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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
「アジャイル式健康カイゼンガイド」の著者お二人が座談会形式で、本の執筆に関わるあれこれを話してくれる会です。
会で印象的だったこと
健康というテーマの個別性
普段保健師として働かれている福島さんが、普段は対話を重ねながら一人一人にとっての健康を考えるが、本だとどんな人が読んでいるのか分からないのでどのように説明を構成していくのか考えるのが難しかった、という話をされていました。
その際に、健康は個別性が高いという表現をされていたのですが、この表現が個人的にはすごく腹落ちしました。
執筆の過酷さ
本が出るかわからない不安との戦いや、執筆しながら睡眠を削って本を執筆したというお話、実際に届けたい読者に読んでもらってフィードバックをもらうことができないのでついつい長く書いてしまって書き直ししたというお話、書こうと思っても書けない、思うように筆が進まずに徐々に出版時期が伸びてしまう...本を書く大変さについて様々な話を聞いていきました。
読書が好きなので普段から本を読んでいるのですが、著者の方への感謝の念を改めて感じました。
懸田さんのトラウマ克服
懸田さんはこれまでも本を書いてきたけれど、出してもなかなか売れなかったり、本を出した瞬間に本のテーマが古い技術になってしまったり、自身が出した企画が潰れてしまったり、トラウマを抱えていたというお話を聞いていきました。
しかしそのトラウマは、今回本書を出版したことで20年越しに解消されたということで、会全体を通して一番じーんとくる話を聞くことができました。
筆者の推し部分
懸田さんは、多数の推しがあるということでしたが、特に健康のカイゼンパターンが推しだということでした。また、強迫観念である「〜すべき」「〜は絶対にやらないといけない」といった思考からでは健康のカイゼンは進んでいかないよね、というお話もされていました。
福島さんは、P217のイラストと、自分の現状を把握することができる状態チェック(P78)が推しということでした。(イラストはとても可愛いので、イラストのキャラクターとの対談形式で本を構成することも検討したそうですが、ページ数があまりにも多くなりすぎて断念したということです)
健康法の実践
巷に健康本や健康に関する知識は溢れているため、どれが正しいとかどれがあるべき健康法だとかは正直言えず、自分自身に合ったものを試してみるのがお勧めだというお話でした。
この際、あまり先入観を持たないようにすることや*1、多額の金額がかかるような健康法を避けるのがコツだということです。
他にも、実際に健康というキーワードから連想されるトレーニングや会社についての私見を聞けたりと、面白かったです。
会全体を通した感想
色々な裏話が聞けて楽しかったです。
まだ本は積まれている状態なのですが、懸田さんと福島さんのお二人が協力し合いながら、二人の知識を総動員して本を執筆した様子が知れて、本を読むモチベーションがとても高くなりました。
*1:この人が言っていることなら大丈夫だと考えたり、この方法はなんか怪しいからやめておこう...