、完全母乳に移行したことで、パートナーに育児の負荷が偏りがちになってしまう問題は出てきたため、家事はなるべく自分が巻き取るようにしていました。
それでも、育児と家事だと精神的な気の張り方はぜんぜん違うので、負荷の偏りは完全には解消しなかったように思えます。

睡眠時間は、パートナーも自分も一日合計で6時間以上は取れるようになっていきました。

育休をとってよかったこと

子供の成長過程を見られた

まずは子供が日に日に成長していく姿を見ることができてよかったです。
新生児期は、顔や体型が毎日目まぐるしく変わり、ちょっとした成長を常に感じられるので、これを間近で見続けることができたのは本当によかったなあと思いました。

家族と向き合う時間ができた

土日は家族と毎日出かけるなど、これまでもプライベートの時間は取っていて、自分の中では充分家族と向き合えていると思っていたのですが、子供ができて24時間家族といる期間を過ごすと、まだまだ向き合えていない部分が多かったなあと感じました。

その想いから、改めて自分が今後の人生でどのように家族と接していきたいのかや、自分にとって家族がどういう存在なのか?を考えるきっかけができて、自分の価値観や考え方が変わることになりました。

家族の負担が分散できた

自分や家族にとって、育児は想像していた以上に大変だったので、自分が育児休暇をとったことで負担の分散ができたのはよかったと思っています。

子供が生まれる前に地元自治体が主催している両親学級に行った際、ワンオペ育児になると7割の人は鬱をはじめとした精神疾患になるという話を聴いたときは本当に?と家族と話をしていたのですが、体験してみると自分がワンオペだったら100%気が滅入っていたと思ったので、負担の分散ができてよかったです。

育児の大変さを実感できた

前述したことと重なる部分もありますが、育児が大変なことが身をもって実感できたのはよかったです。

育児に限った話ではありませんが、実際に生後間もない時期に育児を体験しているのか/知識として大変なことを知っているのかの両者には大きな差があると個人的には感じたので、今後育児を経験される方(&すでに経験された方)への配慮や共感もしやすくなったなあと思いました。

育休をとって大変だったこと

生活リズムの乱れ

仕事がないため、基本的にはこの時間には起きてないといけないという制約がなく、赤ちゃんは24時間不規則に泣いているので、生活リズムがめちゃくちゃになりました。

また、頭脳労働がないため、睡眠時間の低下がそこまでクリティカルに響いてこないため、睡眠時間を削りがちで、育休を取り始めた一ヶ月間は平均睡眠時間が2時間程度をずっと推移して身体に不調をきたすことになりました。

周りからの娯解

「育児休暇で休めているからXXして」「育児休暇なんだから時間あるよね」「育児休暇なんだから余裕持てているよね」といった誤解が想像以上に多く、困惑しました。

体調的には仕事よりも大分きつかったのですが、あたかも健康で余裕がある前提で接されることも多く、誤解を解くのに苦労しました(解くことが難しく、途中で諦めたりすることもありました)

外の世界との断絶

仕事や外の世界で誰かとコミュニケーションをとったりすることがなく、基本的には家族としか話す時間がなかったため、家族が煮詰まったときにかなりしんどかったです。

話題や日々の行動のバリエーションも極端に狭まったので、毎日が惰性で動いているような感覚を覚えることも多く、一日がすごく長く感じました。

学習時間の減少

ある程度覚悟はしていましたが、極端に学習に割ける時間が少なくなり、どんどん置いていかれるような不安や新しいことを何も学べていない毎日への退屈さがありました。

おわりに

色々大変なこともありましたが、結果的には育休をとってよかったと思います。
これからも新しい発見があったり新しい思い出があることを楽しみに、頑張っていきたいです。