天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

面倒なことはChatGPTにやらせよう - Forkwell Library #42に参加してきた

forkwell.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

以下、イベントページから引用です。

第42回目では『面倒なことはChatGPTにやらせよう』を取り上げます。

2023年11月のアップデートに対応した「ChatGPT有料版」の書籍がついに刊行します。今回は、著者のカレーちゃんさん、からあげさんをお招きし、本書の内容や執筆エピソード、GPTの作り方やChatGPTでのX(旧Twitter)のアーカイブデータの分析などについてお話しいただきます。

会の様子

著者による講演

最初に著者のお二人による講演がありました。以下、内容をまとめていきます。

書籍概要

ChatGPT(ChatGPT Plus)を活用する事例として、excelの関数を自動生成してグラフを作ったりパワポのスライドを作ったりといった現場で使える実例に振り切った話を紹介しているということでした。

他にも使っていて楽しい画像処理(顔認識や似顔絵作成、画像作成など)の仕方や実際に使えるプロンプトの紹介があったりGPTsの使い方などに関しても話があるということでした。

書籍を書くまでの裏話

書籍の1/3は丸々書き直したり入稿時は徹夜で書籍を書いたりとなかなか生み出すまでには苦労があった書籍だというお話でした。書籍を書いている途中にOpenAIのアップデートがあったり、紹介したプロンプトの再現性を吟味したり、なるべく多くの人が分かるような表現を推敲し続けたこともあり、かなりの時間をかけたということです。

また、編集者の方が今回初めての出版ということで、参拝を繰り返しまくったりし出すなど験担ぎをめちゃくちゃしたりしていたという紹介もありました。

書籍コミュニティ

生成AIの領域は進化が早く書籍の内容もすぐに陳腐化してしまう懸念があるため、書籍を買った人だけが入れるようなコミュニティを作ったということでした。

執筆経緯

Xでポストがバズったことが出版のきっかけだということでした。(書籍タイトルもこのポストがきっかけ)

ChatGPTにおける自動化

ChatGPTで自動化をする際は半自動化に向いているということで、Xでのポスト自動化など一手間挟みたい場合に使えるという話がありました。

書籍を書く際も面倒なことは積極的に半自動化していったということです。

Q&A

講演の後はQ&Aがありました。以下、質問と回答を一問一答かつ常体で記載していきます。

初心者に向けてわかりやすくというのはどのような点が具体的な工夫ポイントだったのか?

エンジニアではない担当編集者の大橋さんが読んでフィードバックをくれた。

ChatGPTへの指示のデバッグ方法は?

エラーが出ると自動でデバッグしてくれる。それ以上のエラーはググるときと同じでエラープロンプト貼り付けたりする。

事務業務への組み込みはどのように考えているのか?

事務業務の定義次第だが、Excel仕事やメール作成などは自動化できる。

論文要約botはGPTsが使えれば論文要約に特化したChatGPTのサービスと同等レベルの要約が出てくるのか?

もちろんプロンプトの工夫次第だが精度はそこまで変わらない印象がある。

プログラミングができない人はChatGPTの何割位使いこなせていると思うか?

7-8割は使いこなせるのではないかと思う。残りの2-3割はライブラリの選定とか。本書に書いてある自動化はプログラミングができなくてもできるはず。

退屈なことはPythonにやらせよう、のタイトルは意識したのか?

直接的なきっかけはXのポストきっかけだったが、意識はしている。

この数ヶ月で出たおすすめのプラグインは?

マインドマップ作成のプラグイン。本でも紹介している。あとはプラグインテリアも適していそう。

コミュニティにはエンジニアが多いのか?

あんまりエンジニアかどうか分かっていないのだが、なんとなくエンジニアじゃなさそうだなみたいな人が多いイメージはある

ChatGPTにdilibを使うと精度が高くなるということは外部ツールをChatGPTが使うということか?

デフォルトだとクラシカルなものを使っているので具体的なライブラリ名を教えるといいというだけで、外部ツールを使っているわけではない。

スマホアプリから使うときとwebプラウザを使うときとの違いは?

音声入力がスマホアプリだとできるので、キーボードを打てないような子供でも使えたり、英会話の練習に使えたりする。

会全体を通した感想

書籍の概要やTargetが知りたいなあと思い参加しました。

今回の紹介を見る限りだと自分はTargetの読者ではなさそうかな?という感じもしたのですが、現場で作業の自動化に取り組まれている方々が集まるコミュニティは気になったので、書籍を買ってみようかと思いました。