天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

(オンライン読書会) 精神と自然 生きた世界の認識論に参加してきた

educational-psychology.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会で話したことで印象的だった話と感想を上から順に書いていきます。

退化と進化

人類学とも近い話になりますが、退化しているといってもそれは一面でしかなく、閾値を制御することで他の要素に対してダイナミックになれるメリットも享受している点、すなわち進化とも捉えることができる点(進化も退化も同じメカニズムで説明できる点)も意識していきたいという話をしていきました。(これができないと認知バイアスにも繋がってしまう)

適応の代償

適応をし過ぎてしまう危険性の話をしていきました。*1

過学習とかも、同じメカニズムで説明ができるのかな?という話が出ていました。

結果に注目しない

結果は静的なものではないためあくまでも平衡点でしかなく、その結果に注目したり、結果に対して何らか一つの原因が紐づいているという考え方は危険だよね、という話をしていきました。

この話をしていく中で、「なぜ」という問いは変数を固定化したり、結果に対して寄与している大量かつ多次元の変数(およびその関連性)を軽視する姿勢に繋がる可能性があるため、危険だよねという話もできて、面白かったです。

ジェネティックとソマティック

ジェネティックな変化が変域を規定して、その上でソマティックな変化を起こすというメカニズムについて議論をしていきました。
遺伝的要素以外であっても同条件を生むならソマティックな変化に対して寄与するだろうという話が出ていました。

小笠原さんが話してくれた、小笠原さんの父親が双子だけど違う環境で育った結果徐々に似ていなくなってきたというお話が非常に面白かったです。

全体を通した感想

中々読み応えがある章で、解釈の確認や議論をしていたら、まさかの一章すら話し切れないという事態に陥りました笑

熱い(?)議論に加えて、久しぶりに色々と世間話もできて、学びがあると共にリラックスする時間もできて、楽しかったです。

*1:ある変数に対しては適応ができなくなってしまう