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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。(仕事の関係で前半のおおひらさん講演部分は聞けていません...)
会の概要
おおひらさんの経験ベースで、スタートアップの現場で働くQAエンジニアが普段どういうテストをしているのか?という話を聞いていくイベントです。
会の様子
冒頭で書いた通り講演部分は参加ができなかったので、講演後にあったパネルディスカッションとQ&Aの様子に関して、テーマごとに質問と回答を常体で記載していきます。
テストで理解度を上げるというのは誰の理解度を上げるイメージを持っているか?
テスト設計ツール自体がコミュニケーションツールになっている側面があるため、具体例をもって、チームやQAエンジニア(自分自身)の理解度を上げていくことをしようとしている。
チームみんなでテストをやっているという話だが、テスト設計や実装はどういう役割分担をしているのか?
明確な役割分担はしていない。
一応テスターなのでおおひらさんはテスト分析がチョットできると思っているため、テンプレートを作ったりはするのだが、テスト設計自体はQAエンジニア以外のエンジニアも含めて全員でやっている。
また、みんなでやりやすいようになるべく小さい単位でソフトウェアを扱うようにしているように工夫している。
最初からできていたわけではないが、おおひらさんが少しずつテストを先に実施するようにしてからエンジニアの人たちもその効果を実感するようになり、今のような状況に至った。
新規事業ということもあり、みんなで成功していくぞという一体感があり、コミュニケーションを取るハードルはすごく低い(基本的には対面でコミュニケーションを取っているしリモートのときもGatherで常に集まっている)ので、こういったことが実現できているのだと思っている。
小さい単位とはどれくらいの単位になるのか?
もちろん厳密にいえばそうではないときもあるのだが、スプリントをまたがないくらいの単位でやっている。
テスト分析・設計はどれくらいの時間で終わらせているのか?
ハイレベルなテストケースを作るまで大体2時間くらい。
プロダクトの〇〇フェーズだと〇〇のテストを重視したほうが良いというパターンのようなものはあるのか?
性能系のテストは顧客の数によってだいぶ絞りやすいなと思っている。
あとはエラー系のテストをどこまでするのか?みたいな話もかなり絞りやすいと考えている。
全体的に定性的な話にはなってしまうが、会話の中で「このくらいですよね」を常に探っている。
テスト以外で気にしているコミュニケーションはあるか?
みんな元気かな?は気にするようにしている。あと、「これ大変そうだな...」みたいな空気や場の雰囲気、リアクションみたいなものは気にしていると思う。
また、スクラムにとっていい振る舞いか?は大切にしているが、スクラムマスターというほどチームにフォーカスしているかというとそんなことはない。
ソフトウェア開発で起こる問題は多くの場合認識の不和が原因なことが多いとおおひらさんがキャリアを積んでいく中で考えているので、ちょっとしたコミュニケーションを取るだけで全然改善するならそれはROIが高いなと思ってこうしたことに気をつけて取り組んでいる。
リリースノートやマニュアルを作っておきた変化はなにか?
ビジネス部門から多くの質問が仕様に関して来るようになった。
リファインメント段階からビジネス部門の人にはもちろん入ってもらっているのだが、リリースノートのタイミングで質問が来るようなケースも多々増えてきて、そういったところは良いなと思っている。
また、おおひらさん自体が安心感を持ってリリースに向かえるようになった。
会全体を通した感想
おおひらさんが日常的にどのようなことに気をつけてQAとしての活動をしているのか?というのがたくさん聞けて楽しかったです。
コミュニケーションやチームの変化に気を配りながらも、品質に目を向けるんだからあくまでもテスターでスクラムマスターではないよと言っているあたりにおおひらさんの生き様が現れていて良いなと思いました。