今日から二日間DevOpsDays Tokyoに参加しているので、会の様子を書いていこうと思います。
会の概要
以下、イベントページから引用です。
DevOpsDays は世界中で開催されているカンファレンスです。
ソフトウェア開発、ITインフラ運用、そしてその境界線上にあるトピックをカバーし、特にDevOpsを実現するための自動化、テスト、セキュリティ、組織文化にフォーカスします。
IT技術を駆使して変化に強いビジネスインフラを実現するスキルを身に着けるために、国内外の最先端の事例とプラクティスを結集します。海外から第一人者を直接招き、ここでしか手に入らない最新情報をリアルタイムで入手出来ます。 最先端のテクノロジの活用法はもちろん、先進企業で必要とされてきた背景までも理解し、正しく組織内に展開するための洗練された知見を得られます。
このイベントが日本のみならず、世界のDevOpsプラクティスを共有できる、意義のあるイベントになれるよう、願っております。
会の様子
DevOps, Development Cadence and the Product Life Cycle
まずはkeynoteを聞いていきました。keynoteの内容は別記事に書いたので、そちらに詳細を委ねます。
ランチタイム&ギャザリング
ランチを食べてギャザリングしていました。以下、時系列かつ箇条書きで簡単にやったことを書いていきます。
- 推し活としてMichael Feathersにサインをしてもらいました。(書籍はもちろんレガシーコード改善ガイドです)心臓バクバクでしたが、初めて著者からサインをもらうという体験をして、めちゃくちゃ嬉しかったです。いくおさんには推し活にがっついている様子を突っ込まれましたw
- 今半のすき焼き弁当を食べました。相変わらず美味しくて、周りからも「ご飯美味しすぎない!?」という意見が多数出ていました。
- おーのAさんとすれ違って一言挨拶をしました。今日は会社の方を巻き込んでいるというお話でしたが、本当に色々な場所で精力的に活動されていて、すごいです。
- 知り合いの方々がいたにはいたのですが、皆さん忙しそうだったり別の方と話をしていたので、一人でご飯を食べようとしていたところ、Miyakeさんに声をかけていただき、一緒にご飯を食べました。お互いの仕事の話を中心にしたのですが、カンファレンスの醍醐味を実感する一時を過ごすことができました。
- KAGのブースに行きました。ぴよさんをはじめとしたKAGメンバーの方々からKAGがやっていることの説明を聞いたり普段のKAGの開発の様子を聞いたりと、色々な話をしていました。
- kobaseさん紺野さんtarkさんと雑談をしました。皆さんすごい久しぶりの感覚があったのですが、話をしているうちにそうでもないことに気が付きましたw
- いわきりさんとお話しました。ちょっと相談したいことがあって、どこかで対面でお話を聞ければなあと思っていたので、どんぴしゃタイミングでしたし、丁寧に相談も聞いてくださって、とても助かりました。
- 小笠原さん紺野さんと話をしました。仕事で最近困っていることを中心に話していたら転職を勧められ、小笠原さんはさすがに仕事をしているなあと思っていましたw
- 小笠原さんとぴよさんとお話をしていきました。ぴよさんが一発屋の気持ちがめちゃくちゃ分かっているという話を聞いていたのですが、その過程でぴよさんの凄みを新たに発見するような場面があって、個人的には大満足でした。ブログも読んでいただいているようですごい嬉しかったです。
- kamoさんとお話をしました。昨年からセッションを聞いたりしていてTwitterでもつながっていたのですが、直接対面で会って話をすることはこれまでなかったので、お話ができてよかったです。
組織のサイロを打破する!エンジニアがオーナーシップを持って共創する開発プロセス「インナーソース」
続いてHattoriさんのセッションを聞いていきました。
DevOpsの文脈でも語られる組織文化の変革(透明化)と絡めて、インナーソースの取り組みの意義やインナーソースにまつわる誤解、インナーソースの効果的な活用方法やアンチパターンの話がメインにあり、最後にAIとの協働に関して話がありました。
最初はインナーソースが解決したい問題意識について話があったのですが、組織のサイロ化を仕組みを活用して壊せるのは非常に魅力的だなあと感じましたし、DevOpsやXPといった思想との相性が知れたのもよかったです。
中盤はインナーソースにまつわる誤解やインナーソースが活用できるユースケース, アンチパターンの説明がありました。
スライドに出ていたほど極端な誤解はなかったですが、自分の捉えている範囲が狭いことを痛感するような話が多くあったので非常に学びが深かったですし、抽象的なポイントから現場であるあるな事例の話まで広く聞けたことで、理解が深まりました。
最後はAIとの協業にまつわる話がありました。
ここでもインナーソースの考え方が繋がってくるというのは見事な流れでしたし、GitHubの中の人からGitHub Copilotの話が聞けて面白かったです。
自分は全然インナーソースに詳しくない状態で話を聞いたのでインナーソースに対する理解が深まったという意味でまず勉強になったのですが、DevOpsという参加者のコンテキストから見事にインナーソースの魅力を伝えている点や、スライドとトークの組み合わせ方がめちゃくちゃ上手な点など、発表のクオリティという意味でも勉強になることが非常に多かったです。
変更障害率0%よりも「継続的な学習と実験」を価値とする〜障害を「起こってはならないもの」としていた組織がDirtの実施に至るまで〜
いくおさんのセッションを聞いていきました。
最初はDevOpsとは程遠い「障害は起こってはいけないものであり変更障害率は0%を目指すべきである」時代の話から始まったのですが、このあたりは自分自身も前職で経験がある話だったので、強い共感を持ちながら話を聞いていきました。
その後、GoToさんがまず明確にそのスタンスが間違っていることを発生したあたりまではそれなりに聞くような話だったのですが、そこから地道に活動を続け、100点ではないにしろ確実に過程を踏みながら障害を学習の一つとして捉えていく道のりの話になったあたりからは組織の強さやGoToさんを中心とした色々な方々の凄みがひしひしと伝わってきました。
特に、スクフェス大阪で得た学びを次の日から行動に移して次の次の日にはDirtをやっているのは本当にすごくて、きっかけ一つでここまで大きな変革が起きるのか...!というのを実感しました。
最後は、そうした活動をふりかえって再現可能性を高めるようなまとめに続いていったのですが、ここでもいくおさんらしい切り口で、相手を信頼して尊重した結果起きたことを見事に言語化してくれており、素晴らしかったです。
いくおさん自身や会社全体がどのように変革していったのか?というのを、発表の中で強弱をつけながらめちゃくちゃリアルに伝えているのが本当にすごくて、最高の発表でした。
また、途中にあった\DevOps! DevOps!/のスライドを見たときに「これは絶対叫ぶんだろうな」と思ったのですが、期待を超える叫びを見せてくれて大満足でした。
会全体を通した感想
久しぶり(といっても一ヶ月ぶりですがw)のカンファレンスでギャザリングを味わうことができて満足しましたし、Michael Feathersにサインをもらえたり珠玉のセッションを聞くことができて学びも深い一日でした。
明日は午前だけの参加になってしまいそうですが、塩田さんの話もありますし、少しでもギャザリングができることを楽しみにしています。