天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

パイオニアCDOが語る事業会社でのデータ活用に参加してきた

engineering-floor.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会で印象的だったことと感想を書いていきます。

会の概要

以下、connpassのイベントページから引用です。

企業のデータ活用はクラウドの普及とともに広がった動きといえますが、困難が伴うことも多く、その結果として様々なテクニックや戦略に関する書籍やプレゼン、SaaSが登場しています。エンジニア視点でのデータ活用といった点ではなく、事業責任者として経営者としてビジネスからデータ活用の推進をしてきて 2021年にはパイオニアグループのCDOに就任した保田さん と 新規事業やプラットフォーム設計の支援をする kyon_mm で雑談をします。

会で印象的だったこと

保田さんのキャリア

保田さんのキャリアが非常に面白い上に濃かったので、今回は40分以上保田さんのキャリについてお話がありました。(毎回参加していましたが、キャリア紹介がこれだけ長い回というのは初めてでした!)以下、時系列にキャリアを並べていきます。

SIer

元々はパイロットになりたかったということですが、パイロットとしての入社を目指した企業では残念ながら全てお祈りされてしまったということで、チラシをきっかけにSIerにまずは入社したということでした。
そして、ここでデータベースエンジニアとしてキャリアをスタートさせることになり、今のキャリアの礎が築かれたようです。

ソフトバンク

続いて入社したソフトバンクでは、時代の波や社風に揉まれながら圧倒的なスピード感で仕事*1をこなしていったということでした。
SQLを書きまくりながら、データ分析でボトルネックを特定して即座に手を打つという仕事を送っていたそうです。
ソフトバンクのスピード感*2も打つ手の豪快さ*3もさすがでしたし、孫さんから内線で「すぐにこのデータをくれ」と電話がかかってきたというエピソードもさすがでした。

ベンチャー&楽天

ベンチャー企業を挟んだ後、今度は楽天のマーケット部でデータ分析を行っていたそうです。
ここでは、データ分析チームでの仕事を経験したそうですが、入社当初はデータ分析に勘所があるメンバーが少なかったそうで、まずは10数名いた社員の教育活動からスタートしたそうです。

当時流行りだった3枚重ねのガーゼケットを6枚重ねにして売ったら*4大儲けして売上利益が3倍になった話など、数千もの営業部隊と連携しながらデータ分析をビジネスに繋げた話は、面白かったです。

ユニクロ

続いて、ユニクロでデータ分析を行う部署の立ち上げに携わったということでした。
この部署に入ったのは保田さんが一人目だったということで、ここでも社員の教育を行いながらデータを活用してCRM業務を発展させていったそうです。

具体的な施策(オンライン上で商品の並びを工夫、お気に入りの商品が値下げされたら通知する、これまで購買したことのない人に対しての強力なクーポン...)も聞けて、非常に楽しかったです。

LINE&パイオニア

ユニクロの後はLINEでコミュニケーションのターゲティングを行い、現職であるパイオニアに辿り着いたということでした。

イオニアは元同僚に誘われて入社したということで、データ活用を用いて企業再生をするミッションで入社されたということでした。
データに対する勘所がなかったり、そもそもデータ収集を行っていなかったりする中で、データに対して親近感を持っている部署からまずデータ分析の基盤を整備していき、保田さん自身も手を動かして見本を見せながら分析を進めたということです。
イオニアは、一部上場したものの上場廃止を経験して今は企業再生を図っているということですが、会社を変えたいという意志を持った優秀な方々が多数直近では入社されているということで、高い熱量に刺激されて日々を過ごしているということです。

保田さんが考えるデータ分析

保田さんは、データ分析はビジネスに活用するものだと考えているということです。
そのため、データ分析のスキルだけではなく、ビジネスに対しても親近感を持つ姿勢も重要視されているというお話がありました。

イオニアでも採用を強化しているということですが、ビジネスが大好きでデータ分析を得意としている方を募集されているようです。

メンバーの教育

保田さんは実際に自身がやってみせることもよくやるため、現在もプレイヤーとして働くこともあるようですが、やはりメンバーの教育が欠かせないということで、メンバーをどのように教育されているのか、話を聞くことができました。具体的には、

  • 目線を上げる。経営者目線や顧客目線を身につけてもらう
  • 遠慮せずに進言できるようにしてもらう
  • 責任を持ってもらう
  • 自分が何をやりたいか?どうしたいのか?を常に考えてもらう

を意識して教育をされているそうです。

全体を通した感想

保田さんの濃いトークをたっぷり聞けて楽しかったです!

データアナリストの方のお話を聞くことはこれまでもありましたが、これだけ多数の会社で様々な事業やデータ分析を経験されている方のお話を聞くのは初めてだったので、新鮮でした。

*1:回線の申し込み・開通を如何にしてもらうか

*2:「えーっと」が口癖だった保田さんに「時間が勿体無いからえーっとは言わないでくれ」と要求されたそうです。結果的に「えーっと」の口癖は治ったそうです

*3:人手が足りないならじゃあそこに1000人投入しよう、となったそうです

*4:当時は寒かった