天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

アウトプットとインプットを継続する秘訣LT会に参加してきた

yumemi.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

アウトプットとインプットを継続的に実施されている方々がどのような工夫をしているのか?という趣旨で話を聞くイベントです。

会の様子

講演1〜私がアウトプットをやめられない10の理由〜

最初におおいしさんから話がありました。

おおいしさんは、

  • 知識定着
  • ハマってもポジティブになれる
  • 考えの洗練
  • 思考の硬直化の防止
  • 成長の実感
  • 言語化能力の向上
  • 情報をより集めたい
  • 職場における信頼関係の向上
  • キャリア・市場価値の向上
  • チャンスが得られる

の理由からアウトプットを続けているということでした。
また、何よりも楽しくアウトプットするのが重要だということで、承認欲求や義務感でアウトプットするのが続いてしまうと苦しくなるという話もありました。

講演2〜私がアウトプットをする理由と気を付けていること〜

続いてygknさんから話がありました。

ygknさんはアウトプットする際に、これまでいた巨人の知見を発展させることを意識するようにしているそうで、自分がこれまで積み上げてくることができた結果に感謝をしながらアウトプットしているそうです。

アウトプットをする際には、自分が面白いと感じた記事などを探り、どういうアウトプットに価値があるのかを深堀りしているそうで、これに加えてアウトプットをみてくれた人がどのような行動変容を起こしてほしいのかを考えているそうです。

また、アウトプットのコツとしては、他の人よりも一段階深堀りしてみることを大切にしているそうで、リスペクトを持ちつつも深い部分(実際のソースコードなど)に一歩立ち入ることを意識しているということでした。

講演3〜「正の影響力」を目指して書くこと〜

次にhoney32さんから話がありました。

honey32さんは会社がアウトプットを推奨していることからアウトプットし始めたそうで、困っている人に対して届けられるようなアウトプットを意識しているということです。
具体的には、困っている人の調査として、どんな困りごとがあるのか?を巡回したり日本語のドキュメント量を調査したり自分自身が実際に困った経験を大切にするようにしているということでした。

アウトプットする際は、タイトルにめちゃくちゃ拘っているということで、「驚き最小の原則」にしたがって、結論をずばっと言うことが重要だと考えているそうです。(煽りタイトルはつけないようにしている)

講演4〜アウトプットをがんばりはじめたデータサイエンティストの話〜

次にchiakiさんから話がありました。

chiakiさんは自身の成長を第一目標としてアウトプットをしているそうで、自分に情報を集めたり思考を洗練することを重要視しているということでした。

また、アウトプットを継続するためには、

  • 目標の公言をすることでプレッシャーをほどよく感じられるようにする
  • ルーチン→報酬→きっかけの習慣の3段階ループを意識し、Notionにチェックをすることで報酬化する。また、不確実性の小さい小さな報酬を得られるように準備している
  • 誰かと一緒にやる

ことを意識しているということでした。

講演5〜私がやってきたアウトプット集〜

次にもぐもぐさんから話がありました。

もぐもぐさんは高校の文化祭でソフトウェア開発をしたり、画像共有システムを開発したりしてきたそうで、高校時代からやってきた個人開発が原体験になっているそうです。

個人開発をやっていくと、知らないことがたくさん出てきて、インプットをがんがんする必要性に迫られるため、まずは自分の生活を便利にする目的でも良いので何かしらのプロダクトを個人で作ってみるところから始めるとよいのではないか?ということでした。
こうした個人開発を進めていくことで生まれたものを記事にすることで更なるアウトプットになり、技術コミュニティの活性化にも繋がるということです。

講演6〜備忘録駆動開発〜

次にnamniumさんから発表がありました。

namniumさんは承認欲求が強めだと自覚していることもあって、執筆負荷を他の人よりも強めにしているそうで、その方法のお話がありました。

まず、namniumさんは記事の象徴成果物をランドマークと呼んでいて、このランドマークをまず明確にすることを重要視しているそうです。
ランドマークがあることで、読者は記事の目標が確実にイメージとして湧きますし、筆者もコンコルド効果によって最後まで書ききれる確率が高まるそうです。

また、備忘録を獲りながら開発することで、絶対に書きたいことと書く必要はないことの区別ができるようになり、記事の内容整理に役立つということでした。

講演7〜登壇の心理的ハードルをコントロールする技術〜

最後ににしこりさぶろ〜さんから話がありました。

登壇をしようと考えると、

  • ネタが見つからない
  • 話す内容をまとめられない
  • 人前に出ることが怖い

のハードルがあるということで、それぞれの対応策の話がありました。

まず、ネタが見つからないという話に関しては、「人前に出て伝えるような価値があるような話題を持っていない」という話であることが多いそうで、そこで自分以外の人と話して深堀りをしてもらったり、ネタのユニークな見せ方を考えるようにしているそうです。

次に、話す内容をまとめられないという悩みに関しては、登壇のゴールを明確にした上で、イベントの趣旨に外れない程度でまずは自分が楽しめる発表を重視しているということです。
資料をまとめる際には、文章を短くしすぎないことと、自己紹介で伝える情報を洗練させることと、「まとめ」でゴールが明確化されるようにすることの3点を意識しているということでした。

最後に、「人前に出ることが怖い」ですが、これは自信のなさに起因するものなので、自信がつくまで充分に事前準備をすることを大切にしているということでした。

会全体を通した感想

皆さんアウトプットを楽しんでいるところやアウトプットの動機は共通しているものの、一つ一つのアウトプットにどれだけ負荷をかけるかや、どれだけストイックにアウトプットに取り組むのかは違いがみられて、面白かったです。

若くて非常に多くの内容をアウトプットしている方が多かったので、これだけアウトプットしている人がいるのなら自分もまだまだなあという刺激ももらえました。

また、発表と全然関係ないのですが、scrapboxをプレゼンテーションモードにして発表しているというのは初めてみて驚きました。