こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
- 会の概要
- 会の様子
- 基調講演〜スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ〜
- Q&A
- 日本ではスタッフエンジニア職の事例がどれくらいあるのか?
- 50/60代のエンジニアは存在するのか?
- 技術を極める際に一つの領域をやるのか複数領域に強くなるのか?
- つよつよエンジニアになるために業務以外で何をしているのか?OSS貢献とか?
- 未経験からStaff Engineerを目指すためには?
- エンジニアとして6年目だが開発チームリードをしているのだが遅いか?
- ICとして一番重要なことがあれば知りたい
- 一緒に仕事をした人に自分のことをインタビューしに行ったということだが、当時から何年前に一緒だった人なのか?
- Staff Engineerの年収レンジは?
- ライブラリ系のOSS活動に対する難度が非常に高く感じるのだがどうすればよいか?
- SESやフリーランスがStaff Engineerになることはあるのか?
- プロモーションバケットと業務経歴書は違うのか?
- 会全体を通した感想
会の概要
以下、イベントページから引用です。
「スタッフエンジニア(超上級エンジニア)」になるには どんなスキルを身につければいいのだろうか?
技術的な能力さえあればいいのだろうか?
なった人は、具体的に何をしたのだろう?
その仕事を楽しむには、どうしたらいいのだろうか
今回の第24回目では、これらの疑問に答える一冊 「スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ」を取り上げます。 ソフトウェアエンジニアが、マネジャーやCTOといったマネジメント職に進むのではなく、技術力を武器にテクニカルリーダーシップを発揮して、エンジニアリング職のキャリアパスを登っていくための「指針」と「あり方」を示している本書の解説者である、増井 雄一郎氏をお迎えしスタッフエンジニアの役割とあり方について語っていただきます。
会の様子
基調講演〜スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ〜
監修したときの驚き
まず、スタッフエンジニアが超上級エンジニアだというのに驚いたという話がありました。
また、発売が発表された瞬間にAmazonの売れ筋ランキングでめちゃくちゃ高い評価を受けたことにも驚いたということでした。
Staff Engineerとは
Staffとは参謀であり、原型として以下の4タイプに分かれるという話がありました。
- テックリード(チームの技術的なビジョンを決める中心人物。難しいコードを書いたり技術選定も行う。チームの中でスクラムイベントに参加する)
- アーキテクト(インフラ/DB/APIなど複数のセッションにまたがる複雑で変化し続ける設計を維持する仕組みや調整を行う。メンバーと活動するというよりは経営層などと話をすることも多い)
- ソルバー(重要かつ複雑な問題を解決する火消し的な役割を担う)
- 右腕(CTO室的なメンバー。火消しを基本的には行うがソルバーとの違いとしては、CTOの代理として動くことが多いことと技術だけに必ずしもとらわれないことが挙げられる)
また、最近は個人のスキルや知識、経験を活用して目標を達成するICという役割も出てきているということでした。
Staff Engineerになることで、意思決定を任せてもらえたり高い給与がもらえるといったメリットがありますが、会社や既存のStaff Engineerに「認められる」ことが重要なため、簡単になることはできないという話がありました。
Staff Engineerの活動内容
- 重要なことに力を注ぐ
- エンジニアリング戦略を立てる
- 技術品質を監視する
- 権威と歩調を合わせる
- リードするには従うことも必要
- 絶対に間違えない方法を学ぶ
- スペースを設ける
- ネットワークを作る
- 後進を育てる
- メンタリング
といった内容が挙げられるそうです。
この活動をしていくにあたっては「エゴを捨てる」ということが重要だという話もありました。
Staff Engineerに必要な実力を身につけるためには?
技術が好きだという話や技術力なら負けないという人よりも組織に対して貢献ができるのか?という方がStaff Engineerになる上では重要だという話がありました。
Q&A
講演の後はQ&Aがありました。以下、常体かつ一問一答形式で内容を記載していきます。
日本ではスタッフエンジニア職の事例がどれくらいあるのか?
ない。ただし実際に役職としてStaff Engineerに相当する人は結構いると思う。
本でStaff Engineerという名前が認知されたのが重要だと思う。
50/60代のエンジニアは存在するのか?
存在はする。現場のエンジニアでも50代、60代のエンジニアはいる。
技術を極める際に一つの領域をやるのか複数領域に強くなるのか?
人による。
ただし技術寿命はそこまで長くないので、結果的に一つの領域を極めるということには結果的にならないと思う。
つよつよエンジニアになるために業務以外で何をしているのか?OSS貢献とか?
結果的に他人に認められる必要があるので、必ずOSS貢献がいいわけではない。
未経験からStaff Engineerを目指すためには?
前提としてStaff Engineerにはすぐになれるものではない。
その上で、嘘偽りなく自分ができることを正確に言語化できることが重要だと思うので、そこは意識しながらキャリアを歩んでいくと良いと思う。
エンジニアとして6年目だが開発チームリードをしているのだが遅いか?
あまり遅い速いは関係ない。どちらかというと速いのでは?
ICとして一番重要なことがあれば知りたい
健康。あとは自分の能力を言語化できること。
一緒に仕事をした人に自分のことをインタビューしに行ったということだが、当時から何年前に一緒だった人なのか?
直近3〜4年くらい一緒にいた人に話を聞いた。
Staff Engineerの年収レンジは?
レンジを見る限りそこまで高くはなかったと思う。
ライブラリ系のOSS活動に対する難度が非常に高く感じるのだがどうすればよいか?
中の人と仲良くなるとかはある。
SESやフリーランスがStaff Engineerになることはあるのか?
社内のハンドリングを担う必要があるので無理だと思う。
プロモーションバケットと業務経歴書は違うのか?
プロモーションバケットは、なぜ職位が上がるのか?みたいな話を書くものになる。
会全体を通した感想
話題になっている本で購入もしたのですがまだ読めていなかったので、全体に書かれている内容がざっくりと分かってよかったです。
ソルバーと右腕に関しては馴染みのない原型でしたが、めちゃくちゃ思い当たる人はいたので、Staff Engineerと名前がついていないだけで日本にすでにいるのでは?という話は納得感がありました。