https://agile-studio.connpass.com/event/338444/
こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
アジャイル実践者からのお悩みに対して、アジャイルコーチの方々が回答をしていくイベントです。
今日のテーマは、「チームメンバーが自律的に動くためには?」でした。
会の様子
自律的である状態とは?
言われっぱなしで動くのではなく、自分自身から提案が出てきたり自分の意見が発揮っ里といえるような状態が自律的であるという話がありました。
また、イベントでの具体的な振る舞いとしては、例えばデイリースクラムで自分たちから困りごとを挙げたうえで自分たちで解決に向かっていくような振る舞いがありそうだということです。
自律的でない状態とは?
特定の人に対して質問が集中し、その人なしでは話が進まないとかは自律的ではない状態の一つだという話が出ていました。
スクラムをしているのであれば、スクラムマスターやプロダクトオーナーに丸投げをしているような状態は自律的ではない状態だと言えそうだということです。
自律的な振る舞いを増やすためにやることは?(スクラムマスターへの依存編)
スクラムマスターに依存してしまっている状態というのを前提においた時、具体的にどうすれば自律的な振る舞いが増やせるか?という議論がありました。
デイリースクラムやプランニングのファシリテーションをローテーションしたり*1することは有効だというお話や、レトロスペクティブでスクラムマスターが課題感を出してみる(Help meの形で仕事を引き渡す)のがおすすめだというお話がありました。
また、スクラムマスターの意見があまりにも強いようなら会話の輪から抜けてもらったり、誰が話しているのかわからないような状態を作ることも有効だということです。
自律的な振る舞いを増やすためにやることは?(ゴール設定に無関心編)
プロダクトゴールに対してメンバーが無関心な状態というのを前提においた時、具体的にどうすれば自律的な振る舞いが増やせるか?という議論がありました。
まずはインタビューや観察をしてみるのが有効だという意見が出ていました。また、実際にプロダクトを見にいってみたりユーザーの姿を実際に目の前で見たりすると、プロダクトの肌感がわかって自律的に動けるということでした。
「ステークホルダーを呼んで欲しい」とお願いしたときに呼んでくれたなら自律的か?逆にPOの強い想いがあって呼ばないと判断したら自律的か?
見出しの件に関して質問がありました。
言葉の定義として自律的ではあると思うけれど健全なプロダクト運営ができるのか?という話はあるということです。
会全体を通した感想
個人的には、もっと自律的に動いて欲しいと誰かが思っている時点で何かがおかしい気がしているので全体的に素直に進んでいる感じの議論の様子は見ていて学びになりました。
メンバーの意思に働きかけるというよりも自律性は誰もが持っているという前提のもと環境を作っていくというアプローチだったのはすごくいいなあと思いました。
*1:レトロスペクティブはもっと後な印象がある