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こちらのイベントに参加してきたので、会で話したことを書いていこうと思います。
能動的推論のふりかえり会
序章のまとまり
序章を改めて見ると、行為-知覚サイクルや王道/常道の区別などが整理されており、整理が丁寧にされていたねという話や、序章でベイズという言葉を出したことで信念の話にもつながっていたという話をふりかえりしていきました。
隠れ状態
本書は「隠れ状態」というアイデアが独自なもので面白いよね、という話がありました。
認知科学における表象をこのように捉えることができるのかという発見や、自分にとって都合がいい解釈をするときは隠れ状態をネガティブな情報をOmitした上で更新してしまうという説明ができる(=ある種の適応)ことは、非常に面白いという話題が挙がっていました。
情報利得と実利的価値
情報利得と実利的価値が数式で異なる項に位置するという話から、今持っている信念と一致するのかだけではなく、未来のために今持っている信念をより変化させるための行動が期待自由エネルギーとして説明できるのは面白いよね、ということをふりかえりしていきました。
ブランケットの入れ子
ブランケット入れ子やマルコフブランケットの話から、クラスベースオブジェクト指向からスタートしたあとに、key-valueの組み合わせでしかないという極めて単純なプロトタイプオブジェクト指向を知ったときの感覚に近いものを覚えたという話を聞いていきました。
ベイトソン
この本の前の読書会で読んだ、ベイトソンの「精神と自然」のジェネティックソマティックの対比がちょくちょく出てくるよね、という話をしていきました。
具体的には、生物が過剰な安定性と過剰な分散性の妥協点を常に求めているという話や、階層的な目標処理、論理階型の混同が生成プロセスの中で発生してくるあたりの話が、ベイトソンの話と繋がってくるよねという話でした。
学習と推論
学習と推論の対比から、毎回0からものを積み重ねようとするとものすごく労力がかかるけれど学習してきたことを積み上げするだけだと今まで見たことがない事象に落ち合った時にフリーズするか自身の信念をまるごと変えなきゃいけないような状態になってしまうリスクがあるよねという話をしていきました。
これらの話から、学習の頻度をどれくらい緩やかにしていくのか?というのが重要になってくるのではないか、という意見も出ていました。
ビブリオバトル
続いて次回読む本のビブリオバトルをしていきました。
こちらの本が候補として挙がり、最終的に
の本を次回以降読むという話になりました!