天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

スクフェス大阪の登壇について改めてふりかえり

先日の記事で書いたように、スクフェス大阪の札幌トラックの基調講演枠で登壇してきました。

speakerdeck.com

前述した記事ではふりかえりもして、スクフェス大阪の話は一区切りにしようと思ったのですが、今日改めて自身の登壇中のログを見返していて、登壇が決まってから登壇し終えるまでの感情や感謝の気持ちを言葉にしておきたいなあという気持ちが強くなったので、言葉にしておこうと思いました。

ドラフト会議で指名されるまで

プロポーザルを出した時から、スクフェス大阪でもし発表できるとしたらどの地域で発表することになるのかは、自分にとって大きな関心事となっていました。

昨年のスクフェス大阪は、

  • コミュニティ活動をし始めてから半年ちょい位で参加したのでまだ各地域との繋がりが薄かった
  • 初めてセッションの登壇をしたカンファレンス*1だった

だったので、どの地域で登壇するかへの関心はそこまで大きくあリませんでした。

しかし、この1年では様々な地域との接点を持つことができ、ほぼ全ての地域について、登壇することになれば何かしらの特別な感情が湧くような状態になっていました。
これまで開催されたフェスで登壇の機会をもらうことができた大阪/三河/新潟/札幌、イベントでたびたび一緒になる顔見知りの方々がトラック運営に携わっている品川/栃木/京都、昨年のスクフェス大阪で登壇した金沢、RSGTの懇親会でフェスが立ち上がる場に居合わせていた仙台/福岡*2と、いろいろな地域に対しての思い入れができていたのです。(一方で、繋がりがまだあまりない広島/四国/鳥取のトラックの方々とこのタイミングで繋がりを作りたいと言う思いもかなりありました)

そんな中、ドラフト会議の日を迎えました。
当日は用事があったのでリアルタイムで参加することはできなかったのですが、自分がどのトラックになったのかはずっと気になっていて、そわそわしていました。

そして、結果を見た自分は、思わず大きな声が出てしまうくらいの驚きと、心がじわっと熱くなるような嬉しさを同時に感じました。
札幌トラックで一番最初に指名をされていたからです。

スクフェス大阪に限った話ではないですが、今回は本当にいいプロポーザルがたくさん集まっていました。
自分よりも実績がある方々のプロポーザルだったり、新規性があり興味をそそられるようなプロポーザルだったり、採択されれば盛り上がること間違いなしと言っていいようなプロポーザルは数えきれず、自分自身もたくさんのプロポーザルにlikeを押していました。

それにも関わらず、ドラフト一位という順番で選んでもらえたのは、正直思ってもいなかったですし、本当に自分でいいんだろうか...?と言う不安も確かにあったのですが、それを遥かに超える嬉しさがありました。

更に、基調講演枠(90分セッション)でお願いしたいということにも更に驚きと嬉しさを増幅させました。
フェス自体のkeynote枠とは全然意味合いが異なってくるとはいえ、基調講演枠や90分セッションで登壇されている方は、自分が雲の上の存在に感じている方々ばかりで、自分がそのような枠で話すのはすごく順調にことが進んで5年後くらいだと想像していたからです。

こうしたこれまでに感じたことのない感情が、自分のスクフェス大阪のスタート地点でした。

登壇するまで(準備期間)

こうした特別な思いがあったこともあり、準備にはかなり苦心をしました。
元々、今回のプレゼンは読書ノートをベースにすればいいからそこまで準備しなくてもできるかな、と考えていたのですが、その前提を頭から消し去り、参加してくれた人が来て良かったと感じられるようなプレゼンが今の自分の力でどうしたらできるかを、頭が痛くなるほど考えました。そして、何よりも、自分が心から楽しいと思えるプレゼンがどんな形になるのかを、考え続けました。

今までのプレゼンスタイルやこれまで信じてきたことも一度全部捨てました。

だいぶ迷走した結果スライドが爆発したり、一からの作り直しも何回も発生したのですが、不思議としんどさは感じませんでした。
登壇の準備をしている際は、

  • 45分のセッションを初めてしたのがつい最近の自分が90分話しきれるのか
  • 何の学びもない薄いセッションになってしまわないか
  • 自分だから話せるような内容になっているのか
  • 他の90分枠や基調講演枠と比べて明らかに見劣りするような内容にならないか

等々...スライドを作りながら不安に思うことは多々あったものの、そうした時はアジャイル札幌のみなさんや発表を楽しみにしてくれている方々の存在が脳裏に不思議と浮かび、いつの間にか不安が吹き飛んでいました。

自分はネガティブに考えることも多いので、登壇前の準備はそんなに楽しめないことが多く、プロポーザルを書かない方がよかったかな...と思ってしまうことも割とあるのですが、今回は登壇を待ち遠しく感じる時間の方が圧倒的に長く、6/18が近づくにつれて毎日がわくわくするような不思議な経験をしました。

登壇

プレゼンしていて楽しかったですし、時間を重ねるごとにエネルギーが充電されていくような感覚があり、最高の90分間でした。
ただ、90分間はやっぱり長かったですし、終わった後の疲労感も尋常ではありませんでした笑

大量のトラックが並行している上に、土曜の午前に行う90分セッションということで、参加人数が少なくなり、自分が考えていたインタラクティブなセッションができないんじゃないかという心配をめちゃくちゃしていたのですが、登壇中はたくさんコメントもいただけて、みなさんと一緒に楽しくプレゼンすることができました。
いつも通り緊張もしましたし、言おうとしていたことが飛んだりして、こんなプレゼンで大丈夫なのかな...?と不安になる場面も何回かありましたが、みなさんが楽しんでくれている様子がZoomの画面やDiscordのチャット上から見えて、勇気をもらえました。

思い入れが強かった分、こうした方が良かったかなあと言う反省点は多かったり、参加者の行動変容につながるようなセッションができたのだろうか?という不安がいつも以上に強かったりはするのですが、こうして発表できたことをとても幸せに思っています。

一生忘れないであろう、不思議な90分間でした。

おわりに

たくさんの方々に支えられて、とっても太い経験ができたことを心から感謝したいです。
今回以上のプレゼンができるように、これからも精進していくので、引き続きよろしくお願いします!

*1:初めて人前で発表したと言う意味だと、LTで話したふりかえりカンファレンスが最初でした

*2:発起人の天野さん松崎さんとは懇親会でもRSGTの会場でも楽しくお話をしました