天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

角谷トーク 2022に参加してきた

fjordbootcamp.connpass.com

(おそらくこのブログが公開されるのはだいぶ時間が経った後になってしまっていると想いますが)こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

以下、イベントページから引用です。

オンラインプログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプでは、角谷さんから受講生に対してのメッセージをいただくという会を毎年行っているので、今年も開催が決まりました!!

フィヨルドブートキャンプだけで独占するのは勿体ないので、角谷さんの話を毎年楽しみにしている皆さん、フィヨルドブートキャンプ以外のスクールや独学でプログラミングの学習に励んでいる皆さん、フィヨルドブートキャンプに参加を検討している方にも見れるように一般公開します。

会の様子

フィヨルドブートキャンプの紹介

最初にフィヨルドブートキャンプの紹介がありました。以下のような特徴があるそうです。

  • 月額課金制でいつ辞めてもいい。
  • 1000時間くらいかかる。(1年くらいはかかる)
  • Railsコースとフロントエンジニアコースがある。
  • 実サービスを開発するカリキュラムもある。レビューする経験も詰める。
  • ポートフォリオ作成する際、アイデア段階から徹底的にブラッシュアップされる。リリースしないとポートフォリオ作成したとみなされない
  • OSSコミュニティへのコントリビュートを後押しする(世界レベル標準が体感できる)

ショートプレゼンテーション

いっしーさん〜あなたの人生の物語

業務未経験でエンジニアになろうと思ったきっかけの話を聞いていきました。

自分が面白いと思えて誰かの役に立てるような実感があるような仕事を考えていた結果、フィヨルドブートキャンプに入ってエンジニアになり、自分が叶えたかった目標を見事に叶えられたという、素敵な話でした。

GennyBoyさん〜僕のチャレンジを後押ししてくれたフィヨルドブートキャンプ〜

現役QAエンジニアとして現在進行系でフィヨルドブートキャンプに入っているGennyBoyさんから話を聞いていきました。

人見知りで発表で失敗するのが怖いという気持ちだったGennyBoyさんがコミュニティや登壇にのめり込んだ経緯を聞いたのですが、ちょっとした呟きや想いをこぼすとチャンスが転がり込んでくることを挙げられていて、非常に共感しました。

Paruさん〜フィヨルドブートキャンプで得たもの・身につけたこと〜

続いて、55歳というダントツの最高齢でフィヨルドブートキャンプを卒業をしたというParuさんから話を聞いていきました。
フィヨルドブートキャンプで得たもの・身につけたこと・失ったものを教えてくれました。それぞれ、以下の内容が紹介されていきました。(左から順に大きいものだそうです)

得たもの...仲間/良質な知見/多方面への興味の広がり

身につけたもの...自走力/コミュニケーション力/集中力/プログラミング力

失ったもの...筋力低下/視力低下/美容への興味

最後のまとめであった、どこにでもいけるし何にでもなれるという話はめちゃくちゃ心に刺さりました。

タマキさん〜フィヨルドブートキャンプの楽しみ方〜

続いて、Webアプリケーションの導入で傾いていた会社の業績が好転したことをきっかけにエンジニア転職を目指しているというタマキさんから発表がありました。

プログラミングを楽しむのはもちろん、輪読会をはじめとしたイベントに参加することや遊び心を持って取り組むことが楽しめるということでした。

遊び心を持つ実例として紹介されていた、kakutaniquizは笑いましたw

トミーさん〜フィヨルドブートキャンプは出たけれど〜

最後は、フィヨルドブートキャンプで人気者だったトミーさんから、これまでとは違う系統の(?)発表で、フィヨルドブートキャンプとのGapに関する話を聞いていきました。

  • フィヨルドブートキャンプでは人気者だったけれど、元々人見知りだったので自分から周りに話していくことが難しい
  • めちゃくちゃ勉強することが多い
  • ペアプロで人見知りが発動して頭が真っ白になってしまう

ただ、確実に前進していることもあるということで、卒業したからこそ新たに見れるようになったこともあるので、自分に過度な期待を持ちすぎずに頑張っていきたいというお話もありました。

メイントーク〜ABOVE ALL, MAKE IT FUN!〜

最後に角谷さんから、「ABOVE ALL, MAKE IT FUN!」というタイトルでメイントークがありました。(「ベテランの言うことは話半分で受け止めよう」というモットーのもと、話半分に聞いてほしいということでした笑)

角谷さんはDave Thomasから「あなたはもう楽しそうだね」という公認をもらっているほど既に楽しそうに普段からされていることで有名(??)ですが、「だからあなたも楽しもう(Make It fun!)」と伝えてもそもそも何が楽しいのか?がわからないと楽しめないよね、ということで、楽しさとは何か?を考えるきっかけになるような話を色々な書籍や様々な観点からしてくれました。具体的には以下のような言葉や話が挙がっていました。

  • ハッピークラッピースクラム。チームが楽しいけど役に立っていない(=成果があがっていない)と楽しくない。(by ゾンビスクラムサバイバルガイド)
  • キャリアは会社よりも長い。仕事を持つことと職業を持つことは違う。規律と基準と倫理を持つことが楽しさにつながる(by Clean craftmanship)
  • ソフトウェア開発に関する格言にはほとんどの場合逆の格言がある。長く続けられるSpark Joyを格言のバランスの中で取っていくことが重要(by アジャイルラクティス)
  • ベテランの言うことは話半分で受け止める。既存の人たちがいっていることを踏まえた上でsparkするjoyはなんなのか?を考えてみる(by 角谷さんの話に対する誰かのフィードバック)
  • t_wadaさんのソフトウェアエンジニアとしての姿勢と心構えを見るとたのしくするためにどうすればいいか?はわかる
  • 外からのフォースではなく内から出るパワーに従う。(by XP祭りの@kkdさんの発表)
  • 思考を変えるために行動を変えていく。まず新しい文化を知ってから取り組むのではなく、行動してみる。飛び込んで見る。(by リーンエンタープライズ)
  • 目標は大きくして、小さくステップを踏む。日報を毎日書く。今の気持ちを書いてみたり、周囲の人ととのつながりや感謝を表現する。(by フィヨルドブートキャンプで伝えていること)
  • フィードバックを聞くことができるようになるために、自分のことを聞いてもらう必要がある(by 聞く技術聞いてもらう技術)
  • 広げれば広げるほど薄くなるラズベリージャム*1ではなく、広げても薄まらないいちごジャム(=人と人とのつながりがある)を大事にする(by ワインバーグ先生)

最後にもう一つ大事なこととして、研鑽Rubyプログラミングを購入することを忘れないようにしてください!という話でした笑

メイントークの質疑応答

おすすめの一冊本は?

人によるけどなんでもいいのではないか笑
少しでも気になれば本を買うといい。

プログラミングとそれ以外の趣味はどう両立させられる?

どうやれば両立させられるんだろうか?というのはわからない。
角谷さんは、徐々にプログラミングを集中して行う時間がなくなってしまった。

日報で気持ちを気軽に書くのはハードルが高いと思ってしまう(誤解を招いてしまうおそれがあるのでは?と感じてしまう)

フィヨルドブートキャンプだと、練習していく場になっているとは思う。
気軽に訂正しやすい場がいいなら、Discordとか音声会話でもいいと思う。

感情はうまく付き合っていかないと長いプログラマー人生ではやっかいになっていくので、付き合い方を学んだほうがいい。

会全体を通した感想

今や自分が実現したい未来に向き合っている方々からの素敵なLTから始まり、最後はそのLTを包み込むような形で角谷さんからメイントークがあり、最高のイベントでした。

メイントークで紹介されていた書籍に関しては改めて読みたくなったものが多かったので、年末年始で少しずつ読んでいこうと想います。

*1:ex : アジャイルやっておくと就職に有利なんでしょ?