天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

スクラムフェス大阪2025にプロポーザルを出した

スクラムフェス大阪2025にプロポーザルを出したのでその告知です。

その1

confengine.com

コミュニティで多数の事例を聞いたり、アジャイル開発を基軸とした多数のプロセスや理論を学ぶと、自分が置かれている状況の問題点や不遇さが明確になったり、自分が理想としている姿がどんどん磨かれてGapが勝手に広がっていくことがありました。そういったとき、自分の場合は、(実際に目に見える行動には移さなくても)自分自身がそのプロダクトやプロジェクトに対する当事者であるにもかかわらず、そこから少し離れたような場所に行って、うまくいっていない部分に注目をし続けたり、自分だけが持っている知識や経験をもとに理想とのGapを指摘したりすることがありました。こうした状況に陥ったことで、元々自分がやりたいことができるはずだった環境で知らず知らずに自分のコミットメントが低下し、意図せず細い経験しか手に入らない状況に陥っていました。

一方で、自分がこれまでやってきたことややりたいことを考えると明らかにマッチしていなかったとあるプロジェクトに入ることになった際、理想と遠すぎることで逆に吹っ切れて、途中で抜けるつもりで短期間だけコミットメントすることを決意して仕事に臨んだことがありました。

その結果、自分自身でも驚くような勢いで状況が好転したり、自分がやりたかったことができるようになっていたり、これまでにない太い経験をつかめることがありました。本セッションでは、上部に記載した細い経験しか手に入らなくなった事例と太い経験が得られた事例をコミットメントという軸を使って比較し、何が太い経験を手繰り寄せていたのか?どういった行動が細い経験を手繰り寄せていたのか?というのをお話しすることで、恵まれない環境下だと自己認知している人たちが行動変容を起こし、少しでも充実した経験ができるようになることを目指します。

その2

confengine.com

コミュニティに出会ってからの4年間、ほぼ毎日コミュニティに参加し、参加した回数は5,500回を超えました。

参加者として参加するだけではなく、スクラムフェス大阪2021で初登壇してから定期的に登壇をしたり、スクラムフェス金沢2024を皮切りに運営をやってみたり、スクラム祭りというカンファレンスを昨年までのスクラムフェス大阪の後継という形で立ち上げたり、いろいろな形でコミュニティにどっぷりと関わってきた自分ですが、いろいろな参加方法で多数回参加してたくさんの人たちとの出逢ったことで、コミュニティが持つ魅力や可能性に気がつくとともに、関わり方の難しさも感じるようになりました。

本セッションでは、そうした自分の体験やコミュニティで感じてきたことを自分のコミュニティ歴をふりかえるような形で話しながら、コミュニティが持つ大きな可能性や関わるときに感じた難しさやそこを乗り越えるために試行錯誤した方法をお伝えし、コミュニティ活動を楽しんでいる人や今後楽しんでいこうと思っている人が自分の関わり方を改めて見直せるような話をさせたいただく予定です。

このプロポーザルを出した理由

共通

スクラムフェス大阪ではコミュニティの話ができたらいいなという思いがありました。

というのも、スクラムフェス大阪は自分が初めて登壇したカンファレンスでもあり、何となくコミュニティの入口を作ってくれたような感覚を持っているというのと、自身が運営しているスクラム祭りを生み出すきっかけになったカンファレンスであり、どちらも共通点がコミュニティのため、コミュニティに関する話ができればいいなと思っていました。

その1

コミュニティで得られた学びをどう活かすか?というテーマはよくありますが、コミュニティで出逢えた考え方をもとにこの回答に答えてみようと思い至り、moriyuyaさんの「太い経験」の考え方とみほらぶさんがスクラムフェスニセコで話していてKeynoteが終わった後にアジャイルとかスクラムのコミュニティだと失われがちな考え方だけれども、あーそれ大切だよなあというのを痛感したコミュニティの考え方の2つを軸に置きながら、コミットメントが手繰り寄せる太い経験の話をしようと思い至りました。

その2

共通に書いたテーマずばりのプロポーザルという感じで出しました。
今回少し意識したのは、ここ最近コミュニティに参加していても燃え尽きてしまうようなことがあるという人の事例だったり、コミュニティに参加してなんか学びが鈍化してくるんだよなあと感じている人たちの話というのを耳にするなあというのが着想で、それならコミュニティの使い方の難しさとそのハードルをどう乗り越えるのか?というのを考えてみると面白そうだなあと思いこのような発表をすることにしました。