天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

大人のソフトウェアテスト雑談会 #163【入梅】に参加してきた

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今週もテストの街葛飾に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

アラウンド83に物申したい

いくおさんがアラウンド83に物申したいと言っているという話を聞いていきました。

森さんはすでにスクフェス新潟で話を聞いたそうですが、100%同意したそうで、いくおさんの真面目さがすごい出ているのを感じたというお話でした。

流れでいくおさんの話になり、会話のバリエーションの掴み方の上手さや交友関係の広さ、Twitterでの交友関係の広さ...ひたすらいくおさんのすごさの話をしていきました。

森さんは、コミュニケーションスタイルをその場で選択しながら色々な人と意気投合できるのはプロダクトオーナーの基本技術だと思って見ているそうで、そのあたりのスキルが磨かれているなあという話も出ていました。

スクフェスとソフトスキル

上記で書いたように森さんは「コミュニケーションスタイルをその場で選択」もプロダクトオーナーの基本スキルだと考えているそうですが、ソフトスキルに寄りすぎているせいかスクフェスなどであまり話されない印象があるそうです。

ソフトスキルに寄った話をしすぎると、「性格の問題だよね」「それできるといいよね」で終わってしまう可能性があるため、なかなか発表の難度としても高くなるのではないか?という予想が出ていました。

その場で対処すべき問題と時間を置いて対処すべき問題

スクフェスの話からYOWの話に移った際に、ふりかえりにYOWを使うのがアンチパターンだというお話になり、そこからそもそもレトロスペクティブの設計自体がおかしいという話になりました。

具体的には、週に一回のスクラムで話すべきトピックとデイリー(あるいはその場)で話すべきトピックをうまく選別できていない人たちが多いのにもかかわらず、スクラムではそこを補完するようなプラクティスが充実しておらず、このあたりはスクラムが解決できていない部分だよね、という話題になりました。

スクラムではスプリントゴールの定義方法などの話はするけれど、その前にした方が良い4半期の経営目標みたいな話は全然出てこないよね、ということです。

そこからアジャイルコーチがCXO的な立場になるまでのキャリアパスみたいなものがアジャイルコーチから提案されていかないのも問題だよね、という話に派生し、POやPdMに対しても話が飛んでいきました。

直近のPdMに対して想うこと

スクラムにおけるプロダクトオーナーはさておき、会社を牽引していくような立場になることが理想として求められるようなPdMの方々が、人間関係調整機のような働き方だったり、アウトカムを重視するロードマップみたいな話を中心にしているは残念だという話になりました。

プロダクト・レッド・グロースやマーティ・ケーガンでは会社を牽引するのがプロダクトだという話が出ているのでモチベーションとしてはあるのかもしれないけれど、上記で話したような内容がもっと積極的に出てくるといいよね、という話をしていきました。

アジャイルコーチの分類

アジャイルコーチの分類として、社外アジャイルコーチ/社内アジャイルコーチというよりも新規案件立ち上げのアジャイルコーチ/案件を継続させるアジャイルコーチという分類のほうがしっくりくるかもしれないという話が出ていました。

一方で、新規案件立ち上げのアジャイルコーチ/案件を継続させるアジャイルコーチはアンチパターンの一種だと考えているという意見もあって、案件を継続させるときにも新規立ち上げの際のメカニズムの理解が足りていないと失敗する可能性が高いと思っているという話もありました。(新規と継続で分業したことで発生したコストを長期的には支払うことになる)

理想的には新規案件立ち上げのアジャイルコーチ/案件を継続させるアジャイルコーチとわけないほうがいいよねというのはその通りだと想う一方で現実的には難しいよね、という話も出ていました。

全体を通した感想

葛飾らしい話の転換スピードの速さは維持されつつも、雑談の内容は葛飾(木曜日)でした笑

人や場の交わりによる作用が見えて、神回でした。