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今週も分散アジャイルチームの会に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。(1時間くらい過ぎた後に途中参加だったので冒頭のOSTテーマは入っていません)
読書に悩むあなたに贈る50の読書方法カタログの同時視聴
いきなり昨年の自分のスクフェス大阪の発表を同時視聴していきました。
紹介したカタログをきっかけにみなさんの読書の話が聞けて非常に楽しかったのと、1年前と今との読書法の自分自身の差分が見つけられて改めて学びが見つかる時間を過ごすことができました。
具体的には、以下のような点は去年と比べると変わったかなあという気がしました。
- 最初に入門書をあまり読まなくなった(古典を読むようになった)
- 物理本をがんがん買わなくなった(スペースがきつくなった)
- 挫折しなくなったので挫折を避けるための工夫は意図的にしなくなった
- 経験の正当化をあまりしなくなった
ただでさえ自分の発表を聞くのは恥ずかしいところにリクエストされた期待に応えられるかの不安が加わり、複雑な気持ちでの同時視聴でしたが、最後に小泉さんからお褒めの言葉をいただけて安心しました。
アジャイルにおける概算見積もり
アジャイルで全体を概算で見積もりするのって絶対当たらないし時間をかける意味がないよね、という主張に対してきょんさんが思うこととそれに対する森さんのコメントを聞いていきました。
そういう主張をする人は、プロダクトロードマップを作るスキルが低い(プロダクトロードマップでケースやそのケースごとのリスクを考えるのがあまり得意でない)のが原因なのかなーという仮説や、概算見積もりをする時にシーケンシャル開発的な見積もり手法の仕方しか使えないから概算見積もりが下手なのでは?という仮説を持ったそうです。
色々な話が出ていましたが、以下のようなテーマが話されていました。
- 撤退コストの見積もりをしていない人はプロダクトロードマップを作る気があるのかわからないと思ってしまう
- 概算見積もりは最初の一回では終わらない。常にやり続けることが大事
- つらいという話とやるべきという話は直交する。スキルがないからつらいなあと思いがち。大変なことといきいきすることは違うし、いきいきとするならやる
- 現代的なビジネスモデルに適した概算見積もりが必要
- state of DevOps reportに見積もりのメトリクスの話が書かれていないのがもどかしい
- ソフトウェア開発は時間見積もりが多い。これは受託開発だからという理由が大きいと思っている
- 中村健也は適切なものを適切なコストで調達しようとしていた。その結果、1000円と見積もりされていた価格を80円だと言い返した
- 非機能の品質によって構造が決まり、金額も決まってくる
- 優先順位や価値*1が高くて課題も多いものは優良プロダクトを使っているけど我慢している状態に近いため、ニーズがあり課題も多いため優先的に対処していくと良い
- 優先順位や価値が高くて課題が少ないものはユーザーがニーズを満たしている可能性が高いので、優良プロダクトを使っていて不満を持っていない可能性が高い
- 優先順位や価値が低くて課題が多いものは、潜在的ニーズになっている可能性が高いので、深掘ってみる
- 優先順位や価値も低く課題も少ないものは、どうでもいいものである可能性が高い
全体を通した感想
分散アジャイルチームだからこそ聞けるような濃い話が多数聞けて、大満足の会でした。
また、仕事でやっている内容との紐付きもきょんさんから色々と聞けたので、仕事もより楽しみになるような会でした。
*1:価値はまずKA法で書く。その後価値マップに落として構造化する。価値マップ出てきたような価値をリスト化してユーザーインタビューで優先順位を聞く