こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
- 会の概要
- 会の様子
- 全体を通した感想
会の概要
以下、connpassのイベントページからの引用です。
Merpay Tech Talk は、毎回各テーマに興味のあるエンジニアたちが集まり、技術的な知見を共有しあうことを目的とした勉強会です。
今回のテーマは、「事業成長を支えるArchitectチームの取り組み」です。 技術的なTopicも紹介しつつ、あわよくばメルペイのArchitectチームに興味を持ってもらいたいという回です。
オンラインイベントですので、真剣に聞いていただくも良し、別のことをしながらBGMにして聞いていただくのも良しです。
会の様子
メルペイ Architectチーム概要 by osamingoさん
メルペイのArchitectチームがどのような行動理念を持ってどのように動いているのか?今日この後の発表はどのような話をするのか?という所を前段として話してくれました。
Architect業務, Engineering Productivity業務とそれぞれかなり責任が重い(からこそ楽しい)業務をされているということで、非常に働き甲斐のありそうな環境だなあと感じました。
What Are We Doing as Merpay Architect? by yuki itoさん
メルペイのArchitectが具体的にどのような活動をしているのか?という所を具体的に話してくれました。
主な活動内容としては、技術的な意思決定, 組織的な課題の抽出・解決, Design docのレビュー, API Gatewayの開発, 技術の標準化・導入支援をされているということで、それぞれの活動について説明してくれたのですが、伊藤さんのスキルの高さに驚きました。
現場の開発者やQAから困っていることを聴いて、自分自身でコードを書いて問題解決してしまうというすごみは勿論、多数のステークホルダーに対して色々な観点から意思決定の根拠を説明したり、既存にない文化を広める役割だったり、かなり広範囲において高いスキルを発揮されており、圧倒される20分でした。
マイクロサービスダッシュボードの紹介~Infrastructure as codeで構築したリソースの可視化と再利用~ by utahtaさん
続いて植草さんから、マイクロサービスダッシュボードの技術スタックや植草さんが行っている改善活動のモチベーションの話をしてくれました。
マイクロサービスダッシュボードとは、マイクロサービスに関する様々なデータ収集してそのデータを可視化するウェブポータルサイトのことで、データはAPIとして提供されるというお話でした。
これは、マイクロサービスの品質や状態の可視化に加え、マイクロサービスのドキュメントを手で整備する手間を省くことに寄与しているということです。
発表の後半では、このマイクロサービスダッシュボードの技術スタックについて詳細に話を聴くことができて楽しかったですし、実際に稼働しているシステムの技術要素や具体的なArchitectureを聴くことができたのは非常に学びになりました。
Q&A
残った時間で、発表者のお二人がQ&Aに答えてくれました。
Anthos Service Meshを使っているか?
現状は使っていないということです。これは、Anthos Service Meshはマネージド故に一部の制約があることが理由だということで(一部のCRDが使えない)、今後バランスを見て導入検討しているとの回答がありました。
一般的に金融関連サービスだとセキュリティ重視で、インフラも既存サービス(e.g mercari)から切り離すことが多い。MerpayとMercoinの通信は直接ではなく、出口のようなGatewayがあるのか?
アイソレーションは高めないといけないものの、通信は必要なのでどうするかを議論中ということです。具体的には、お互いのシステムで口となるGatewayをおくようなことを検討しているとお話がありました。
Design Docの粒度は?
Designで相談したいときや新たにマイクロサービス作る時に、相談をスムーズにしてもらうために書いてもらうようにするのが目的のため、特に粒度はこだわっていないそうです。(BPさんによく使ってもらっているとのこと)
Grpcでマイクロサービス間の通信に使っているが、Traffic Directorは使っているのか?
局所的に使うアイデアはあるけどまだ実現には至っていないということでした。
Architectチームの採用要件とかどんなエンジニアが欲しいかなどをざっくり知りたい!
ジョブディスクリプションがあるようで、こちらを参考にして下さいとのことでした。
技術が好きで、事業に向かって真の価値を出そうとする姿勢がある人。また、上流下流関係なく一気通貫で仕事をすることが求められているということでした。
全体を通した感想
メンタルやマインドではなく、技術にかなり寄ったお話が聴けて、満足でした。
Architectの仕事の責任の重さや求められるスキルの広範さは理解していたつもりでしたが、想像を超える難度と責任の仕事をされていて、驚いたというのが正直な感想です。
どこかの機会で、今日メインで話してくださった伊藤さん植草さんのお話は是非また聴きたいと思いました。