天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

アジャイルカフェ@オンライン 第18回に参加してきた

agile-studio.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

「SMが変わるとチームが変わる!」というテーマで、木下さん天野さん家永さん+懸田さんでお話していくイベントです。(なお、今回は特別回ということもあって、懸田さん自身がテーマを持ち出してくれました)

会の様子

自己理解

恐れや不安があることに自覚的になっているか?という観点で、自己理解をいかに深めていくことが重要だというお話がまず頭だしとして懸田さんからありました。

「こういうことを言ったら嫌われるんじゃないかな?」といった気持ちを自覚できるようになると、特にSMは日々の行動に変化が生じるのではないか?ということです。

アジャイルコーチの方々が現場で見てきた(感じてきた)不安

上の話に通じて、天野さん木下さん家永さんが現場を支援する中で感じてきた不安や見てきた不安について話をしてくれました。

現場で実際に感じてきた不安
  • アジャイルコーチとして価値を出せないことで、「もう来なくていいよ」と言われてしまうのではないか?という不安
  • (やや威圧的な)POの期待がわからないという不安
現場で実際に見てきたSMが感じていた不安
  • スクラムマスターとして価値を出せないことで、「もういなくていいよ」と言われてしまうのではないか?という不安
  • ぎくしゃくしたチームの関係をスクラムマスターとして修復できないのではないか?という不安(修復できないことでチームが顧客に価値を届けられないことを不安だと思っている)

不安を払拭するための行動は大きな意味を持たない

自分自身の不安を払拭するための行動は、行動だけ切り取るとグッドプラクティスに見えたとしても、結果として何かしらいいインパクトを残さないことが多い実感があるという話を懸田さんがしてくれました。

例えば、「スクラムに関する勉強会を開催する」という行動は、一見すると望ましいように見えても、SMが「自身が貢献できていないのではないか?」という不安を解消するために開いていた場合(=チームが求めていない場合)は、結果としてスクラムを上手に回すことにつながらないのでは?ということです。

こういった行動をしないようにするためには、自己理解を深めることが重要だというお話で、自己理解を深めることで、自身の不安に駆動されない選択肢を選べるようにしたいということです。

全体を通した感想

懸田さん節が全開で、その人自身の内面にフォーカスして色々な話を聞くことができました。

いつもの御三方で繰り広げられる話も楽しいのですが、ゲスト会もとっても楽しかったです。