こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、イベントページから引用です。
前回は「ChatworkのEMが歩んできたキャリアとこれからのEM」と題し、Chatworkのピープルマネジメント体制について広くお話ししました。
今回はそれぞれのEMのマネジメントへの向き合い方について取り上げます。 同じEMでも大事にしていること、得意なことは人それぞれ。 実際のエピソードを交えながら、どのようにマネジメントをしていくかについてお話するので、組織運営に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
会の様子
マネジメントとは？
最初にアイスブレイクも兼ねてマネジメントとは？という話をそれぞれから聴いていきました。
- 原さん...エンジニアがマネージャーに戻りたいときに「hogeがつらいので戻りたい」と話すことがあるが、そのhogeがマネジメントになるのでは？と考えている
- 澁谷さん...マネジメントする人たちの総和よりも大きな価値を生み出すことがマネジメント
- 門田さん...戦術を定義し、経営層と現場の架け橋となるのが重要だなと思っている
- だいくしーさん...マネージャーが仕事しやすくするための管理やメンバーが働きやすくなるための環境づくり、の2点が考えられる
1on1で大事にしていること
続いて、EMが多くの時間を割く1on1に関して、何を大切にしているのか？という話がありました。
- 門田さん...とにかく傾聴が大切だと思う。フィードバックがあるよ、という話は伝えることが多い。フィードバックしなきゃいけないときは、フィードバックする内容に関して本人がどのように思っているか？というところからスタートするようにしている
- だいくしーさん...信頼貯金を増やす場だと捉えているので、リスケとかをしないこと/約束を守ることは最初の一歩として大切にしている。8割くらいは傾聴し、2割くらいは期待調整をするイメージ
- 原さん...次の1on1までに何かしらのアクションをする、というのを約束している。モヤモヤを出し切ってもらうのは大切にしている
- 澁谷さん...時間に余裕を持つことを大切にしている。内容を詰め込みすぎないようにしている
チームビルディングで効果的だったと感じた経験やポイントはあるか？
続いて、リモートワークでチームビルディングをしていくための経験やポイントに関して話がありました。
- だいくしーさん...腹を割って話せるような時間を意図的になるべく早く作ることを大切にしている。会話する話自体を多くする
- 門田さん...自己紹介をバックボーンからがっつり話すことは大切にしている
- 澁谷さん...私の取り扱い説明書、を考えるワークはよかった
- 原さん...心理的安全性が高い場が定常的に用意されている(朝会など)
根回し
表にでなさそうなテーマということで、根回しのコツや根回しをするタイミングに関して話が出ていました。
- 門田さん...人事に関してやコンディション的な部分など、情報解禁されたときにびっくりされるようなことに関しては、根回しをする。また、チーム内でシュミレーションをする。情報開示する権限をもらうために根回しすることもあるし、「もうこれは言わないと納得できないでしょ」という話は、後で怒られてもいいから先回りして言っちゃうこともある
- だいくしーさん...驚き最小の原則にしたがって、インパクトがある話をする際になるべくびっくりしないようにする
- 澁谷さん...丁寧なコミュニケーションを売りにしているので、かなり慎重に根回しをする
- 原さん...対1のコミュニケーションのほうが対話がしやすいので、対1でまず伝えるようにしている
採用面接で重視すること
最後に、採用関連で重視していることに関してお話がありました。
- 原さん...アトラクトを重視している。相手がいいなあと思ってもらえるような紹介をする(エンジニア向けに伝える会社の話など)。また、未来感を持ったストーリーを話すようにしている。ちょろそうに思われるのは大切だと思う
- 澁谷さん...資料が大切だと思っている。少しいやらしい話かもしれないが、今回の動画も良い資料だと思っている
- だいくしーさん...候補者も見定めているんだぞというのを考えて、自分自身の能力も採用者と一緒にフェアに見せることを意識している。自分の腹の底も見えるようにしている
- 門田さん...人柄を見るようにしている。ただ、面接で取り繕うのは当たり前なので、開示してもらえるために笑顔を作るようにしている
会全体を通した感想
EM関連のイベントだとふわふわした話が多めに感じることもあるのですが、結構踏み込んだテーマで話をされていて、楽しかったです。
マネージャー視点でどう考えているか？という話は、マネージャーを普段されている方はもちろん、マネージャーと接するメンバー視点でも貴重な情報なので、どんな部分を大切にされているのか？というのが色々な観点で聞けて学びが深いイベントでした。
